WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

瀬戸内国際芸術祭2013 女木島編

2013-04-02 | 瀬戸内国際芸術祭

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今年も始まりました。「瀬戸芸」♪♪

4月1日、女木島と男木島に出かけてきました。アート散歩♪

女木島(めぎじま)と男木島(おぎじま)は、高松から船でそれぞれ20分と40分。
船は1日数便なので気が向けば気軽に行って帰る…ってわけにはいかないけれど、
船で港を出たらもう非日常にどっぷり…で、日帰り行楽ドライヴするくらいなら、絶対に会期中に訪れること、オススメです♪

特に、車依存しまくっている香川県人、糖尿病率ワーストの香川県人、たまには電車と船とバス…そして、徒歩で! 
のんびりゆるゆるの時間を過ごすことで、なんだか魂が元気になるよ。
いきましょうよ、みなさん、瀬戸の島々、アート散歩♪

小さなフェリーに乗って、高松港を出発。










カモメたちがず~~っとついてきます。
船から餌をあげる人がいるからか? カモメたちも、すごく懐いてる感じ。
餌もちゃんとお行儀よく順番に貰いに着てるかんじ???
画像では2、3羽ですが、何十羽も、もっと間近に見られました。
これを眺めているだけで、あっと言う間の20分。

3年ぶりの女木島…

そう、、瀬戸芸がなければ、女木島を訪れることもありません。






禿鷹墳上 20世紀の回想






3年前と同じく、浜辺に野晒しのグランドピアノがお出迎え。
今回はアングルを変えて、椅子の上に立って、フレームの中の弦も撮ってみました(*^_^*)
SYOさん「弾いてみたんやけど、全然音が出んのや~~」



島に上陸してまもなく、山の上の洞窟行きのバスが出ます。島は、桜が7~8分咲き。

のんびり揺れながら狭い道を走るバスの中からは、だんだん山を上がっていくにつれ、視界が開けて、瀬戸内海が見渡せます。
海も、島も、空も、どこまでも春、春、春、、、
自分がどこから来たのか、昨日まで何をしていたのか忘れさせてくれます。

女木島は、「鬼が島」ともいわれていて、桃太郎伝説の島です。
洞窟は人工的に作られたもので、ここが「鬼」たちの住処であったとか??




フィリップ・アルタス カタツムリの軌跡














この洞窟内に、今回は、3箇所にスクリーンを設置し、カタツムリを素材に、地球の進化や、進化の緩急についてをテーマとしたアニメーションが上映されています。

ひんやりとした、「洞窟の中」という環境で、この作品を鑑賞するところが、瀬戸芸ならでは。




朝ご飯も食べてなかったので、早めのお昼は、ここ。


瀬戸芸のレストランはとても充実しています。
ほんのちょっとお高いけど、瀬戸内海の魚介類や、地元の農作物をふんだんに使ったメニューで、空気ごと、雰囲気ごといただくには、コスパかなりGOODです♪








行武治美 均衡




この作品は、前回も展示されていました。
「なーんだ、同じか」と思う方もいるかもしれないけれど、「再会の歓び」ってあるのよね。
立ち去りがたく、でも時間も限られているからと、心惹かれる作品のところにずっと佇んでいるわけにもいかず、後ろ髪をひかれながら後にした作品に、また会えた嬉しさって、すごくよかったよ。

他にもいろんな作品と再会をしましたが、3年間、あなたは、ここでずっと闇の中にいたの?
それが気になって、ボランティアの「こえび」さんに訊ねてみるのだけれど、
「すみません、わかりません」と言われてしまったよお~
え~~っ? そんな~~ 知らないの?
「じゃあ、ぜひ調べておいてね」と言いましたが、きっと彼女たち「こえび隊」(瀬戸芸ボランティアの人たち)は、会期中、いろんな方たちから様々な質問をされ、それぞれ、一生懸命調べたりなんかしながら、
作品や、島や、瀬戸芸そのものに対する愛着も増して、成長していくんだろうなと思います。

そう、前回と同じ作品は、この場所でずっと眠っていたのだろうか?
地震や津波に耐えられるような場所ではないので、いったん撤去して、また組み立てなおしたのではないだろうか??
じゃあ、撤去された後はどこに保管されていたのだろうか?
…などなど、2回目ならではの疑問が湧きあがるのであります(^_^;)



この作品が展示されているのは、この小屋の中








休校中になっている女木小学校校庭には、「女根」(めこん)という凄いアート空間が展開されていました。
建物の外壁もその中の教室のカーテンも強烈な蛍光色の朱と黄緑!

撮影不可だったたので、コレをなんとか文章で表現しなくては!!

巨大なブイに椰子の木が乗っかってる… そして、木の根っこで作られたのか?っていうオブジェが、その辺にてきと~な感じで置いてあるし、しかし、ポンプ室…だか忘れたけど、そんなのもあって、いったいどれがアートなのか、コレは関係ないのか???(@_@;)
…でも、全体的に見回してみると、やっぱ、この空間が「女根」なんだね。
だいたいこのタイトルがスゴいわ。南国のバリとか、陶酔、倒錯の世界、しかし、女木島の大地にどっしりと根を張った、プリミティヴで爽やかな世界。

夏の夜にはライトアップされるとのこと。
もぉ~~そのために創りました!ってな感じ!!
この強烈な蛍光色が、夜のライトアップでどんな世界を創るのか、、、すっごく楽しみ♪♪
できれば、ここで、「メコン・ウィスキー」(タイの安酒)とか売ってさ~~、、、
さらに怪しい空間にしたらいいのにな~~っっと、思いました。

共感してくださる方いないかな~~


さて、次は本格的にオープンエアの作品に!!

ちょっとだけ道を間違え、とんでもない藪の中を分け入るハメに…
辿りついたここは、立ち居地によって、作品の背景ががらりと変わり、海と山、それぞれを借景とした作品を鑑賞できます。





何十年も前に、箱根や、美ヶ原の高原美術館を何度か訪れました。
自然の中で佇む作品は、美術館の中の作品たちよりも断然生き生きとしていて、素晴らしいと思ったけれど、
瀬戸芸の作品たちは、「この場所」が選ばれ、ここに相応しい作品として命を得ているところ、
自然や、人々の生活と隣合わさったところで息づいているところが、ものすごく説得力があると思います。


最後に鑑賞したMEGI HOUSE も、前回と同じ建築の中に、新しい作品が展示されていましたが、愛知県立芸術大学プロジェクトチームによる作品。
頑張れ、芸大生!













全国からアーティスト魂を持った若い人たちに訪れてほしいな。

でも、香川の交通はめっちゃ不便だし、高いし、「伊豆箱根フリーパス」みたいな、しかも特別な「学割」ってできないのだろうか…と思います。
瀬戸芸用、長期滞在の宿とかもね、、、

私、個人的に瀬戸芸で長期滞在したい方ONLYで、素泊まりお1人さま1泊\1000、チャリも無料貸出しOKで、応相談ですので、お問い合わせくださいね。
エアコンなし扇風機のみ…など劣悪な環境でもOKの方に限る!ですけど。


次回は、「男木島編」です。お楽しみに♪
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