015年5月8日(金)、「花と泉の公園」(一関市花泉町老松字下宮沢159-1)のぼたん園に行ってきました。明日(5/9)から始まる「ぼたん園開園20周年・ぼたん しゃくやく祭り」[5/9(土)~6/7(日)]を前に、「混雑する前に」と思って観てきました。今回は「制限時間」が定められていたので、日本ぼたん協会指定ぼたん見本園を重点的に見て回りました。
この見本園に植栽されている沢山のボタン(牡丹)の中に、紫色の花を咲かせた「紫水晶(むらさきすいしょう)」という名のものがありました。
ボタン(牡丹)ボタン科 ボタン属 Paeonia suffruticosa
ボタン科はボタン属1属で、約30種がユーラシア大陸と北米に分布している。ボタンは中国北西部の原産と考えられ、はじめは薬用として栽培されていたが、6~7世紀頃から園芸品種がつくられるようになった。日本へは天平時代(729~749)に渡来したといわれ、江戸時代には既に160種以上の品種が知られていた。現在栽培されているのは30~40種。台湾の国花。高さ1~1.5mになる落葉低木で、葉は2回3出羽状複葉で互生する。小葉は長さ4~10㎝の卵形~卵状披針形で、普通先端が2~3裂し、裂片の先は尖る。裏面は白っぽい。5月頃、今年伸びた枝の先に直径15~20㎝の大きな美しい花が1個咲く。花の色は白、紫、紅色、淡紅色、黄色などいろいろある。花弁は8個~多数あり、倒卵形で先は不規則に切れ込む。萼片は5個で先端に小突起がある。雄しべは多数あり、葯は黄色で線形。雌しべは2~5個で、基部を袋状になった花盤が取り囲む。果実は袋果で熟すと縦に裂ける。種子は黒色で多数。根皮は「牡丹皮(ぼたんぴ)」と呼ばれ、鎮痛、解熱、消炎などに用いられる。用途:庭木、鉢植え、花材。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]