peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市千厩町千厩のタネツケバナ(種漬花) 2013年3月25日(月)

2013年03月29日 | 植物図鑑

P3320488

P3320491

P3320476

P3320492

P3320449

P3320451

P3320495

P3320502

2013年3月25日(月)、一関市千厩町千厩にある「舘山公園」に行きました。公園内を散策した後、200mほど離れた所まで歩きました。「六道塚」の案内板がありました。この十字路で南側の方に300mほど進んだら、道路沿いの土手に群生したタネツケバナ(種漬花)が、花を咲かせ始めていました。

P3320461

P3320493

P3320464

P3320477

P3320482

P3320473

タネツケバナ(種漬花) アブラナ科 タネツケバナ属 Cardamine flexuosa

水田の畦(あぜ)、水辺の湿地、畑、道端などに生える越年草(2年草)。高さは10~30㎝になり、茎の下部は暗紫色を帯びるものが多い。葉は互生し、基部まで羽状に切れ込んでいる。3~6月、総状花序を出し、白色で小形の十字状花を10~20個開く。花弁は長さ3~4㎜、花はナズナより少し大きい。果実は長さ2㎝ほどの細い円柱形で、熟すと2つに割れてそり返り、種子をはじき飛ばす。和名の「タネツケバナ」は、田植えの準備に種モミを水に漬ける頃花を咲かせることによる。分布:北海道から九州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の野草」より]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%A5%BF%A5%CD%A5%C4%A5%B1%A5%D0%A5%CA [peaの植物図鑑:一関市街地ほかのタネツケバナ(種漬花)]


世界の椿館・碁石のアメリカ産椿 ボブ・ホープ 2013年2月28日(木)

2013年03月28日 | 植物図鑑

P3290522

P3290524

P3290534

P3290533

P3290519

P3270001a

P3260993a

P3270040

2013年2月28日(木)、世界の椿館・碁石(大船渡市末崎町字大浜280番地1)に行ってきました。

世界の椿館・碁石では、世界13カ国(アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、ベルギー、フランス、ポルトガル、イタリア、中国、ベトナム、フィリピン、台湾、日本)450種の椿と四季折々の花卉(かき)を植栽展示しています。1月17日(木)に行ったときには、全体の半分ほども花が咲いていませんでしたが、この日はほとんどの木が花を咲かせていました。

20130117_001

(下)大温室「海外産の椿」コーナーの中にあるアメリカの椿の所にボブ・ホープが、暗紅色で八重咲き、大輪の花を沢山咲かせていました。

P3290535

P3290526

P3290529

P3290531

P3290520

アメリカ産椿 ボブ・ホープ ツバキ科 ツバキ(カメリア)属 Camellia japonica cv.Bob Hope

暗紅色、八重、大輪、(US-Nuccio 1972)ジャポニカ系。[コーベ・カメリア・ソサエティ発行「現在日本で咲く洋種椿品種(第3版・2007より]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%A5%DC%A5%D6%A1%A6%A5%DB%A1%BC%A5%D7 [peaの植物図鑑:世界の椿館・碁石のアメリカ産ツバキ ボブ・ホープ]

http://www.geocities.jp/jpnkcs/nuccio_2_c.html [洋種ツバキ 椿栽培 コーベ・カメリア・ソサエティ「華麗なヌチオズの世界2」の27 ボップ・ホープ]


一関市千厩町のイヌコリヤナギ(犬行李柳) 2013年3月25日(月)

2013年03月28日 | 植物図鑑

P3320534

(上)葉芽の虫えい。「柳のバラ」と呼ばれる。

P3320543

P3320541

P3320528

P3320548

2013年3月25日(月)、一関市千厩町千厩にある「舘山公園」に行きました。公園内を散策した後、近くの道路を歩いていたら、崖の斜面に生えている「ヤナギ(柳)」が銀色の花序を輝かせていました。「イヌコリヤナギ(犬行李柳)」だと思います。

