WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

Love Sonata

2012-04-29 | キリスト教のこと




Love Sonata」というキリスト教のイベント行ってきました。
教会の牧師先生からご招待を受けて、「韓国のトップアーティストによるコンサート」ということで、とても楽しみにしていました。

韓国の教団、クリスチャンの人たちによる、日本に向けての伝道、宣教活動…?

すみませーーん!!
私はアウトラインをあまり把握していません。
なので、今回はもぉ~純粋に「未信者、求道者」として、内容について素直に感じたことを書きます。


アルファあなぶき 大ホールは超満員。
入り口の階段のところから、ピンクのリボンやタイをつけたたくさんの韓国人の方たちが、「愛します」「GOD BLESS YOU」などのプラカードをもって、
「ようこそ」「愛します」「祝福します」などと日本語で言って迎えてくださいました。
「あーーー宗教のイベントに来たのだな~~」と、、、
でも、違和感はなく、むしろ「これほどまでに歓迎して下さりありがとう」って気持ちでちょっとうるうる…



前置きはほどほどにしといて、


それぞれのアーティストの方の演奏は本当に素晴らしかったです。

特に感動したのは、ソプラノ歌手の「川の流れのように」でした。

それぞれのアーティストのお名前とプロフィールは、ステージのスクリーンに投影されましたが、目が悪いので殆ど読めませんでした。
事前にいただいていたフライヤーでのアーティストの案内とも少し変更もあるようでした。
でもとにかく世界コンクールで1位…というようなトップアーティストなので、
当然、聖書をモティーフにしたオペラなどのアリアを歌うのかと思っていました。
「川の流れのように」というテロップをみて、「え~~っ、、」とちょっとがっかりしたのでありました。

ところが、「オペラ」系に歌う「川の流れのように」は、スゴかった。鳥肌たちました。
「うおぉぉぉぉぉ~~!!!そう来るか!!」って…

そして、クライマックスでのフォルテシモ→ピアニシモから声を消す瞬間。
あまりにも凄くて、本当に全身の毛穴がぞわぞわでした。

以前も教会で行われたコンサートのバイオリニストの演奏に、同じような感動を経験しました。
音を切り、静寂へと渡していく瞬間というのが素晴らしい。

彼女は、もう1曲賛美の歌を韓国語で歌われました。これも、スクリーンに日本語訳が出るのですが、読めません。
でも、最後に「アーメン」(まことに、そうなりますようにの意味)と唱える美しい声が、なんだか魂の奥底まで響き渡りました。
彼女の心が美しい「音」の振動となって、伝わって、ストレートにそのまま私の心の奥底に届いたのだと思います。
「魂を揺さぶる」…とか、いろんな感動の表現があるけれど、どんな言葉でも言い表せません。
生涯忘れることのできない「アーメン」でした。

磨かれ、極められた人間の声って、なんて説得力があり、もうそれだけで素晴らしいものか。
「神さま」を感じるにもうそれだけでじゅうぶん。
言葉なんかいらないよ。



テノールや、フルートの演奏もありました。
どれも素晴らしかった。
自分の持てる技巧をこれでもかと披露するのでなく、演奏の大きな流れの中に、「頂点」をつくる。
どの方たちも、真のアーティストと感じました。
フルート奏者の方は、「これは金の楽器です。とても高価です。でも、こちらのは、2000円ぐらいの安物です。」
そういって、2000円の楽器で、2曲目を演奏されました。
2000円といえば、中学生のアルトリコーダー、、、音も、リコーダーに近いのだけれど、こんなに美しいメロディーを、運指と息遣いで表現できる技巧はすごいのです。
でも、「技巧」をはるかに超えたものが、やはり魂に流れ込んでくる…感じでした。

もっともっと、感じたことはいっぱいありました。
感じる柔らかい心を持っている自分が嬉しかった。
本当に、久しぶりに素晴らしい演奏に浸って、幸せひたひたでした~~♪♪



さて、そして、その後、韓国の宣教師の方によるメッセージ(講演)の時が持たれました。
これがまた、スゴかった。
韓国語なので、通訳の方がいらっしゃいます。
このお2人、燃え滾る思いで語っていらっしゃって、こんな書き方はある意味大変失礼かもしれないのですが、
私には漫才コンビのように見えてしまいました。とっても楽しくなりました。
決して醒めた気分でそう感じたわけではなく、漫才を卑下しているわけでも決してありません。全く逆です。
あまりにも身体じゅうに漲る思いを全身で熱く語りまくるお2人のかけあいの様子が、「笑える」のです。
心から楽しく嬉しい「笑い」になっていくのです。
宣教師の方は、「自分は人前で喋ることがものすごく苦手で、牧師になって説教する才能などないと思っていた」と熱弁を振るうのです。
コレって笑いドコロじゃないの(^_^;)
会場で笑っている人はいなかったけど、私はひとりでめっちゃ笑ってしまったよ。

メッセージの内容は、「希望なくして人は生きることはできない」というようなことでした。

でも、内容よりなにより、この「漫才コンビ」のような(もちろんご本人たちはそんなつもりは全くないに決まってるのだけど)お二人の熱弁もまた、ストレートに心に届くのでした。

韓国人って、同じ民族なのに、こんなに熱くストレートなんだろうか…いいなあ…

韓国と日本の悲惨な歴史を超えて、韓国から日本人のためにこんな素晴らしいイベントを携えて大勢のクリスチャンがボランティアでいらして下さることに感銘を受けました。


私も一介のミュージシャンとして、ひとの心の奥深くに想いを伝えられる演奏がしたいと、改めて思いました。
私の「想い」は、神さまと繋がっていると信じる。
自分でうたを創ったり、アレンジしたり、創作の時間、いつも神さまをものすごく感じるからです。
創作のアイディアというのは、この自分の小さな身体や脳みそから搾り出して出てくるものではないと感じます。


会の終了後も、韓国人の方々が、道をつくって、「ありがとう」「愛します」…と、満面の笑顔で見送ってくださいました。


「カムサハムニダ!!」



p.s.

このイベントにはTakも行きました。それについては、また番外編を書きます(*^_^*)
冒頭の画像は、参加者全員へのプレゼントの、ボランティアの方たちによる手作りリース。とても可愛くて素敵なので、次の出演予定「チャペルコンサート」にも着けるつもり♪






Comments (3)
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