
栗真由美 「記憶のボトル」
これもまた、圧巻でした。
作者が島で見つけたものや、島の人たちの思い出が小さな瓶のなかに入っています。
約1000本のボトルだとか。
いろんな島の記憶が集結して、灯りが点される、、、
作品は古くて暗い土蔵の中に展示されています。
ここ以外の場所を思いつかない、、、、
いつまでもこの中で佇んでいたいと思いました。1本1本の瓶の中を全部見てみたいと思いました。
本当にこの作品たちは、会期が終わったら、居場所を失って、どこに行くのだろう??

漆の家プロジェクト
前回と同じものに、さらに、緑の色漆を使った新たな部屋と、和室のカフェが加わり、
漆のアクセサリーなどの販売もしています。

アクセサリーは繊細でものすごく美しく、写真を撮りたかったけど、あまりにもどれも素晴らしい作品なので、選ぶことができずにパスしてしまいました。
これから訪れる方は、予算を組んで、ここでご家族やお友達へのプレゼントや、ご自分のためのアクセを買うこと、超オススメです。
1点 \2000 程度の予算かな?
残念ながら、年度末を乗り越えたばかりの私には、そんな余裕はありませんでしたけど(T_T)
香川は実は漆芸が伝統工芸なのです。
ここは、香川の漆芸家たちによるプロジェクトだとか。
漆というと、伝統的なイメージばかりでしたが、和風モダンを超えて、ピアスや指輪、チョーカー…
まるでおとぎの国のお姫さまが身につけるような繊細さでした。

角文平 「AIR DIVER」
なんだかテンション高い写真が撮れたぞ。
廃屋の部屋の中の机や碁盤や箪笥…などからピアノ線のようなのを使って、瀬戸の島々や、そこを行き交う船を空中に配置しています。
天上からはハンガーを吊るして、その下に船を配置したり、、
配置の工夫によって、「海の中から島の風景が見える仕掛けを施す」と、ガイドブックには書いてありました。
私には、うーん、なんかやっぱり作者の想いがわかるような気がする…
わかってないかもしれないけど、私なりに、ものすごく説得力を感じる。
もう誰も使っていない廃屋の中のちゃぶ台や、箪笥や、碁盤…嘗て日常に使われていたそれらを海の底に沈めて、そこから鉄線で島を浮かばせる…
男木島の哀しみをこんなふうに表現するのだなあと、、、、

山口啓介 「歩く方舟」
なにアレ、きのこが歩いてるんじゃないの?!
なーんて言いながら、遠くから、だんだん歩いていくうちに実体が明らかになっていくんだけど、
それが、「歩く方舟」!?
こんな楽しい作品も、るんるん♪おんぷな気分でイイもんだ。

ゆるるんな瀬戸内海の海と空にすごく似合ってる、なんだか可愛くお茶目な作品でした♪
今日はこの辺にしておこう。
実はこの後残す作品も少ないことだし、1便早めて帰ろうかという提案もあったのだけど、やっぱり、そんな、さっさとはしょりたくなかった。
最後までじっくり、こころゆくまで鑑賞したかった…
後編に続く。