2011年9月9日(金)、一関市千厩町清田の国道284号線(気仙沼街道)沿いにあるに植栽されている草花の中にケイトウ(鶏頭)が花を咲かせていました。花茎の上端が帯化、肥大してトサカ状となるので、別名:トサカゲイトウとも呼ばれます。
フサゲイトウと思われるケイトウも赤やピンク、黄橙色の花を咲かせていました。
ヒユ科 ケイトウ(ケロシア)属 Celosia:アジア、アフリカ、アメリカの熱帯から亜熱帯にかけて50種が分布する一年草、低木。花は両性で、子房は2~多数の胚珠を含む。
ケイトウ(鶏頭) ヒユ科 ケイトウ(ケロシア)属 Celosia cristata
別名:トサカケイトウ(鶏冠鶏頭)。本種のほかにヤリゲイトウ(槍鶏頭)var.childsiiとフサゲイトウ(房鶏頭)var.plumosaの2つの変種がある。
草丈は60~90㎝になる。茎は直立し、条線がある。花序は短柄を有し、花茎の上端が帯化、肥大してトサカ状となり、その下方に花を密生する。花色は紅赤、橙、黄、桃と豊富。日本では育種が進み、本種に玉トサカ状の久留米ケイトウ、本種とヤリゲイトウとの交雑による槍状の八千代ケイトウの2系統がある。
そのほかに、2変種の系統の品種も数多く、ともに切花栽培されている。近年花壇用の矮性種も育成されている。
園芸品種には、久留米ケイトウに’コロナ’、ヤリゲイトウに'金峰’、フサゲイトウに’フェアリー・フェザー’、’ゴールデン・フェザー’、’キャッスル・ピンク’など。アレンジメント用に同属別種のフットニィーC.huttoniiの’シャロン’、’ピア’がある。
栽培:日当たり、排水性の良い弱酸性土壌でよく育つ。花期:播種後、40~50日で開花する。
[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]