WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

『復興』

2013-02-01 | アーティスト魂





インフルエンザに罹って家に篭っていなきゃいけないので、先日久々に池田秋濤先生にTELして、長電話のお相手をいただきました。
池田秋濤先生は、書人であり、Takのお習字の先生でした。
このたび、ウェブサイトも新しくされ、ブログもボチボチとお書きになってるようなので、どうぞご覧くださいね。

私は、先生のことを「書家」「書人」などごちゃ混ぜでご紹介してきたような気がするのですが、
ご本人はきっぱり「書人」と仰るのです。「ぼくはただの人…ただ書を書く人や」
「書家」っていうのはは、エラソげでヤなんだって。
ええな~~~このスタンス。
ほな私も歌人や…って、意味が違うって(^_^;) 「歌うたい」かな~~

そういえば篠崎正喜画伯も、ご自分のことを「絵描き」と仰っている、、、
「画伯」なんていわれたくないのかも、、、


自分は唯の、書を書く人、絵を描く人、歌をうたう人…

そういう人こそ心の底に「アーティスト魂」というものが厳然とあるのではないだろうか。
ここで浮かんでくるのは、「良寛和尚」であります。

蓮の露

↑この記事を書いたとき、「まとめようがない」といって、逃げました。
それから6年半。

少しずつ私も「まとめ」ができそうな気がしてきたわ。

私がやりたい今後の活動は「宅配コンサート」
アートや音楽を求めて、あちこちに出向いていける人たちは、私も含めて、恵まれています。
私はやっぱりコンサートやLIVE会場に赴けない人のところに歌をうたいにきたいな。

SYOさんと2人で立ち上げようと思っていた矢先、骨折して、その後Takが靭帯断裂で、そのうちTakと私、続いてのインフル感染…と、いろいろ困難はありますが、
たいしたことじゃないって(^_^;)
じっくり地道にいきます。これは私のライフワークであり、「商売」ではありません。
本当に求めてくださる方のところに赴いて、心を尽くす…というスタンスでいきます。


ところで…

何度かご紹介させていただきましたが、書人 池田秋濤先生は、被災地にお1人で赴き、「やすらかに」とかかれた、墓前、仏前にお水やお酒をお供えするサイズの湯のみを差し上げ、
また、仮設住宅の方がたと交流され、そこで、色紙に、被災者の方がたの思いを書にして差し上げるというボランティア活動をお1人でなさっています。

そのお話を伺いながら、
「『被災地』といつまでも言われたくない、我々は、絶望の中から、復興に向けて、少しでも前へ進もうと努力している。
いつまでも『被災地』ではない、我々にとっては『復興地』なのだ」
というようなお話を伺ったというお話がとても印象的でした。






「瓦礫とひとことで片付けないで、昨日までは自慢の家」という、被災者の方のメッセージも心に迫り来るものがありましたが、
彼らはいつまでも同じところに留まってはいない、苦しいけれど前に進もうとしている。
今でも、私の所属教会からも、ボランティアで、定期的に「復興地」に、有志が赴いていますが、私もいつか機会があればと思いつつ、いつまでたってもスケジュール調整ができません。
そうこうしているうちに、私のできることなどないのではないか…との思いが過ぎってしまいます。
ボランティアの方たちは、皆さん、「私のほうがたくさんのことを学んで、元気を貰ってきた」と仰います。

ボランティアとは、「施し」ではなく「分かち合い」なのだと思います。
アーティスト魂も、全く同じなのではと思います。



自民党の景気優先政策、15ヶ月予算100兆円超…という記事を読みました。
やっぱりね。
もうとにかくまずは景気を活性化しなくてはどうしようもないのだという論理でしょう。
それはそうだけれど、、、

