peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ジギタリス / キツネノテブクロ(狐の手袋)

2009年10月27日 | 植物図鑑

平泉町平泉のジギタリス  2009年10月23日(金)

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2009年10月23日(金)、西磐井郡平泉町平泉字花立の平泉文化遺産センターのすぐ近くにある民家の庭で、ジギタリスが花を咲かせていました。普通は5~7月頃に咲くのですが、陽気のせいでしょうか?!

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ジギタリス ゴマノハグサ科 ジギタリス属 Digitalis

北アフリカ、ヨーロッパ南部~西部、アジア原産の耐寒性多年草~2年草。属名はラテン語で「指袋」。花の形から付けられたもので、古くから心臓病の薬用植物としても栽培されてきた。「キツネノテブクロ(狐の手袋)」の名もあるが、英名フォックスグローブの訳。春に種子播きすると、1年目は長楕円形の葉を根生したまま過ごす。2年目の春から6月にかけて茎が30~100㎝ほどに真っ直ぐに伸び、鐘形の花を穂状につける。花は下向きで下から順に咲き上がっていく。プルプレアD.purpureaが代表で多くの園芸種が出回る。最近は観賞用に改良され、花の色(外側)も紅紫、ピンク、白などいろいろなものがある。花弁の内側は白く、に暗紫色の斑点が散在する。[栽培]日当たりを好むが、水はけのよい肥沃な土なら、多少の半日蔭でも花が咲く。鉢土の過湿を嫌うので乾燥気味に保つ。咲き終わったら、葉を残して花穂(かすい)を切り取ると二番花が咲く。


ゼラニウム・リベルスレアイアナム / フウロソウ

2009年10月27日 | 植物図鑑

西磐井郡平泉町平泉  2009年10月23日(金)P1700693

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2009年10月23日(金)、西磐井郡平泉町平泉字花立の平泉文化遺産センターのすぐ近くにある民家の庭に植えられたフウロソウ(風露草)/ゼラニウム・リベルスレアイアナムが花を咲かせていました。「ラッセル・プリチャード」という品種ではないかと思われます。

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ゼラニウム・リベルスレアイアナム/フウロソウ(風露草) フウロソウ科 フウロソウ(ゼラニウム)属 geranium:ゲラニウムともいう。世界各地に300種。ほとんどが宿根草(多年草)で、ほかに半低木。日本にも自生しているゲンノショウコ(現の証拠・薬草として知られ、空き地や河原などに生える)や高山植物のハクサンフウロ(白山風露)などの仲間。最近はラベンダーブルーや濃桃、淡桃、白色などの可憐な花を咲かせる外国種に人気がある。ヒメフウロの名で出回っているのは四季咲き性の別属のもの。

「ゼラニウム」と呼ばれているものの中には、ベラルゴニウム(テンジクアオイ:天竺葵)属Pelargoniumに属する植物がある。かつてはフウロソウ属Geraniumに含められていたので、園芸界では今でもゼラニウムと呼んでいるのである。

ゼラニウム・リベルスレアイアナム G.×riversleaianum/p>

ゼラニウム・エンドレシィーG.endressiiと同属のトラベルシィーG.traversiiとの雑種で、おそらくゼラニウム中の数多い品種のうち優秀な種類といえよう。匍匐性の多年草で、草丈は10~60㎝。葉は7裂し有毛。花はピンク、深紅色など変化がある。品種は幾つかあるが、ラッセル・プリチャードcv.Russell Prichardは花色が濃く目立ち美しい。[栽培]寒さには強いが夏の高温多湿と蒸れに弱いので、夏の間は西日と雨が当たらない風通しのよい半日蔭に置いて、株元に水やりする。排水のよいロックガーデンで長期間栽培可能。[花期]夏。


レンギョウ(蓮翹)

2009年10月26日 | 植物図鑑

平泉町のレンギョウ(蓮翹)  2009年10月23日(金)

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2009年10月23日(金)、西磐井郡平泉町平泉字立花44にある平泉文化遺産センターに行きました。この施設は、平泉の文化遺産の魅力を広く伝えることを目的とし、エントランス、展示室、ふれあいホール、レファレンスなどで構成。世界遺産登録を目指す”平泉の文化遺産”をパネルと映像などを駆使してわかりやすく紹介しています。(入場無料)

http://www.town.hiraizumi.iwate.jo/site/entry/cat140/cat149/cat739/14.php

この平泉文化遺産センターの前を通る道路際に植えられているレンギョウ(蓮翹)が、(普通は3~4月に咲くものなのに)時ならぬこの時期に花を沢山咲かせていました。葉が沢山付いているため、黄色い花があまり目立ちませんでした。

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レンギョウ(蓮翹) モクセイ科 レンギョウ(フォーサイシア)属 Forsythia

