peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

岩手洋らん展 フラグミペディウム(Phragmipedium)

2010年03月19日 | 植物図鑑

P1880451

P1880458

P1880202

P1890458

P1890281

2010年3月12日(金)、岩手蘭友会主催の「第23回岩手洋らん展」が、奥州市水沢区横町のメイプル4Fで開催されました。、パフィオペディラム、ファレノプシス、デンドロビウム、シンビジウムなど沢山のランが展示されていました。

P1880452

(上)フラグミペディウム エクアドレンジス Phragmipedium属

約15種が中、南アメリカに分布し、地生または着生する。中~大型で常緑性。形態はパフィオペディルム属Paphiopedilumに似る。茎はごく短く、幅狭い葉を左右に数枚展開する。葉は線状披針形、革質。花茎は茎頂より生じ、直立または斜上、ときに分枝し、2~多花をつける。花は全花同時に開花する種と、1花ずつ順次開花して長期間にわたる種とがある。側萼片は2個が合して下方につき、唇弁は袋を形成する。雄蕊は2個。花粉塊は粉粒質から粘質まで変化がある。属名はギリシャ語のphragma(分割、隔壁)とpedilon(上靴)の2語からなり、子房に隔壁があって3室に分かれていることによる。

 エクアドレンセ Phrag.ecuadrense:エクアドルとペルーに産する。葉は5~7枚つき、線形、長さ25~35cm。花茎は直立し長さ約30cm、1~3花をつける。花は1花ずつ順次開花し、淡緑黄色地に褐緑色の脈が入り、縦の長さ約15cm。背萼片は披針形。花弁は幅狭く、捩じれながら斜め下方へ伸び、長さ6~10cm。唇弁の袋の口は大きく、縁は内へ曲がる。開花期は夏から秋。

P1880457

(上)フラグミペディウム ハートウェギー Phrag.hartwegii (=Phrag.longifolium var.hartwegii) Phragmipedium 属:エクアドルの標高1000~1300mの地に産する。植物体はロンギフォリウムlongifoliumに比べて小型。葉は6~7枚つき、狭線形、長さ30~35cm。花茎は直立し、長さ約25cm。花は2~5個つけ、1花ずつ開花し、淡黄緑色に紅色の脈が入る。花茎7~8cm。花弁は斜め下方へ伸び、捩じれは少なく、ほぼ1回転。花粉塊は粘質。開花期は秋から冬。

上の解説からすると、画像のランは別の品種ではないかと思われます。もしかしたら、下記のジュリミイ?では

ジュリミイ Phrag.schlimii :コロンビアの標高1500~1800mの地に生じる。葉は6~8枚つき、線状披針形。長さ20~35cm。花茎は直立、長さ25~40cm、数花をつけ、1~2花ずつ、順次開花する。花は径4~5cm、白色で基部桃色、唇弁は桃紅色で美しい。背萼片は卵形。花弁は楕円形。長さ2~2.5cm。唇弁の袋は丸く、縁は内曲する。花粉塊は粉粒質。開花期は秋から冬。


奥州市水沢区「慶徳公園」のマンサク(満作) 2010年3月14日(日)

2010年03月19日 | 植物図鑑

P1890692

P1890771

P1890834

P1890683

(上)乙女川と乙女川に架かる橋(ケーズデンキの前)、川の右側が。(下)橋の欄干の模様(この川は北上川に注いでいる。)

P1890682

2010年3月14日(日)、奥州市水沢区佐倉河字慶徳にある「」に行きました。ここは、ケーズデンキの大駐車場の近くにあるので、あまり歩かなくてもいいので年に5回ぐらいは行きます。この日は、マンサク(満作)が今を盛りと花を咲かせていました。

P1890725

P1890728

P1890766

P1890767

P1890691

マンサク(満作) マンサク科 マンサク属 Hamamelis japonica

早春、山では一番早く花を咲かせて、春の訪れを告げる落葉小高木である。花の形が面白く、花の少ない時期に咲くので庭にもよく植えられる。高さは5~6mになる。葉は互生し、長さ5~11cm、幅3~7cmの菱形状円形または広卵形で、基部は左右の形が異なる。質は厚く、表面はやや皺があり、裏面の脈上に星状毛がある。縁の上部に波状の鋸歯があり、下部は全縁。秋には美しく黄葉する。

2~3月、葉に先立って黄色の花が咲く。花弁は1個あり、長さ1~1.5cmの細長い線形。雄しべは4個で短く、内側に4個の仮雄しべがある。葯は暗赤色。雌しべは1個で、花柱は2つに分かれる。萼は4裂する。萼片は長さ約3mmの楕円形で反り返り、内側は暗赤紫色で、外側には褐色の短毛が密生する。

蒴果は直径1cmほどの卵状球形で、萼片が残り、外側に短い腺毛が密生する。熟すと2つに裂けて光沢のある黒い種子を2個はじき飛ばす。和名は、黄色の花が枝いっぱいに咲くので”豊年満作”からきたという説と、”まず咲く”がなまったという説がある。用途:庭木、盆栽、花材。分布:本州(主に太平洋側)、四国、九州。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]