2010年3月12日(金)、岩手蘭友会主催の「第23回岩手洋らん展」が、奥州市水沢区横町のメイプル4Fで開催されました。、パフィオペディラム、ファレノプシス、デンドロビウム、シンビジウムなど沢山のランが展示されていました。
(上)フラグミペディウム エクアドレンジス Phragmipedium属
約15種が中、南アメリカに分布し、地生または着生する。中~大型で常緑性。形態はパフィオペディルム属Paphiopedilumに似る。茎はごく短く、幅狭い葉を左右に数枚展開する。葉は線状披針形、革質。花茎は茎頂より生じ、直立または斜上、ときに分枝し、2~多花をつける。花は全花同時に開花する種と、1花ずつ順次開花して長期間にわたる種とがある。側萼片は2個が合して下方につき、唇弁は袋を形成する。雄蕊は2個。花粉塊は粉粒質から粘質まで変化がある。属名はギリシャ語のphragma(分割、隔壁)とpedilon(上靴)の2語からなり、子房に隔壁があって3室に分かれていることによる。
エクアドレンセ Phrag.ecuadrense:エクアドルとペルーに産する。葉は5~7枚つき、線形、長さ25~35cm。花茎は直立し長さ約30cm、1~3花をつける。花は1花ずつ順次開花し、淡緑黄色地に褐緑色の脈が入り、縦の長さ約15cm。背萼片は披針形。花弁は幅狭く、捩じれながら斜め下方へ伸び、長さ6~10cm。唇弁の袋の口は大きく、縁は内へ曲がる。開花期は夏から秋。
(上)フラグミペディウム ハートウェギー Phrag.hartwegii (=Phrag.longifolium var.hartwegii) Phragmipedium 属:エクアドルの標高1000~1300mの地に産する。植物体はロンギフォリウムlongifoliumに比べて小型。葉は6~7枚つき、狭線形、長さ30~35cm。花茎は直立し、長さ約25cm。花は2~5個つけ、1花ずつ開花し、淡黄緑色に紅色の脈が入る。花茎7~8cm。花弁は斜め下方へ伸び、捩じれは少なく、ほぼ1回転。花粉塊は粘質。開花期は秋から冬。
上の解説からすると、画像のランは別の品種ではないかと思われます。もしかしたら、下記のジュリミイ?では
ジュリミイ Phrag.schlimii :コロンビアの標高1500~1800mの地に生じる。葉は6~8枚つき、線状披針形。長さ20~35cm。花茎は直立、長さ25~40cm、数花をつけ、1~2花ずつ、順次開花する。花は径4~5cm、白色で基部桃色、唇弁は桃紅色で美しい。背萼片は卵形。花弁は楕円形。長さ2~2.5cm。唇弁の袋は丸く、縁は内曲する。花粉塊は粉粒質。開花期は秋から冬。