peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市・砂鉄川のオオハクチョウ(大白鳥)

2010年01月30日 | 植物図鑑

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2010年1月29日(金)、龍澤山善龍寺(一関市東山町長坂字里前)のすぐ近くにある「岩手名水20選」の大清水(おおすず)の所に、オオハクチョウ(大白鳥)の一家と思われる群が水草を食べたりして羽根を休めていました。この場所は、砂鉄川に架かる現在改築工事中の生出橋(おいでばし)から上流に70mほどの所で、昔から清水が湧いていたようです。

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成鳥と同じぐらいになった幼鳥。全体が胚褐色で、嘴の基部は白っぽい。この個体は肩羽に白い羽が出てきた。

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オオハクチョウの脚には、水かきがあり、黒い靴下を履いているようです。

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オオハクチョウ(大白鳥) カモ目 カモ科 Cygnus cygnus  :Whooper Swan

成鳥は全体が白く、体長140cmほど。頸は長く、陸に立つとダイサギと同じくらいの背丈だが、本種は体のわりに足が短めで体は太い。サギ(鷺)類は頸と体がずっと長めで細い。オオハクチョウの嘴はコハクチョウと比べて黄色の部分が大きくて、黒色の部分へ食い込んでいるが、黄色と黒色の入り方には個体変異がある。幼鳥は全体が灰褐色で、嘴の基部は白っぽい。

時期:冬鳥。環境:湖沼、河川、内湾、河口など。行動:9~10月に主に千島列島経由で北海道東部へ入ってきたものが、徐々に本州まで南下する。越冬地では餌付けしているところが多い。大半は朝の10時頃までにはねぐらから水田などの採食場へと飛んで行き、午後3時頃に帰ってくる。食物は水草やその根、青草、落ち穂など植物質のものが多い。十分に食べると頭を背に乗せて休息する。

鳴声:甲高い大きな声で「コォー」と一声、または続けて鳴く。雌雄のディスプレイのときには激しく鳴き交わす。そのほか「ココココ」と鳴く。特徴:雌雄同色。水面上では胸から上が出ていて頸が長い。全体に白色だが、胸から上が錆色のものがいる。これは、繁殖地や越冬地で、鉄分が多い湿地などに頸を突っ込んで採食したときについた色。コハクチョウ(小白鳥)やカモ(鴨)類の中にも同じ汚れのついているものがいる。[以上、山と渓谷社発行「山渓ハンディ図鑑7・日本の野鳥」より]


一関市東山町のフクジュソウ(福寿草)

2010年01月29日 | 植物図鑑

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2010年1月29日(金)、一関市東山町長坂字里前の岩手県交通「生出(おいで)」バス停の近くにある土手でフクジュソウ(福寿草)が金色の花を沢山咲かせていました。毎年この時期にいち早く花を咲かせていますので、ここ数年見に行っています。

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キンポウゲ科 フクジュソウ(アドニス)属 Adonis:北半球に広く分布し、約20種がある。多くが位置、二年草または多年草。葉は互生し、細裂する。花は茎頂に単生。

フクジュソウ(福寿草) Adonis amurensis:ガンジツソウ(元日草)ともいう。旧暦の正月に黄金色の花が咲くので、めでたい名がついた。落葉樹林の下などに生え、草丈15~30cmになる多年草。根茎は短く、やや太い根をもつ。茎は直立し、葉は葉柄があり、3~4回の羽状全裂する。羽裂片は卵形または長卵形で、細裂片は線状披針形となる。

北国に多く、雪解けとともに芽を出して、茎頂に直径3cmほどの花を1~数花咲かせる。花は日が当っているときだけ開き、陰ると閉じる。花弁は多数あり、長楕円形または広披針形で、弁先に歯状の細かい切り込みが入る。花色はふつう黄色だが、古典植物として日本独自の品種改良が進み、白、黄褐色、紫褐色、橙紅色などがある。花形も一重、二重、八重、万八重と変化に富む。花が終わるころから、細かく切れ込んだ葉が伸びてくる。花期:2~5月だが、正月用に促成栽培も行われている。

江戸時代には多くの園芸品種が生まれ、”福寿海”cv.Fukujukai(黄花系)、”紅撫子”cv.Beninadeshiko(赤花系)、”爪折笠cv.Tsumaoregasa(黄花系)、”三段咲き”cv.Sandanzaki(段咲き系)など、現在42品種ほどが保存されている。福寿海は最も普及している品種で、正月の鉢植えによく利用されている。分布:シベリア東部、中国北部、朝鮮半島、日本(北海道~九州)。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」&同「山渓ポケット図鑑3・春の花」より]


大船渡市末崎町のアオキ(青木) 2010年1月8日(金)

2010年01月29日 | 植物図鑑

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2010年1月8日(金)、世界の椿館・碁石(大船渡市末崎町字大浜280-1)に行きました。そのとき椿館の近くにある民家の門口に生垣として植えられているアオキ(青木)の実が、早くも紅色に色づきはじめていました。斑入り葉のアオキだけでなく、普通の葉のアオキもありました。

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 アオキ(青木) ミズキ科 アオキ属 Aucuba japonica

