2010年12月1日(水)、宮城県石巻市南浜町1丁目と門脇町3丁目の境にある道路沿いに街路樹として植えられているモチノキ(黐の木)が、朱橙色に色づき始めた果実を沢山つけていました。
モチノキ(黐の木) モチノキ科 モチノキ属 Ilex integra
樹皮から良質の鳥もちが採れるのでこの名がある。暖地の海に近い山地に生える常緑高木。庭や公園などにも植えられている。高さは5~10m、大きいものは25mにもなる。葉は互生し、長さ5~9㎝の倒卵状楕円形で厚くて光沢がある。
4月頃、葉のつけ根に黄緑色の小さな花を密につける。花は直径約7㎜。雌雄別株。花弁と萼片は4個で、雄花には雄しべが4個、雌花には雌しべが1個と退化した小さな雄しべが4個ある。果実は直径1㎝ほどの球形で、秋に赤く熟す。この実は秋から冬の野鳥の貴重な食べ物である。樹皮から染料や鳥もちをつくる。果実が黄色に熟すものもある。分布:本州(宮城・山形県以西)、四国、九州、沖縄、朝鮮南部、中国、台湾。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]