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今日は、サーティーワンのアイスを買っていった。
バニラベースで、イチゴとチーズが入ってるヤツ。
「ストロベリー チーズケーキ」だったかな?
先日のカキ氷よりはかなりくどいから、ダメかもね~と覚悟していったのだが、
父は美味しいといって、またも完食。
その後の昼食も、やっぱり前回と同じ勢いで、あれこれ、いろんなお皿から少しずつ食べられた。
あんまり勢いよく(父にしては)食べるので、お父さん、美味しい?と聞くと、「うーーん、まあまあ」みたいな答え。
頑張ってるんだな。点滴のおおかげで、少し嚥下が楽になってきたのかも。
でも、食べたくないものは「要らない」と絶対に受け付けないので、ちょっと美味しいなと思ってくれてるのかな。
今日はとにかく、嫌がられてもいいので、喋りまくって、父から言葉をひっぱりだそう!としてみた。
サーティーワンのメニューのリーフレットを見せて、「どれが美味しそう? どれでも買ってくるよ」と言うと、「すぐ忘れるわ~」といいながらも、目を通す。
でも、「コレがいい」とは言ってくれない。
私、喋りすぎなんだよなー
辛抱強く、相手の言葉を待たなくちゃ…
沈黙が続くと、ついなんか喋ってしまうんだな、、、
この日も父は、鶏モモ、かまぼこ、白菜、人参… 頑張って食べた。ウズラ卵は「いらん」と」いうので、全部私が食べた。
これがわが子なら…
これから成長していく子供なら、ものすごく真剣勝負で、少しでもたくさん、いろんな栄養を…と考えるところ。
父には、栄養は二の次で、とにかく美味しく食べられるものを。
その後、本もいくつか、読んであげた。
「10分で読めるお話」の中から。
中には、お化けシリーズで、5編まとめて10分ってのもあって、
「短すぎるのはすぐ終わってつまらない」とか、「それくらいの長さが丁度ええ」とか、
リクエストしてくれるようになった。
やった!と、小さくガッツポーズだぜ。
冷蔵庫に「先生は桃が好きなので、デザートに切ってあげてね」と、ヒロコさんからメッセージ付きで桃が入っていたので、「お父さん、桃、たべようよ、美味しそうだよ~」と何度も促した。
「ほら、ええ匂い」と、顔の前に持っていっても
「要らんっちゅうのに」とそのたび拒否。
「お父さん、桃太郎のお話、知っとる?」
「知っとるにきまっとるわ~」
「どんなお話だったか、覚えとる?」
「…忘れたなあ、、、」
よし。
今度は、知ってるお話シリーズにしよう。
新しいのより楽しいはず。
桃太郎、一寸法師、かぐや姫…
1日に2編ずつぐらい、父の知っているお話を持っていって、読んであげよう。
私も、子供の頃、同じ絵本を好きで何度も繰り返して読んだもんね。
とにかく、言葉を引き出そうとして、いろいろ喋りまくった。
「お父さん、実はよーくみると顔立ちよくて、イケメンじゃん。今気がついたわ。
お父さんをイケメンかどうかなんて思って見たことないもんね。」
コレには嬉しそうに笑う。
「ダンスの生徒さんにモテよるやろう」
「そんなことないわ~~~」と照れる。
「ヒロコさんも、可愛いから、モテるやろう。お互いに焼きもち妬いたりせんの?」
「せんわ~~~」
私が喋りまくるわりには、父の反応はこんな程度。でも嬉しそうだったけど。
そのうち、背中が痒いので掻いてくれと言い出し、熱い絞ったタオルで背中を拭いてくれと言い出した。
これまでは、私には、遠慮して、そんなこと言ったことなかったんだけど、
やっと、身内と思って甘えるモードになってきたかな。
パジャマのファスナーをはずして、片袖脱がせて、腰を持って横に向かせてあげて背中を拭くのは、初めての私には要領を得なくて大変だった。
「お父さん、今日は、ご飯も食べあせてあげて、お茶も淹れてあげて、本を読んで、背中も拭いてあげて、たくさんご奉公させていただきました。満足やわ。」
「サンキュー♪」
せっかくお父さんとゆっくりできると思って来てるんだから、いろいろお世話ができたら嬉しいのよ、また次くるときも、させてね…
5時間は長いけど、部屋を出るときは、後ろ髪をひかれる。
そうそう。
「なんかやっておくことない?」
「桃を食べていけ」
やったー。
「うん、いただきます。ほな、お父さんも一緒に食べよ。」
父は、カップに一口に切った桃を自分でフォークで口に運びながら、時々私に食べさせてくれた。
これで、今の私にしてみれば100点満点だな。
少しずつ「介護」。
習うより慣れろ…だろうけど、もっと予備知識があったらなあ、、、