山地の林の中に生える常緑低木だが、赤い実と光沢のある葉が美しく、丈夫で育てやすいので、日本だけでなく、世界各地で庭木としてもよく植えられている。高さは1~2mになる。若枝は緑色で無毛。葉は対生し、長さ5~18cmの長楕円形。先は尖り、基部は広いくさび形で、縁に粗い鋸歯がある。質は厚く、表面は光沢がある。押し葉にすると黒くなる。葉の汁は解熱効果がある。3~5月、茎の先の円錐花序に紫褐色、時に緑色の小さな花を多数つける。花弁は4枚。雌雄別株。雄花序は長さ7~15cmと大きく、雄花には雄しべが4個あり、雌しべは退化している。雌花序は長さ2~5cmと小さく、雌花には雄しべがなく、雌しべが1個ある。果実は長さ1.5~2cmの楕円形で、秋に赤く熟し、つやつやした赤い実は翌年の4月頃まで残る。

 変種のヒメアオキ var.borealisは北海道の南部から本州の主として日本海側に分布する。アオキより全体にやや小形で、若枝や葉柄、葉の裏面脈上に微毛がある。果実が淡黄白色の品種をシロミノアオキ f.leucocarpaといい、黄色に熟す品種をキミノアオキ f.luteocarpaという。葉が斑入りのものなど、園芸品種も多い。用途:庭木、鉢植え、飼料。分布:本州(宮城県以西)、四国、九州、沖縄。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」&「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]


「世界の椿館・碁石」の椿・”月の輪(つきのわ)”

2010年01月29日 | 植物図鑑

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2010年1月8日(金)、世界の椿館・碁石(大船渡市末崎町字大浜280-1)の大温室内に展示されていた”月の輪(つきのわ)”という椿が、濃紅色に白斑の入る一重の花を咲かせていました。

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 椿”月の輪(つきのわ)” ツバキ科 ツバキ(カメリア)属 Camellia japonica cv.Tsukinowa

 産地:久留米。花の特徴:濃紅色に白斑の入る一重、椀咲き、筒しべ、中~大輪。花期:2~4月。葉形:長楕円、中形、平坦。樹形:立性、強い。来歴:園芸品種の自然実生。1975年に宮原勝美の命名・発表。[以上、誠文堂新光社発行、日本ツバキ協会編「日本ツバキ・サザンカ名鑑」より]

  http://takeda-puppet.cocolog-nifty.com/photos/tubaki_/104165.html [竹田人形館花暦 椿:椿 月の輪]

  http://www8.ocn.ne.jp/~novalis/tsukinowa.html [ヤブ椿(新種)月の輪]

http://blogs.yahoo.co.jp/gionmamori/39596062.html [椿:月の輪-茶花大好き-Yahoo!ブログ]


「世界の椿館・碁石」の侘助椿”乙姫(おとひめ)”

2010年01月28日 | 植物図鑑

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入場のとき頂いたパンフレットには「わびさびの景:数寄屋、胡蝶侘助、一子(いちこ)侘助など。日本で椿が植えられるようになったのは足利時代といわれ、織豊時代は茶の湯を背景に”わびさび”を主張する素朴で清楚な一重の花が珍重されました。そんな閑寂な趣をねらってみました。」と書かれていました。

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2010年1月8日(金)、世界の椿館・碁石(大船渡市末崎町字大浜280-1)の大温室内の「わびさび(茶花椿)の景」コーナーに植えられている”乙姫(おとひめ)”という名前の侘助椿が沢山花を咲かせていました。図鑑には「花は濃桃地に白斑、一重、猪口咲き、侘芯、極小輪」と書かれていますが、白斑の入らない花もかなりありました。

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侘助椿”乙姫(おとひめ)” ツバキ科 ツバキ(カメリア)属 Camellia cv.Otohime

産地:愛知。花の特徴:濃桃色に白斑、一重、猪口咲き、侘芯、極小輪。花期:12~3月。葉形:長楕円、小形、平坦。樹形:立性、強い。来歴:三河数寄屋に白斑が入ったもの。1980年に小崎敏章の発見・命名。

侘助椿”三河数寄屋(みかわすきや)” Camellia cv.Mikawa-sukiya

<atrong></atrong>産地:愛知。花の特徴:濃桃色の一重、猪口咲き、極小輪。花期:12~4月。葉形:長楕円、小形。樹形:立性。来歴:三河地方の旧家に古木がある。1973年に早川博茂の命名・発表。花の白斑入りを乙姫という。別名は吉良侘助。[以上、誠文堂新光社発行、日本ツバキ協会編「日本ツバキ・サザンカ名鑑」より]

http://www.chinkaen.jp/10-01syouhinsyousai/0512.html [乙姫:椿専門店 椿華園]

http://www.nagominoniwa.net/blog/2009/02/post_1429.html [Movable Typeで作った「和みの庭」のブログ:椿寿庵の椿 乙姫 オトヒメ]

http://www.nagominoniwa.net/blog/2008/05/post_881.html [Movable Typeで作った「和みの庭」のブログ:京都府立植物園ツバキ展 三河数寄屋]

http://plaza.rakuten.co.jp/tennanshou/diary/201001150000/ [25:三河数寄屋に風花は客となり♪-天南星の魅力&山野草-楽天ブログ(Blog)]