
女木(めぎ)島をお昼過ぎに後にして、次は、すぐお隣の男木(おぎ)島へ。
3年前に訪れたとき、この小さな島での、アート・スタンプラリーがすごく楽しくて、それで私は瀬戸芸にハマってしまったのでした。
それなのに、前回の男木島での作品の紹介は2,3点のみ…
今回は気合を入れて取材?しましたので、どうぞ、楽しんでくださいね♪
まずは、港では、「男木島の魂」がお出迎え。
その隣の広場に新しい作品ができていました。

矢野恵利子 「あたりまえと当たり前」
スタンプラリーは、細い路地の坂道のあちこち、何番の作品はこっち…という標識に従って、あちこち歩きます。
「ここから先に、アート作品はありません」とか、とても細かく親切♪
これが瀬戸芸のお約束。
次の目的地に向かっている途中でも、作品が突然出現!

アーサー・ファン 「光の家」
安全柵のポールの上に…
今回観たいちばん小さな作品かな(*^_^*)
男木島の灯台の上に集落が山のように積み重なっています。
男木島の象徴…ですね♪

「オンバ・ファクトリー」
男木島は、狭い坂道ばかりのちいさな島。
車は乗り入れることができません。
そこで、活躍する唯一の車両は、「オンバ」(乳母車のことを、香川ではオンバといいます。バにアクセントです)

この画像は、実際に、島の人々から注文をいただいて作ったもの(中古品を改造したものが多数)が注文書とともに壁一面に貼られています。
このファクトリーで作られたお洒落な「オンバ」が実際に島の人びとの家で、使われているのです。

心意気ですね♪ このほかにも、たくさんの「オンバ」が展示され、カフェも営業しています

高橋治希 「SEA VINE」
これは、私が今回もっとも感動した作品です。
実は、前回のときにも展示されていましたが、時間に追われ、急いで見てまわったので、
あまりじっくりと鑑賞できませんでした。
作品はすべて磁器でできていて、天上から細い糸で吊るされています。
波飛沫(なみしぶき)を表現したもののようですが、波から見た島の風景…とでもいうか、
このお花や葉っぱのような小さな磁器の1枚1枚には、すべてに島の風景が描かれているのです。
飛沫のひとつぶひとつぶに短いけれど命が宿っていて、その生まれて消える一瞬に見た島の風景が描かれている…
そんな印象でした。

波飛沫たちは、海で生まれて消えるけれど、こうして、一瞬で見る島の人びとの生活の中に入ってみたい…
そんな願いをアーティストが掬い取って表現しているのだなあ、、、
と、私は感じましたが、作品を観て感じることは、自由。
作品が展示された時点で、作品は、アーティストから切り離され、一人歩きをしていくのだと思います。
小さな男木島ですが、アートは濃い…
今日はこれくらいにしておきます。まだまだ続きます、男木島アート散歩♪
またあした(*^_^*)