WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

幻のドロナック・シェリーカスク 本編

2008-05-15 | 酒は心

セッション~ショットバーの話を久々の六さんと熱く語っているのと同時進行で、
別のお友達が、カレシのお誕生日にウィスキーを贈りたいので、相談にのってほしいといってきました。
「カレシへのプレゼントにウィスキー」
あ~~いいないいな~~ 羨ましいな~~ いつも仲良しでいいな~~
よっしゃ任しとき!

でっ、お相手は、、、
いつもにこにこ穏やかで、全ての人に等しくおひさまのように燦燦と愛をふり注ぎ、酒の嗜み的には、だまにお付き合いでおねーさんのいるお店にも顔を出されるこの上なく紳士的な方…とのこと(*^_^*)v

そういうタイプは、だいたいお店で飲むのは、ブランデーの水割りとか、ウィスキーなら、サントリー「響」とかよ。
マニアックなクセのあるヤツはやめたほうがいいよ。ウィスキーを贈るなら、スコッチのシェリーカスクかな。マッカランなどが無難かもね♪

…とかいいながら、ネットで検索していると、、、
なんと、「マッカラン」からシェリーカスクが消えている!!!\(◎_◎)/
どっひゃ~~ん!!ショック!!
「マッカラン」といったら、シェリーカスクの代表選手みたいなもんだったじゃん!
ちなみに、「シェリーカスク」っていうのは、シェリーを熟成していた樽で貯蔵したウィスキーのことです。
ウィスキーに、ほんのりシェリーの甘い香りが混ざって、まろやかな、ほの甘い仕上がりになります。
シェリーというのは、スペインの南部の特定の地域で、特定の葡萄で作られた強化ワイン(アルコール度数高め)です。
ナゼだ!?
いつの間にこんなことに!!
ここで私は、本当にずいぶん長い間、大好きな酒の世界から遠ざかっていたことを思い知らされました。
いや、酒からは遠ざかってないわ、毎晩焼酎飲んでるし(^_^;)
「ショットバー」やら「スコッチ」やら「カクテル」の世界からよ。
だってお金がないんだもん(^_^;)
それにTakをバーに連れていくワケにもいかないし…

マッカラン蒸留所では、シェリー樽の入手が困難になったに違いない…
あれほど大きな蒸留所なのに、何があったんだ…

まあ、事情はあとで調べるとして、シェリーカスク、捜せば他にもあるわよ。
もしかして、稀少になって、めっちゃ高くなってたりするワケ!?
…と、恐る恐る検索していると、
グレンドロナック・シェリーカスク
という、私のショットバー黄金時代、お小遣いで飲める手ごろでまろやかで香りがよくて、「静かにひたひたと」好きだった酒が突然現われました。
この酒は、当時、「もう手に入らなくなります」と、バーテンダーから教えられ、めっちゃ残念…と思いながら、静かに私の視界(っていうか、味界?)からフェイドアウトしていった酒。
それが突然、当時と変わらない値段で現われたのです。

懐かしい友に再会したような、一瞬信じられない、夢かしら…と思う、そんな気分。

嗚呼やっぱり、私酒を語るときは擬人法だな。

もちろんその場でお友達にイチオシしましたが、なんと彼女がゲットしたら、ドロナック・シェリーカスクは、そのお店のリストから消えてしまった。つまり、最後の1本だったのです。
よかった~~! って、私が飲むわけじゃないんだけどさ(^_^;)

しかしとにかく、私が離れている間にも、酒の歴史は動いているのだ。
原料の農産物の収穫だって、温暖化や、社会情勢や、いろんな影響を受けて揺れ動いているのだし。
勉強してた当時は、家にPCもなく、いろんな本を買って読み漁って、写真を見て蒸留所や、広がる大麦畑に思いを馳せたものです。でも、そのときの著述も、もう古い記録になってしまったのか…
酒を味わうとき、スコットランドの大麦畑や、アンダルシアのぶどう畑を思い描く私。もともとは畑で生きていたんだもんね。
酒=spirits 
カテゴリー「酒は心」というのは、そーゆう意味なのです。
一杯の液体に凝縮されている、自然や、歴史や人のおもい。

あ~~なんだか、酒への想いが、封印が解かれたように、フツフツと湧いてきた~~。
久々に六さんにショットバーを語りまくり、おともだちにドロナックを語って、胸が熱くなりました。