アジアと中央ヨーロッパに6種ある落葉低木。庭園や公園によく植えられている。日本では、中国原産のレンギョウ(蓮翹)F.suspensaとシナレンギョウ(支那蓮翹)fF.viridissima、韓国原産のチョウセンレンギョウ(朝鮮蓮翹)F.viridissima var.koreanaが普通に栽培されるが、最近はレンギョウとシナレンギョウの雑種のフォーサイシア・インテルメディアF.×intermediaの品種”カール・サックス”や”ベアトリックス・ファーランド”などが栽培されるようになった。それらは花が大輪で多花性。特に花が大きい品種に”ゴールデン・ナゲット”cv.Golden Nuggetがある。日本原産のヤマトレンギョウ(大和蓮翹)F.japonicaは、花が小さいのでほとんど栽培されていない。[栽培]いずれも強健なので容易。繁殖は挿木で行う。]花期]早春(3~4月)。


平泉町のサザンカ(山茶花)

2009年10月26日 | 植物図鑑

西磐井郡平泉町のサザンカ(山茶花)  2009年10月23日(金)

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http://www.chizumaru.com/maplink.asp?SER=all&D=all&X=508022.36&Y=140341.407&SCL=500

2009年10月23日(金)、西磐井郡平泉町平泉字志羅山45-2にある平泉町役場の近くにある旧道沿いの民家の庭に植えられたサザンカ(山茶花)が花を咲かせていました。

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ツバキ科 ツバキ(カメリア)属 Camellia sasanqua

暖地の山地に生える常緑小高木。関東地方以西の暖かい地方では、庭木や生垣に広く利用されている。ツバキに似ているが、幹や枝がずっとほっそりとしていて、葉も小さい。高さは普通5~6mになる。葉は互生し、長さ3~7㎝の楕円形で、縁には細かい鋸歯があり、表面は艶やかな濃緑色。10月中旬頃から白い花(野生種)が咲きはじめる。野生のものは直径5㎝ほど。花弁は普通5枚あり、平らに開き、中心部には黄色の雄しべが多数ある。花が終わると花弁はばらばらになって散る点が、花がまるごと落ちるツバキと異なる。またツバキの雄しべは下半部がくっついて筒状になっているが、サザンカの雄しべは1本ずつ離れている。果実はツバキより小さく、翌年の夏から秋にかけて熟し、3つに割れる。種子は堅くて黒い。分布:本州(山口県)、四国、九州、沖縄。

 

サザンカには多くの園芸品種がある。江戸時代から品種改良が進められ、花の直径が15㎝にもなるもの、花弁に皺が多いもの、一重、八重、千重咲きのものなどがつくられたう。花の色も白、ピンク、紅、ぼかし、絞りなど、変化に富んでいる。


平泉町のサザンカ(山茶花)~伝・弁慶の墓

2009年10月25日 | 植物図鑑

平泉町のサザンカ(山茶花)&伝・弁慶の墓  2009年10月23日(金)

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2009年10月23日(金)、平泉町の中尊寺前の国道4号線は、北上川沿いに新しくつくられたバイパス道路が開通してから渋滞しなくなったようで、歩道橋も撤廃されていました。 その歩道橋があった辺りの民家の庭でサザンカ(山茶花)が花を沢山咲かせていました。

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立派な案内板がありました。すぐ近くに「伝・弁慶の墓」がありました。

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サザンカ(山茶) ツバキ科 ツバキ(カメリア)属 Camellia sasanqua

ツバキ(カメリア)属 Camellia:約250種あり、日本、中国、東南アジアまで広く分布する常緑低木。葉は単葉で革質、楕円形、長楕円形で光沢があり、葉縁に欠刻がある。花は単生、または頂生、腋生し、無柄。雄しべは束状。サザンカの雄しべは束状にならない。種子は無翼。

サザンカ(山茶花)Camellia sasanqua:ツバキ(椿)より日本南部に分布し、九州から屋久島、種子島、奄美大島、沖縄、西表島(いりおもてじま)などに自生する常緑小高木。高さは普通5~6mになるが、大きいものは15mになる。若枝や葉柄に短毛がある。葉は互生し、長さ3~7㎝の楕円形でやや厚く、光沢がある。縁には細鋸歯がある。両面とも主脈に短毛がある。10~12月、枝先に直径4~7㎝の白い花が咲く。花弁は5枚で平開する。雄しべは多数あるが、筒状に合着しない。子房は有毛。ツバキとよく似るが枝が細く、葉や花が小さく、新芽に毛がある点、また雄しべや花弁が束にならず、ばらばらである点などで区別できる。ツバキと同じく多くの品種が育成されている。品種には秋咲き、寒咲き、春咲き、花色は桃、紅、縁紅ぼかし、白など、また一重、八重咲きなどがある。系統として江戸サザンカ、熊本サザンカ(肥後サザンカ)が知られている。また、ツバキとサザンカの中間タイプにカンツバキC.×hiemalis、交雑種のハルサザンカ系C.×vernalisもある。カンツバキの1品種「勘次郎」は関西地方の名で、関東地方では「立寒椿cv.Tachikantsubaki」という。朔果は直径1.5~2㎝の卵球形で細毛があり、熟すと3裂して黒褐色の種子を出す。日本特産種。用途:庭木、公園樹、鉢植え、器具材。分布:四国(西南部)、九州、沖縄。[栽培]繁殖は実生、挿木、接木による。[花期]品種により、秋、冬、春。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木/園芸植物」より]