しかし赤字はますます膨れあがっていく…

一方、生活保護世帯の支給が削られるという記事も。


実は数ヶ月前、私のところに、総務省統計局から、「家計調査」の依頼がきました。
依頼というより強制的なものです。
6ヶ月間に渡り、家計費を詳細に帳簿につけなくてはいけないというものですが、
目的は、景気動向の把握,生活保護基準の検討…ということらしい。
恐らくこれは、主に低所得者を対象として、毎年行われているものと思われるのですが、全国で9000世帯が選ばれ、それに「当選」してしまったというわけです。
コレを進んでやりたい人は誰もいないと思います…が、地道に毎日続けることによって、我が家の家計についての見直しができる…など、なるべく前向きに考えて協力しましたなどという方も、ウェブで見つけたりもしました。

「家計調査は,一定の統計上の抽出方法に基づき選定された全国約9千世帯の方々を対象として,家計の収入・支出,貯蓄・負債などを毎月調査しています。
家計調査の結果は,これら調査世帯の方々の御理解・御回答によって得られており,
我が国の景気動向の把握,生活保護基準の検討,消費者物価指数の品目選定及びウエイト作成などの基礎資料として利用されているほか,
地方公共団体,民間の会社,研究所あるいは労働組合などでも幅広く利用されています。」(総務省 統計局HPより)


よほどの理由がなければ断わることはできなさそうでしたが、私はお断りしました。
理由は緑内障で、帳簿を書くことに多大なストレスがあるからという正当な、健康上のものです。
私は、PCの画面で記事やメールは書けるけど、携帯メールはできないし、ボールペンを持って、なんか書類を書くのは、大変な労力が要ります。
年賀状も1年に1度だから書いています。
それを、レシート片手に半年も毎日続けるのは無理だと、これ以上目に余計なストレスをかけて悪化させたくないので、診断書付きでお断りしようとしたけど、とりあえず口頭で大丈夫でした。

…しかし、こんな調査があること、初めて知りました。


私は生活保護世帯ではないけど、母子扶養手当を受給している「母子家庭」で、しかも現在は「非課税世帯」ですが、
母子扶養手当の支給額も、このたび減額されました。
収入によって、細かく基準が設けられているのですが、一昨年がその前の年より年収が減っているにもかかわらず減額されていた。
一昨年というと、父の付き添いなどで、殆どまともに仕事ができなかった年です。
おともだちのHiro君ママは、年収が前年度と全く同じなのに、ものすごく減額になっていたとのこと。

でっ、私たちは、言っても無意味な文句いいません。じゃあどうしよう…と、次を考えるのです。
文句いうより、すぐに次の生きる方策を考えるほうが現実的だもの。

私は、議員秘書時代から身に染みて思うことは、自分の身は自分で守らなくては、国をアテにしていたら、納得できないことばかり、
即時対応は絶対無理、
本当に何百年も先を見据えて本気で政治をやってくれるのなら、今の自分の状況は自分でなんとかしよう…と、
今生きて社会生活を営んでいる我々が耐えられるところは耐えなければ、本当に先がない、、、ということです。

家族だったらそうではないでしょうか?
子供の未来のために、節約して、自分のレジャーや洋服代は削って、自分の時間を仕事に充て、学費や習い事や、子供の夢に充てるのが親というもの。