P3320527

P3320545

P3320529

P3320531

P3320533

P3320538

(下)虫えいがバラの花に似ていて、「柳のバラ」と呼ばれる。

P3320535

イヌコリヤナギ(犬行李柳) ヤナギ科 ヤナギ属 Salix integra

乾燥した場所にも生えるが、川沿いに多い落葉低木。繁殖力が強いので、小川の護岸などに植えられる。どこにでもあり、珍しくないが、黄葉は意外に美しい。高さは普通1.5mほど、まれに6mほどになる。最も普通に見られるヤナギ(柳)で、株立ちになる。樹皮は暗灰色で滑らか。裸材に隆起条はない。新枝は黄褐色で細く、密集して真っ直ぐに伸びる。冬芽(花芽)は卵形で長さ5~8㎜と小形。葉は主に対生だが、互生も混じる。葉身は長さ4~10㎝、幅1.3~2㎝の長楕円形。縁には浅い鋸歯がある。新葉の縁は巻かない。両面とも無毛。葉柄はほとんどない。

花:雌雄別株。3月、葉の展開前に開花する。花序は細い円柱形でほとんど無柄。雄花序は長さ2~3㎝。雄しべは2個。花糸は合着して1個、基部には腺体が1個ある。葯は紫紅色。4月に開花してから1カ月、白い柳絮が目をひく。絮(しょ、じょ=わた)

雌花序は長さ1.5~2.5㎝。子房は卵形で淡緑色。花柱は短く、柱頭は黄緑色~紅色。腺体は1個。苞は倒卵形で、両面に長い白色の毛がある。雄花の苞の上部は黒色。中部は淡紅色。下部は淡緑色。雌花の苞の上部は黒褐色。中部は紅色、下部は淡緑色。果実は蒴果。5月に成熟して裂開する。コリヤナギに良く似るが、コリヤナギより葉の幅が広い。明るい緑色の葉が特徴。虫えいがバラの花に似ていて、「柳のバラ」と呼ばれる。和名は役に立たないコリヤナギの意味だが、用途はある。分布:北海道、本州、四国、九州、ウスリー、朝鮮半島。

             [山と渓谷社発行「山渓ハンディ図鑑3・樹に咲く花(離弁花1)」より]

http://matsue-hana.com/hana/inukoriyanagi.html [イヌコリヤナギ(犬行李柳)]

http://www.geocities.jp/greensv88/jumoku-zz-inukoriyanagi.htm [樹木図鑑:イヌコリヤナギ]

http://www.botanic.jp/plants-aa/inukor.htm [shu(^^)Homepage,イヌコリヤナギ]

http://mikawanoyasou.org/data/inukoriyanagi.htm [イヌコリヤナギ:三河の野草]

http://www.068.jp/business/product/mainprdct2/salixinh.html [イヌコリヤナギ「ハクロニシキ」]


一関市街地のオオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)&映画「レ・ミゼラブル」 2013年3月22日(金)

2013年03月27日 | 映画鑑賞

P3320165

P3320166

P3320153

P3320162

P3320151

20130322

2013年3月22日(金)、一関シネプラザ1で上映中の映画「レ・ミゼラブル」を妻と一緒に観ました。平日ということもあって観客は私たちを含めて10人足らずしたが、映画そのものは期待通りのもので感動しました。

 映画館の駐車場近くの道端に群生したオオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)が、瑠璃色の花を沢山咲かせていました。

Photo

Photo_2

1

キャスト:(左から)コゼット役・アマンダ・セイフライド、コゼットに一目惚れして恋に落ちる青年マリウス役・エディ・レッドメイン、ジャン・バルジャン役・ヒュー・ジャックマン。

2

キャスト:(左から)ジャベール警部役・ラッセル・クロウ、コゼットの母親ファンテーヌ役・アン・ハサウェイ、幼少時代にコゼットを執拗に苛めていた宿屋夫婦の娘エポニーヌ役・サマンサ・バークス。

http://lesmiserables-movie.jp/ [映画「レ・ミゼラブル」公式ウェブサイト]

http://www.t-joy.net/lesmiselables/lesmiselables.htm [映画「レ・ミゼラブル」]

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%82%BC%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%AB_(2012%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB) [レ・ミゼラブル(2012年の映画):Wikipedia]

