2014年3月29日(土)、千厩野草会(金野昌敏・会長)主催の「春の雪割り草展」が、千厩ショッピングモール・エスピア(一関市千厩町千厩字東小田90)で始まりました。100点以上あると思われる展示品の大部分が「雪割り草」でしたが、クリスマスローズや福寿草、フキノトウなどそのほかの植物もわずかながら展示されていました。鉢植えにされた蕗の薹もなかなかいいものだと思いました。
(上と下)福寿草と寄せ植えにされた蕗の薹。苔もなかなかいい!
フキ(蕗) / フキノトウ キク科 フキ属 Petasites japonicus
山野に生える多年草。淡緑色の苞に包まれたつぼみ(蕾)がフキノトウで、ほろ苦い早春の味として人気がある。葉や葉柄も食べられる。葉は幅15~30cmのほぼ円形。花期は3~5月。雌雄別株。雄株の頭花は黄色っぽく、花が終わると枯れる。雌株の頭花は白っぽく、花の後高さ50cmほどになる。果期のフキは白い冠毛が目立つ。
北海道や東北地方に分布するアキタブキ(秋田蕗)var.giganteusは葉が直径1.5mと大きく、葉柄は長さ2mにもなる。しかし、アキタブキも本州の中部地方やより暖かい地方で栽培すると、自生地のものほど巨大にはならないとのこと。市販のフキはほとんどがアキタブキの栽培品。フキノトウは食用として賞味されるほか、昔から薬用としても利用されてきた。セキ止めやタン切りなどに効果があり、特有の苦味には消化および食欲促進作用がある。分布:本州~沖縄。[以上、山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の野草」より]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?id=33600351&saved_changes=1&blog_id=82331[peaの植物図鑑:一関市東山町「唐梅館森林公園」のフキ(蕗)/フキノトウ]
フキ キク科:雪解けとともに、あちらこちらで顔をのぞかせるフキノトウは、食卓に春の香りを運んでくれる。岩手では、フキノトウよりも「バッケ」の名でおなじみだ。
このフキノトウ、言うまでもなくフキの花である。運よく摘まれずに残ったものは、その後グングンと茎を伸ばし、下の写真のようになる。
筆者にとっても耳の痛い話だが、年ごろを過ぎても結婚しない女性のことを「トウが立つ」と言うのは、このような様子を指しているのだろう。しかしフキのほうは、ちゃんと種子を実らせているのだから、立派なものである。
大きなフキの葉は、急な雨降りのときに傘がわりにしたり、お面を作ったりして遊ぶ。山間の湧き水を、フキの葉をクルリと丸めたコップで味わうのも、また格別である。[岩手日報社発行「岩手の野草百科(澤口たまみ・著)」より]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=42264054&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市「釣山公園」のフキ(蕗)/フキノトウ(蕗の薹) 2013年4月5日(金)]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=39924937&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:奥州市埋蔵文化財調査センターのフキノトウ(蕗の薹)2012年3月25日(日)]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=37121165&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:岩手県立磐井病院のフキノトウ(蕗の薹)2011年3月29日(火)]