2日連続冒頭の画像はおともだちがゲットした「GLENDRONACH」 シェリーカスク♪





こちらは、本日なべさんがおすそ分けしてくれたチェリーです♪♪
すごい量!!\(◎_◎)/
「あんまり甘くないよー」とメモが入ってましたが、十分です!それより、なんだか採れたての、ワイルドな、口に入れると、チェリーがたわわに実るその場所の空気や陽射しまで全部一緒に味わえるような、、、そんな感じ。嬉しい…


ちなみに、チェリーを原料としたお酒は「キルシュ」。
これもまたとってもいい香りで、カクテルの材料には最高(*^_^*)
私の好きなカクテルNo.1 の「ランデブー」には、キルシュが使われてます。
レシピはこちら


追記

検索でいらしテ下さった方へ
このラベルは、シェリー樽熟成の後にオーク樽で後熟しているものです。
輸入者:サントリー
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幻のドロナック・シェリーカスク 序

2008-05-15 | アーティスト魂


フラミンゴEB(エレキベース)六さんが、最近、ブルース系ライヴハウスのセッションに顔を出しているとのこと。
先日、レコーディングの件で、ちょっと会談をした折の話題です。
六さんは、昨年夏に、高松まで、私のLIVEのサポートに来てくれた1人ですが、私が抜けたあとのフラミンゴは休止状態。
今回のレコーディングに向けて、リハビリしなくちゃってことで、奮起しておられるようです。

私は今、Speak Lowの月イチのセッションに、時々おサボりしつつ、顔を出して、歌わせていただいてますが、初めてのときは、とっても不安なもの。既知のSYOさん、タカハシさんにフレンドリーなサポートをいただき、無難に滑り出すことができたのです。

でもでも、初めて行くライヴハウスのセッションに単独で乗り込んで、いきなり誰も知っている人がいないステージに呼び出されてセッションするって、かなり勇気のいること\(◎_◎)/
それでも六さんを突き動かす音楽への衝動というのがあるんだろうな。
彼は、とても楽しそうに、いつになく生き生きとセッションの様子を語ってくれました。音源も聞かせてくれました♪

「ソレって、通りすがりに見つけた、お店の中が見えない分厚いドアのショットバーに、ひとりで初めて行くときと同じ感じだね!」
…と、ひとりで興奮するTAKAMI。
どんなバーなのか、何系のバーなのか、どんなマスターなのか、お店の看板や、ドア周りの僅かな情報で嗅ぎ分けるしかない。
ドアを開けたとたん、「あっ、一見さんだ」って思われる。バーテンダーとの間に緊張が走る。
さて、お客はどこに座るだろう、何を注文するだろう…
ここでカウンターのど真ん中に座って「ドライマティーニ。」のジンとベルモットの銘柄を指定したりすると、めっちゃ挑戦的なお客ってことだし、、、
「なんか喉が渇いてるので、適当になんか作って」ってのも、さらに挑戦的、、、

「なんだかよくわからん、俺にもわかるように説明してくれ」

あっ、シツレイしました。いやもしかしたら、クラブにひとりで初めて訪れたお客様に、ママがどんな女の子をつけるか…ってほうが似てるかもね(^_^;) うんうん。

セッションに初めて譜面や楽器をさげて乗り込んでいったとき、コーディネーター(ってゆうのかしら??)は、持ってる楽器や譜面を見て、「どんな演奏をするんだろう…」と、感性を働かせ、ジャンルやテクニックなど嗅ぎ分けて、ステージに招いてミュージシャンにもお客さまにも楽しんでもらえるコーディネートをしなくちゃいけないのよね。
(うーん…こんなこと書いてる私が、迷惑かけまくってるよな~、Fさん、ごめんなさいm(_ _)m もっと真剣にやります)
コーディネーターも、ミュージシャンも、そして、本人も、かなり緊張しつつも、音楽だけでのコミュニケーションが、ステージ上で繰り広げられるワケです。

でっ、そこで、「あー楽しかった」ってなると、また次もいくよ。
そして、だんだんミュージシャンの輪が広がっていくのよね~♪

ガンバレ六さん♪

(ってことで、タイトルの意味は不明のまま終わってしまいました)

つづく
Comments (4)
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