peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

岩手洋らん展 デンドロビウム(2)Dendrobium

2010年03月24日 | 植物図鑑

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(上)デンドロビウム ピラルディー

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(上)デンドロビウム トバエンドーン

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(上)デンドロビウム フィンブリアツム Den.fimbriatum

2010年3月12日(金)、岩手蘭友会主催の「第23回洋らん展」が、奥州市水沢区横町のメイプル4Fで始まりました。、パフィオペディラム、シンビジウム、ファレノプシス(コチョウラン)などと共に、デンドロビウムも沢山展示されていました。

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(上2つ)デンドロビウム ピエラルディー(Den.pierardii)=アフィラムDen.aphyllum) 

原種。種小名は人名(Pierard)に因む。インドから中国南部にかけて分布。茎は長さ60~90cmにもなり、長さ6~8cmの長楕円形の革質葉を各節につける。落葉した茎の各節に、萼片、花弁が淡い藤色で唇弁がクリーム色の花を1~3輪つける。花命は短いが大株に育ったものが開花するさまは花の滝のようで美しい。本種は本来のDen.アフィラムであるが、Den.ピエラルディーの名で呼ばれることが多い。[日本放送出版協会発行「NHK趣味の園芸 世界のラン 不思議な魅力」より]

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(上)デンドロビウム クリソプテラム Den.chrysopterum

日本にはオブツシセパルム(Den.obtusisepalum)の名で輸入されたがそれが間違いであることがわかった。ニューギニアの南部の海抜600~800m付近に分布。株高は通常約60cmだが、肥培すると1m以上にもなる。花は2.5×3.5cmほどで、蛍光灯のような鮮やかなオレンジ色はインパクト抜群。栽培は容易。開花期は不定。花もちは数週間。その他のタイプ。

[以上、主婦の友社発行「やさしい洋ラン 最新品種と育て方」より]

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(上)デンドロビウム ディチャオイデス Den.

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(上2つ)デンドロビウム トバエンドーン Den.

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(上2つ)デンドロビウム フィンブリアツム Den.fimbriatum var.oculatum

インド、中国南部からタイに広く分布。茎は細い円柱状で弓状ないし下垂し、長さ1.2m、径12mm、葉は草質、披針形で長さ8~15cm、幅2~3cm。花茎は茎頂から下垂し長さ約18cm、6~15花を総状につける。花は径4~5.5cm。萼片と花弁は淡橙黄色。唇弁は濃橙黄色で円形、密に軟毛におおわれ、周縁は複雑に切れ込む。開花期は春。変種オクラツムvar.oculatumはインド産で、唇弁の喉部に栗色の目が1つあり、変種ギブソニイvar.gibsoniiは目が2つ入る。[以上の解説は、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・蘭ラン」より]


一関市花泉町のベゴニア館 球根ベゴニア(2) Tuber-hybrida

2010年03月24日 | 植物図鑑

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(上)3月のひな祭りにあやかった雛壇飾りのもの。直立茎・大輪・球根ベゴニアは内裏様にされていました。

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2010年3月21日(日)、一関市花泉町老松にある「花と泉の公園」のベゴニア館「れいなdeふろーれす」の開館10周年を記念したイベントが3/20から始まりました。東北初の大型ベゴニア観賞温室には、350種5000鉢のベゴニアが常時展示されていて、通年楽しめます。この日は、直立茎・大輪・球根ベゴニア(Tuber-hybrida)をはじめ沢山のベゴニアの写真を撮ってきました。

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球根ベゴニア シュウカイドウ科 ベゴニア(シュウカイドウ)属 Begonia × tuberhybrida

ボリビア原産(ボリウィエンシスB.boliviensis、キンナバリナB.cinnabarina、クラルケイB.clarkei、ペアルケイB.pearcei)やペルー原産(ダウィシーB.davisii、ロシフロラB.rosiflora、ウェイチーB.veitchii)など、アンデス山系の熱帯高地産の球根性ベゴニアを基に交雑育成された花の美しい園芸品種群の総称で、Begonia × tuberhybridaと表記する。

種類:茎の形状からハンギングタイプとスタンドタイプ(直立茎)に大別できる。茎が多数出て長く下垂するハンギングタイプには、大輪のハンギングバスケット系と、小輪多花性のペンデュラ系がある。いずれも花は小さいが、夏の暑さにもかなり強く、実生または球根からでも2カ月程度で開花し、次々と咲き続けるので、吊り鉢栽培に適している。

茎が直立するスタンドタイプは、品種が非常に多く、花の形、大きさ、色などの形質によって分類されることが多い。大輪系では、ツバキの花形に似たカメリアフォーム、花弁が多くバラの花形に似たローズフォーム、花弁がカーネーションのように波状になるカーネーションフォームなどがあり、花弁に複色の覆輪の入るピコティーPicoteeや花弁に斑点の入るマルモラタMarmortaなどの形質が組み合わさった多様性を示す。

中輪ないし小輪系には、茎がよく分枝し多花性のムルティフロラ系品種がある。F1品種の’ノンストップ’cv.Nonstopは中輪の矮性品種で、多花性で花色も多く、花振るいも少なく、小鉢仕立てに向く。

管理:休眠した球根は掘り上げてベンレートなどの殺菌剤で消毒後、バーミキュライトなどに埋め、凍らない程度で保存する。少量なら鉢のまま保存し、春に植え替えればよい。しかし、球根ベゴニアの生育適温は15~25℃なので、開花期が夏の高温期になると失敗しやすい。夏に地上部を刈り込んで腋芽をのばす方法があるが、この場合は、9月から電灯照明して秋の終わりごろに開花させる。冬の生育期間中に1~2平方メートル当たり60wの白熱灯で電照して適温が保てるなら、秋に実生または球の植え付けをして、夏の暑さが来るまでに開花させるとよい。