(上)デンドロビウム ロディゲシィ Den.loddigesii
(上)デンドロビウム S.P
(上)デンドロビウム モニリフォルメ Den.moniliforme
(上)デンドロビウム ベリー Den.Berry 'Oda'
(上)オロビウム キンギアヌム Den.kingianum
2010年3月12日(金)、岩手蘭友会主催の「第23回岩手洋らん展」が、奥州市水沢区横町にあるメイプル4Fで開催されていました。、パフィオペディラム、シンビジューム、ファレノプシス(コチョウラン)などと共にデンドロビウムも沢山展示されていました。
デンドロビウム Dendrobium:ちょっと無骨な棒状のバルブに愛らしい小花が沢山咲くノビルタイプがおなじみ。自生地が広く、変化に富んだ個性派が揃っています。属名はラテン語で着生ランを意味する「樹木」、「生じる」という言葉に由来します。合田弘之(国際園芸)
デンドロビウムってどんなラン? デンドロビウム属は、ヒマラヤから東南アジア、ニュージーランド、オーストラリア、ニューギニア、インドネシア、フィリピン、中国、日本などアジアに1000種以上が広く分布している大きな属で、今でも新種が次々に発見されています。自生地の環境も、熱帯の低地から温帯の高所と多様で、形態、性質も様々。分類上は40以上のグループに分けられるほど変化に富んでいます。人工的に作られた交配種の数も膨大にありますが、ほかの属との交配はほとんど見られません。[以上、主婦の友社発行「やさしい洋ラン 最新品種と育て方」より]
(上2つ)デンドロビウム ロディゲシィ Dendrobium(Den.)loddigesii(=pulchellum)
ラオス、中国南部原産。茎は細い棒状で長さ10~17cm、径5~7mm、下垂する。葉は多肉で互生し、長さ4~6cm、幅1.2~1.8cm。花は開張し、径5cmで落葉または落葉しない茎の節部から生じ、1花をつける。萼片は淡いバラ色~紫色。花弁は藤色~紫色。唇弁はほぼ円形で縁に毛があり、白色で基部は橙黄色、縁は紫色。開花期は早春。
(上2つ)デンドロビウム S.P Dendrobium(Den.)
(上2つ)デンドロビウム モニリフォルメ(和名:セッコク)Dendrobium(Den.)moniliforme(=monile)
日本、朝鮮半島、台湾原産。茎は棒状で長さ約20cm、径5~8mm。葉は披針形で互生し、長さ約6cm、幅8~12mm。花はほぼ平開し、径3cmで落葉した茎の節部に1~2花をつける。花色はふつう白色。桃色のものもある。芳香性。萼片と花弁は披針形。唇弁はわずかに3裂し、中裂片は卵形で反る。開花期は春。
(上2つ)デンドロビウム ベリー Dendrobium(Den.)Berry
kingianum×Mini Pearl、1983年登録。特殊交配系。草姿、花形ともにキンギアヌムkingianumに近く、やや大型。花茎も長く伸び、本数も多く7~10花を穂状につける。花は小輪で径3cm、紅紫色で弁先は特に濃い。強健で育てやすい。開花期は冬。[個体]’オダ'='Oda' 鮮紫紅色。
(上2つ)デンドロビウム キンギアヌム Dendrobium(Den.)kingianum
オーストラリア原産。茎は棒状で基部が太く、長さ8~30cm、径1~2cm。葉は披針形で長さ3~10cm、幅1~2cm、3~6枚を先端近くにつける。花茎は茎頂より1~3本が生じ、直立、長さ7~15cm、花柄が小花柄とほぼ同長。花は径1.3~2.5cmで萼片と花弁は白~濃赤紫色、唇弁には赤色の斑点が入る。開花期は春。本種は変化に富んでおり、萼片と花弁が白色で、唇弁が淡紫色のものをシルコッキイvar.silcockiiと呼び、花色が藤色で小型、花柄が小花柄より長いものをプルケリムムvar.pulchrrimumと区別している。
[以上の解説文は、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑「蘭ラン」より]