2018年8月4日(土)、「岩手県立花きセンター」(胆沢郡金ケ崎町六原字頭無2-1)を久しぶりに訪ねました。あんまり暑いので屋外に栽培されている菊などの植物と「花の館」温室内を見学しただけで帰ってきました。
「花の館」温室内の「亜熱帯温室」には、沖縄などの亜熱帯植物が沢山植栽されていましたが、それらの中の一つクロッサンドラ(ジョウゴバナ)が、橙赤色の花を沢山付けていました。温度があれば(冬は16~18℃)ほとんど一年中咲き続けるそうです。黄色の花もある。別名にヘリトリオシベがあります。
クロッサンドラ/ジョウゴバナ キツネノマゴ科 クロッサンドラ(ヘリトリオシベ)属 Crossandra
熱帯アフリカ、マダガスカル、アラビア、インド、スリランカなどに50種ほど自生する常緑の草本または小低木で、根は太く長い。果実は4種子を含み、完熟すると種子を弾き飛ばす。種子は扁平で、表面は鱗片状になっていて、湿ると粘着性を帯びる。
インフンディブリフォルミス Crossandra infundibuliformisはインド、スリランカ原産の非耐寒性常緑植物で、小低木状になるので熱帯では生垣に利用される。日本には大正初年に導入され、漏斗形の花を咲かせるのでジョウゴバナの和名がある。そのほかにヘリトリオシベ、キツネノヒガサ の別名もある。
温室では高さ約1mに育つ低木で、枝はよく分かれて密生し、古株は木質化する。鉢花として普及し始めたのは比較的最近だといわれるが、30~80㎝の鉢物が多く出回る。熱帯花木として周年、開花鉢が出回るが、夏に半日陰の庭に植えて花色を楽しむのも良い。花期は普通6~10月で、上部葉腋から1㎝ほどの花柄をまっすぐ立て、長さ5~10㎝の密な穂状花序をつける。花は直径約3㎝で、緑の苞の中から黄橙色の花が2~4個ずつ下から順に咲き上がっていく。花が鮮黄色の品種もある。
濃黄色花のモナ・ウォールヘッド cv.Mona Wallheadが普及しているが、根腐れなど病気にやや弱いとのこと。
[管理]直射日光が苦手なので、夏の間は風通しの良い明るい半日陰に置く。乾燥させないように水やりを多めにし、ときどき葉水を与える。夏以外は鉢に植え、日の当たる窓辺に置く。