P3320152

P3320164

P3320168

P3320155

P3320167

P3320169

P3320163

オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢) ゴマノハグサ科 クワガタソウ属 Veronica persica

ユーラシア、アフリカ原産の越年草(2年草)で、日当たりのいい田んぼの畦道などでよく見かける。日本には明治時代中頃に入り、今では全国に広がっている。和名の「オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)」は、タチイヌノフグリに比べて、花や草姿が大きいので”オオ(大)”とついた。花後の実の形が雄犬の陰嚢(ふぐり)に似ていることによる。

茎は根もとから枝分かれして茎の長さ10~40cm、横に大きく広がる。下部の葉は対生し、上部の葉はほとんどが互生し、長さ7~18㎜の卵状広楕円形で、縁には鈍い鋸歯がある。3~5月、上部の葉のつけ根に直径8㎜ほどのルリ色(コバルトブルー)の花をつける。花を正面から見ると、コバルトブルーの花びらが4弁に分かれているように見えるが、脊後は1つにつながっている。花の後方に緑色のガクがあり、4つに切れていて、ガクの中央に長い柄がついている。花の真ん中には、雌しべが1つ、雄しべが2つある。花は日が当たっているときだけ開く。花後になる果実は中央が凹み、雄犬の陰嚢(ふぐり)に似る。大きさは幅が6~7㎜。

[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&同「山渓名前図鑑・野草の名前・春」より]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?id=36747240&saved_changes=1&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市東山町松川のオオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%A5%AA%A5%AA%A5%A4%A5%CC%A5%CE%A5%D5%A5%B0%A5%EA [peaの植物図鑑:オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=39967483&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市東山町「館山公園」のオオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)]


平泉文化遺産センターのふきのとう(蕗の薹)&歴史教室(第4回) 2013年3月21日(木)

2013年03月27日 | 植物図鑑

P3320101

P3320105

P3320103

P3320002

P3320006

20130321

P3320095

2013年3月21日(木)、、平泉文化遺産センター(平泉町平泉字花立44番地)に行きました。北側駐車場の傍にある、雪がすっかり消えた土手にフキノトウ(蕗の薹が花を咲かせていました。

この日、「ふれあいホール」で、「平成24年度平泉町公民館事業」として開催(世界遺産推進室「平泉文化史講座」と共催)された歴史教室(第4回)(13:00~15:00時)に、妻と一緒に参加しました。

この日のテーマは、「平泉が果たしたこと~中世史の視点から~」と題した、中尊寺仏教文化研究所 主任 菅野成寛氏の講話でした。奥州藤原氏時代を中世史の視点からスポットをあてたお話でした。

A_2

A

藤原氏の出自について:「造興福寺記」永承2年(1047)2月21日の条、永承元年の興福寺焼亡に際して、「関白大閤」(藤原頼通・関白)が掌握する「藤氏諸大夫」(五位以上の藤原氏)に再建の奉加を求めた記録に、「藤原)登任朝臣」と「(藤原)時貞・六奥(陸奥)」と「(藤原)経清・六奥(陸奥)」とが記載されており、「陸奥話記」の「大守藤原朝臣登任」と「権守藤原朝臣説貞」と「散位藤原朝臣経清」と一致することから、藤原清衡の父・経清(つねきよ)は、摂関家藤原氏(頼通)の配下にあったということが確認できる。

都市平泉研究の成果:源頼朝に追われ平泉にやって来た源義経を庇護していた秀衡臨終後の1189年4月、頼朝の圧力に屈した四代泰衡は、義経を自害に追い込みました。その直後、鎌倉から大軍を率いて平泉に攻め入って来た頼朝軍によって、奥州藤原氏は滅亡したのです。

Photo_3

 その後、建物の多くは徐々に焼失し、庭園は田地に変わったりして、繁栄していた「平泉」の都市構造さえわからなくなっていました。わずかに残された「吾妻鏡」などの史料から、金色堂の正方に平泉館(政庁)、この建物(平泉館)に北接して無量光院、平泉館の西木戸には国衡と隆衡の邸宅、無量光院の東門(正面方向)には伽羅御所(秀衡・泰衡の邸宅)がそれぞれ所在。

