
次に訪れたのは、休校中の学校。ここを利用して、「昭和40年会」というアーティスト集団が、「大人も学べる男木学校」を開校…ということらしい。
学べる…っていうから、なんか夏にはワークショップなどもあるのかな?
そうそう、「休校中」であって、廃校ではありません。
先に記事をアップした女木小学校も「休校中」でした。大変失礼いたしました。
訂正しておきました。
ここに子供のいる家族が1世帯でも引っ越してきたら、学校としてすぐに機能できるのかな…

こんな教室があって、荷物置き場もあり、ここでゴムのようなロープをくぐったりなんかして遊ぶのかなあ~~
他にも、いろんな展示がされていて、休み時間には放送が流れたり、
「パルコキノシタ」という校長先生がほんとに実在していたかのような雰囲気が漂っています。
階段の壁に書かれた、キノシタ校長の落書き?
横には本棚があったり、校長先生の椅子があったり…

画像はありませんが、「社会科展示室」には、「クリーンなエネルギー、原子力」「原子力発電 公害のない街」などの、
私たちが小学生の頃、夏休みの宿題なんかで描いた覚えのある、原子力発電のポスターが、モノクロの写真になって、展示されていたのも印象的でした。
原子力黎明期の、明るい未来を信じる、無垢な子供の作品…って感じ。
どうぞ、実際に行ってご覧ください。
アートだけでなく、ほんとうにいろんなことを考えさせられる瀬戸芸、、、
ホントに「大人も学べる男木学校」でした~♪ やっぱりここも夏全開!の様相なので、
ぜひ、夏に訪れてみてください。
Takも、夏休みまでに一緒に行くお友達がみつかればいいなあ…

西堀隆史 「時の廊下」
和傘も香川の伝統工芸。
広い、薄暗い畳敷きの空間に、数百本の和傘の骨が展示されていて、傘の奥からの照明で、和傘の骨が幻想的に浮き出して見える…というのがメインの展示室。
ここは、その隣の小部屋です。
傘がモーターでゆっくり回り、その影が壁に投影されて、いくつもの時計が、くるくると時を紡いでいる感じ。
時間は流れているのだろうか、回っているんじゃないだろうか…
2階もあります。2Fの傘も回っていました(*^_^*)
歩きつかれて、畳にへたへたと座って、くるくると天井で回る傘を眺めるのはなんとも不思議なくつろぎ…あるいは瞑想空間です。
大きく開かれた窓の外はもちろん瀬戸内海…
寝そべったりもして鑑賞できるよ。

石塚沙矢香 「うつしみず」
島の多くの家庭から現在と昔の生活用具を集めたというものを、天井から吊るして展示しています。
まとまったものが何箇所かに吊るされています。
隅の暗いところ、窓辺の明るいところ…
生活用具のまとまりは、島のようにも見えます。

この島の未来は明るいのだろうか? それとも…
もう使われなくなったけれど、嘗ては島ではなくてはならないものだった、そんな道具の、これは葬列なのか、またこの島に新しい命は吹き込まれるのだろうか?

川島猛とドリームフレンズ 「とき まき つつの家」
新聞や雑誌を巻き、筒状のオブジェを数多く制作し、古民家に展示。
島の大勢の人たちを巻き込んでのプロジェクトだとのことで、こんなタイトルなのだと思います。
これが、今回最後に観た作品ですが、そのあと、船の出港まで少し時間があったので、私たちは、港の傍の小さなお店の外のテーブルで、ビールを飲みながら、蛸めしをいただきました。
お店のおばちゃんは、私たちや、他にも数名のお客様に、タコ天とナマコ酢をふるまって下さいました。
美味しかったよ~~~!!
そして、船が来るまでの間、いろいろお話を伺ったのだけど、
男木島でいちばん若い人は60代なんだって。平均年齢は80ぐらいかなあ…と、、
エッ、じゃあ、さっきの、島の大勢の人を巻き込んでの「まきまきプロジェクト」って、60代以上のおじいちゃん、おばあちゃんを巻きこんでってこと??
私は高齢者の方のぱわぁは、凄いのだとキッチリと認識していますし、かなわないと思っています。
この歳で自分は年齢より若く見える…なんて自慢げに言うことがどんなに浅はかなことかもよぉ~くわかっています。
男木島の坂道を毎日歩いて暮らしている方は、私なんかより全然足腰も強く元気で、私たちが想像する「都会の高齢者」の方たちとは全然別枠なのでは…と感じます。
…そんなことも、深く考えさせられる「瀬戸内国際芸術祭」
まだまだ入り口。

男木島でも桜が満開でした。
いろんなブロガーさんが、満開の素晴らしい桜をアップされているのを拝見しています。
私としては、こんな男木島の桜をご紹介して、瀬戸芸、女木島&男木島編、終わりにします♪
次回は「沙弥島」を予定してます。