peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

紫波町彦部のツリフネソウ(釣舟草)  2011年9月4日(日)

2011年09月06日 | 植物図鑑

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2011年9月4日(日)、紫波郡紫波町彦部の機織館山(標高142m)の南側に「田圃の団地」のような所があり、山際の湿地に生えたツリフネソウ(釣舟草)が、紅紫色の花を沢山咲かせていました。

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ツリフネソウ(釣舟草) ツリフネソウ科 ツリフネソウ(インパチェンス)属 Impatiens textori

細い柄の先に舟の形をした花がぶら下がっている。和名は、この花を花器の釣舟にたとえたものという。花を帆掛け舟に見立てたという説もある。庭に植えられるホウセンカ(鳳仙花)と同じ仲間で、水辺などの湿った所に生える一年草である。高さは50~80㎝ほど。茎は赤味を帯びるものが多く、節が膨らむ。葉は互生し、長さ5~15㎝の広披針形で、縁に小突起のある鋸歯がある。花期は7~9月。花は紅紫色で長さ3~4㎝。花が白色のものもある。

ツリフネソウの仲間の花は、いずれも花弁が3個ある。萼片も3個あるが、花弁と同じ色なので花弁のように見える。萼片のうちの1個は大きく袋状になり、先端は細長い距になっている。ツリフネソウの仲間の見分け方のポイントはこの距で、ツリフネソウは距が渦巻き状に巻き込んでいる。果実は細い紡錘形で、熟すと果皮が裂けて種子が飛散する。分布:北海道~九州。

[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」より]

 


紫波町「野村胡堂・あらえびす館」のヤマボウシ(山法師)の実 2011年9月4日(日)

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2011年9月4日(日)、「野村胡堂・あらえびす記念館」(紫波郡紫波町字彦根)に行きました。出入り口の道の傍に植えられているヤマボウシ(山法師)の木に実がびっしりとついており、かなりの数が赤く色づいてきていました。

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ヤマボウシ(山法師)ミズキ科 Benthamidia japonica

特徴:丘陵地、山地に生育する落葉小高木。幹は直立、よく枝分かれし、高さ5~10mになる。樹皮は灰黒色で、太くなると不規則な裂け目ができて剥がれる。葉は柄があり対生する。葉身は卵状楕円形で、先は鋭く尖る。縁は滑らかだが、波状になり、4~5対の側脈が目立つ。花は小さく、6~7月、前年伸びた枝先に付く頭状の花序に多数咲く。白い4枚の花弁のように見えるものは総苞片である。果実は集合果で、紅色に熟して食べられる。

分布:本州、四国、九州。岩手県では丘陵地、山地にやや普通に見られる。尾根筋や河岸の崖などのやや乾燥した所に多い。花が美しいので近年、公園や庭に植えられるようになった。[岩手日報社発行「岩手の樹木百科(菅原亀悦:編著)」より]