WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

食卓の自己責任

2007-03-13 | 健康とダイエット
ゆりあさん、お互い清貧生活、楽しみましょうね!

…で始めた、ゆりあさんの記事へのコメントのつもりでした。
が、書いているうちにどんどん膨らんでしまって、途中で自分のところに持ってくることにしたので、なんだか文章がヘンですが、そのまま掲載します。

ご紹介のお番菜のサイト、拝見しました。少しずつ時間をかけて、全部拝見したいと思っています。
ハレの日のお膳でさえ、現代の日本人の夕飯の食卓より質素。だけど、命のこもった、心づくしの品々。
本当に美味しそうです。
「豊か」ということの意味を考えさせられました。

私も最近、食に関する本を読んだり、サイトを覗いたりするにつけ、高度成長時代の負の産物もひっくるめて背負っていることをひしひしと感じます。
私たちが子供の頃、動物性蛋白質や乳製品は、子供の成長に欠かせない、育ち盛りの子供にとって最も大切な栄養…のように教わりましたよね。
はっきりと中学の家庭科の時間に習ったこと、憶えています。
義務教育の終わりに、家庭科は、女性がこのまま家庭の主婦となって、家族の生活と健康を預かる立場に立たされてもいいように… という意図のようなものをあの時感じました。先生も、そう仰っていたと思います。もちろん中学から、あたりまえのように全員が高校へ進学する時代でしたが、「義務教育」の「家庭科」って、そういうことなんだ~~…って、なんだか妙に印象に残ったものでした。

被服、栄養のこと、傷や病気の手当て…
あの時習ったことも、時代の流れ、科学の進歩?で、これまでの何十年間に、いろんなジャンルで何度も覆されましたよね。
(余談ですが怪我したときに、消毒してはいけない、乾かしてはいけないっていうのを知って、びっくりしませんでしたか?)
給食も毎日パンと牛乳。欧米の食生活に習うことがよいことと、誰もが信じていました。
「育ち盛りの子供には乳製品や動物性蛋白質をより多く与えなきゃいけないんじゃないか、お肉をお腹いっぱい食べたいといえば、食べさせてやらなくては…」
なんていうとらわれの気持ちが実はありました。
ハンバーグや、玉子焼きや、オムライス、焼肉、子供は大好きです。
でも、それを簡単にいつでも食べられることが、逆に子供の発育に決してプラスにはなっていないことも、頭ではわかっていながらも、やはり、「中学校家庭科」の呪縛からなかなか逃れられませんでした。やっと、最近になって、「わが道をゆく」?決心がつきました。

    

今私は、実家で、玄米で俵単位で取り寄せているとても美味しいお米を分けてもらっているのですが、農薬を使用している米なので、精米して食べています。無農薬の玄米を日常的に買って食べるのは、正直いってこの出費の差は大きいです。
しかも、どんなに無農薬といっても、土壌自体が長い間に散布されてきた農薬や、水の循環などによって汚染されているので、100%安全な玄米…なんてあり得ません。玄米に限ったことでなく、すべての食材もですが。ひと所で採れた玄米を10年、20年のロングスパンで日常的に子供に与え続けることには、やはり不安があります。

Takは、「世界中の食べ物の中で、なにが一番栄養があるの? なにが一番毒なの?」と聞きます。
いろいろ言い聞かせても、「強いて言えば!!」と食い下がるのですが、そんな食べ物はない、いろいろな食べ物を少しずつ、たくさんの種類を食べること…と言い聞かせています。
逆の意味で、アルコール類、加工食品、お菓子…などなども、同じ銘柄を何十年も摂り続けるのは、同じ種類の「毒」を蓄積していくんじゃないかという不安もあります。

        

こんな状況の中で食べ物を選んで子供に与えるのも、「自己責任」なんでしょうか?
残念ながら、現在の状況はそのようです…
もしも私がお金にさほど困っていなければ、「食べる」ことに、これほど頭を使うこともなかっただろうし、「健康」に留意したいなら、お金のことなんか気にせず、無農薬、無添加の、徹底的に厳選した食材をどんなに高くても手に入れればいい。
それができないから、あふれかえる食品の中から、日々頭を使って買い物をして、知恵を絞って美味しくて身体にやさしい食事を作れるのだと思います。

  
Comments (13)
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