Photo_4

都市平泉の南北の境界には、毛越寺中尊寺が所在。これらをさらに惣社(平泉の中央)、日吉・白山社(東方)、祇園・王子諸社(南方)、北野天神・金峯山(西方)、今熊野・稲荷社(北方)が結界。平泉独自の都市構造を創出した。

Photo_5

平泉研究の基本史料~中尊寺供養願文と吾妻鏡:歴史の教科書でも知られる前九年合戦、そして後三年合戦。1051年、平泉のある岩手県南、県央地域を支配していた安倍氏と朝廷との争いから始まった長い戦いです。のちに奥州藤原氏初代となる清衡(きよひら)も巻き込まれ、骨肉の争いのなかで父や妻子を亡くしました。

この悲しい戦いを経て、11世紀末、平泉に移り住んだ清衡は、敵味方の区別なくすべての霊をなぐさめ、仏国土(仏の教えによる平和な理想社会)を実現するため、1105年に中尊寺の建立に着手します。1124年には金色堂、1126年には主要な堂塔が完成。清衡は大法要を営み、戦争のない理想郷をつくりたいという趣旨の願文を読み上げたと伝えられています。

B

(上)中尊寺建立供養願文・中尊寺落慶供養願文(重要文化財):天治3年(1126)の中尊寺堂塔伽藍の落慶(建設・修理の完成を祝う催し)の折に初代清衡によって読み上げられた書面といわれているが、原本は残されていない。(上のものは中尊寺蔵の写本で、建立の趣旨を知る第一級史料です)。

「中尊寺供養願文」の仏教思想:「願文」には「法華経」、「無量寿経」、「大日経」の文言が散見(「法華経」’讃仏乗’方便品第二、「諸仏摩頂」嘱累品第二十二、普賢菩薩○発品第二十八。「無量寿経」巻下’安養’。「大日経」巻七’悉地’)し、「願文」の本尊は「法華経」の教主・釈迦像。中尊寺供養願文の基調は、法華経信仰を基盤とし、密教と浄土教の思想を加えたもの(顕密仏教の思想)。

http://www.facebook.com/hiraizumifan [平泉FAN(hiraizumifan.jp)]

P3320106

P3320098

P3320104

P3320099

P3320100

フキ(蕗)/フキノトウ(蕗の薹) キク科 フキ属 Petasites japonicus

山野に生える多年草。淡緑色の苞に包まれた蕾(花芽)がフキノトウ(蕗の薹)で、雌雄別株。ほろ苦い早春の味として人気がある。strong>花期は3~5月。雌株は白色の頭花を、雄株は白黄緑色の花を密に散房状に付ける。雌株の中心部には少数の両性花がある。また、雄株は花が終わると枯れるが、雌株は花の後高さ50㎝ほどになる。花後、株元から腎円形で幅15~30㎝の葉を伸ばす。葉や葉柄も食べられる。果期のフキは白い冠毛が目立つ。分布:本州(岩手県以南)~九州。

栽培:鉢で管理するよりも、地植えのほうが育てやすい。フキノトウ(蕗の薹)を鉢で鑑賞する場合は、初冬の蕾ができた頃に赤玉土単用または富士砂との混合土で植え付ける。花を観賞した後は再び露地植えに戻したほうが良い。施肥をするのであれば、月に1回置き肥をする。増殖は、鉢から露地に戻す時に、株分けによって殖やす。冬の凍結を避けるため、露地に藁などを敷き詰めておくと良い。

北海道や東北地方に分布するアキタブキ(秋田蕗)var.giganteusはフキより全体にかなり大きく、葉は直径1.5m、葉柄は長さ2mにもなる。市販のフキはほとんどがアキタブキの栽培品。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・山草図鑑」より]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=39924937&blog_id=82331 [奥州市埋蔵文化財調査センターのフキノトウ(蕗の薹)]

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%AD [フキノトウ(Wikipedia)]

http://www2.odn.ne.jp/shokuzai/Fukinotou.htm [ふきのとう(蕗の薹)]

http://www2.odn.ne.jp/shokuzai/Fuki.htm [ふき(蕗)]