peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市千厩町清田「トップヒル」のマンデビラ  2011年9月9日(金)

2011年09月10日 | 植物図鑑

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2011年9月9日(金)、一関市千厩町清田の国道284号線(気仙沼街道)沿いにある焼肉店「ヒルトップ(HILL TOP)(千厩町清田字峠下25-1)の庭に展示されているマンデビラが、ピンク色や赤、白などの花を沢山咲かせていました。旧属名の「ディプラデニア(Dipladenia)」で流通していることもあるとのこと。

http://www.hilltop8929.jp/hpgen/HPB/shop/shopguide.html [炭焼ステーキのヒルトップとドライフラワー工房]

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マンデビラ キョウチクトウ科 マンデビラ(チリソケイ)属 Mandevilla spp.

メキシコからアルゼンチンにかけて広い範囲に100種以上が分布している木本または草本性または蔓性草本植物。葉腋と茎頂に総状花序をつける。花は先が5裂し、基部は漏斗状となる。葉は対生または輪生し、単葉。一般に「ディプラデニア」の旧属名で呼ばれることが多い。果実は長さ30㎝ほどの袋果だが、栽培下ではほとんど結実しない。

園芸的に利用されている種としては、マンデビラ・アマビリスM.×amabilis、’ローズ・ジャイアント’cv.Rose Giant、ボリビエンシスM.boliviensis、ラクサM.laxa、サンデリM.sanderiなどがある。サンデリ以外は蔓を伸ばすので、行灯(あんどん)づくりの鉢物とする。< strong>花期:5~10月。

アマビリスMandevilla×amabilisは、スプレンデンスM.splendensを片親にした交雑種だが、もう片親は不明。大型のつる性植物で長さ5~6mになるが、節間が長く広い場所でないとバランスがよくない。花は咲き始めは淡桃色で、次第に濃桃赤色へ変化していく。日本では’ローズ・ジャイアント’cv.Rose Giantの名で流通しているが、外国で’アリス・ジュ・ポン’cv.Alice du Pontと呼ばれているものも本種であろう。

ボリウィエンシスM.boliviensisはボリビア、エクアドル原産で、長さ4~5mになり、古株の基部は木質化し、塊茎状に肥大する。花は径5~6㎝程度で、芳香はない。まだほとんど普及しておらず、園芸的にはサンデリ種M.sanderiと間違えられていることが多い。

ラクサM.laxaはボリビア、アルゼンチン北部原産で、長さ3~4mになる。他種に比べて葉が薄く、茎も細い。花は筒部までほとんど純白色で、芳香があり、チリソケイ,Chilean jasmineの名がある。

サンデリM.sanderiはブラジル原産で、長さ3~4mに育ち、古株は木質化する。「ボリビエンシス」の名で流通することがあるが、花色、葉の形状が全く違う。花は径6~7㎝で、淡桃色から濃桃赤色に変化するが、温度や光の生育条件でかなり差を生じる。周年開花性が強く、花壇に植えても春から霜が降りるまで楽しめる。プランターに植えて窓辺を飾るのにも適している。

栽培管理:ほとんど周年開花する性質があるが、日光によく当てることが大切で、夏を中心とした楽しみ方が普通である。サンデリは秋から冬に強く刈り込み乾燥休眠させ、春に一斉に萌芽させると、蔓を伸ばさず花を付けるので、鉢物として栽培しやすい。いずれも耐寒性は強く、過湿でなければ5℃以上で越冬する。繁殖は挿し木だが、野生のものは実生も可能。カイガラムシの退治がポイント。

[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・観葉植物」&同「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]