岩手蘭友会主催の「第27回岩手洋らん展」が、平成26年3月7日(金)~9日(日)の日程で、メイプル4階産業文化ホール(奥州市水沢区横町2-1)を会場にして始まりました。
同展は、、シンビジューム、デンドロビューム、胡蝶蘭など一般になじみ深いものから、通常ではめったに見られない珍種や原種洋ランまでが揃う点が見どころのひとつで、会員が栽培したラン科植物が展示されていました。
なお、最終日の9日(日)はディスプレイのオークションも開催されるそうです。
http://maple06.com/event/post_27.html [第27回岩手洋らん展:水沢メイプル(Maple)]
セロジネ・ロクソニー ラン科 セロジネ属 Coelogyne(Coel.) rochsonii
ラン科 セロジネ属 Coelogyne(Coel.):約100種が熱帯アジアを中心に、スリランカからインドシナやインドネシアを経て、フィジー諸島に至る広い範囲に分布している。一般に樹上や岩上に着生する常緑多年草。茎は細長く這い、先端は肥厚して卵形の球茎となり、先端に1~4葉をつけ、密にまたは離れて生じる。葉は楕円形、硬くやや肉厚で、柄がある。
花茎は球茎の基部から生じる種と、若い葉の展開とともに出て若い球茎の先端から生じる種があり、直立するか垂れ下がり、1個ないし多数の花をつけ、長い苞葉が蕾を包む。花は小~中型で、色彩は白色、黄褐色、緑色、鮭肉色、橙赤色など。唇弁には黄色や黒褐色の斑紋が入ることが多い。
花もちは短い種が多いが、花茎につく花がほぼ同時に開花する種と、数個ずつ次々と開花しながら花茎の先が長期間、ときには数年にわたって伸び続ける種がある。芳香がある種が多い。
萼片は披針形~長楕円形、花弁は幅が狭く、ときに線形。唇弁は3裂し、側裂片は蕊柱を包み、距はない。蕊柱は長く、側面に板状の突起がある。花粉塊は4個ある。属名はギリシア語で「くぼんだ柱頭」を意味する。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・蘭ラン」より]
セロジネ・インターメディア(インテルメディア)ラン科 セロジネ属 Coelogyne(Coel.)Intermedia
cristata ×massangeana、1913年登録。球茎は狭い卵形で、高さ8~10㎝、互いに連なって密に生じ、2葉を頂生する。葉は長さ25~30㎝、広線形。花茎は球茎の頂部から生じ、弓状で下垂し、8~10花をつける。花は径4~5㎝、雪白色で唇弁の中央に黄色が入る。開花期は春。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・蘭ラン」より]