だからこそ、自分は今、耐える覚悟で、次の世代に息を吹き返し、マトモな世の中を構築してくれる政治家、政党を真剣に選ぶべきです。



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7 Comments

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ナマ〇サ エ〇坊主。。 (サイモン)
2013-02-01 21:54:36
私目も。。住〇・・とか、〇尚さん・・なんぞと呼ばれる前に、ふつうのくらしや生活に役立つ仏教の教えを伝える。。ナマ〇サ エ〇坊主。。でありたい!と切に願っておりやす。。でごんす。。(^○^)
返信する
 (TAKAMI)
2013-02-01 23:31:55
♪サイモンさん
速攻コメントありがとうございます。
サイモンさんのブログ、ブックマークさせていただきました。
仰ってるとおり、「普通のくらしや生活に役立つ仏教の教え」のお話は、いろいろ考えさせられます。
私は、前々から、なんでみなさん「仏教」は「行事」だけやって、中身のことに興味を持たないのだろうなーと思っています。
自分の身内を「仏教」で見送っているのに、、、
ウチの身内も、中身より、かたちばっかりにこだわっているのが不思議なのです。
あの、某住職さんが、父の月命日を忘れて来なかったときも、
弟に「ほな、アンタがお経あげたらええでないん」と言ったけど、「いや~無理!」ってことになり、
ほな私がやりましょか!と言いたいとこやったけど、
さすがにクリスチャンがお経をあげるのはどうかいの…と思ってやりませんでしたが、
別に私、お経あげたってよかったんですけどね。
まっ、そんなことはいいとして、LIVEの世界においても、サイモンさんは和尚さん…ってみんな知ってるだろうから、
きっとあたたかいお人柄のサイモンさんに、ありがたいお話を聞きたいと思ってる人、たくさんいらっしゃると思いますよ(*^_^*)

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Unknown (おゆき)
2013-02-02 06:26:54
家計簿 っつーかexcelで表にしてつけてるけど
勿論 失業以来・・(正確に言うともうちょっと前から)
赤字続きです。。。
つけないほうがいいかな?と思いつつ
最近はホントに物忘れが激しいので
日記と思ってます。
(だから項目は分けてるけど何を買ったかは書いてない)
先月は自転車を除いても食品の高騰や
旦那の食費(以前は賄いあり)がグ~ンと増え
キャーという支出。
今月は馴らし・・・来月からは私も収入に貢献せねばと思ってます~(^_^;)
しかし、政策をみてると力の弱いものから
その手当等の減額をしてるようですよね・・
昨日 国会中継をたまたま見たら
麻生さん 寝てました。。。。。

父の坊さん 私の母校とコラボして
色んなイベント等を企画して精力的なのですが
父のお経をあげに来た時
過去帳を忘れてきました。。。。
ま、人間ですからね(笑)

またまたまとまらないで<(_ _)>
返信する
 (TAKAMI)
2013-02-02 13:49:09
♪おゆき
exelで家計簿…って、今や常識なのかなあ…
実は私、exelが使えないの。そういう仕事をやってこなかったんだな~~
発表会のプログラムも作れないの~~
意外でしょ!
いつもHiro君ママに助けてもらってるので、いい加減で自分でそれくらいできるようにしなくちゃね!
私もちゃんと家計簿つけたら、まだまだ節約できるところはあると思う。
今いちばんもったいないのが、お昼にお弁当など買って帰ることなんだよね。
家に帰って作ればいいんだけど、お腹ぺこぺこで、、、(^_^;)
今日は昨日の夕飯の残りを食べたけどね。朝も昼も!
葉物が高いねーー!
しかし、私には、「安いとき、安い店で買いだめ」は逆効果なんだよ。
だから割高な「ヨシケイ」を利用しても、そんなに家計は圧迫されない。
服や靴は全然買わなくなりました。
一昨年、父の付き添いの年に、これまででいちばん厳しい状態だったけど、去年から生徒さんが少しずつ増えて、
今やっと「黒字」というか、借り入れの返済の見通しもたってきました。
長いトンネルだったなあ~~~
でも、レッスンはなんといっても「水商売」。安定収入ではないからね。
いつも油断せず引き締めていかないとねーー。

お坊さんは、ユニークな方が多いようです。
サイモンさんもです(^_^;)
サイモンさんは、ギター&ヴォーカルもウマイし、ええ味出してます。
仏様のありがたいお話も、時々ブログで書かれています(*^_^*)
返信する
私もインフル (みやこ)
2013-02-03 16:17:12
たかみさ~~ん!私のこと覚えているかしら?高校時代は私の居住地で呼ばれていましたが。
私もインフルエンザで伏せています。この苦しみをどのように乗り越えましたか?節々の痛み割れそうな頭の痛み、
発病から時間が経っているとかでインフルの薬は処方されず、解熱剤と抗生物質のみです。どちらも飲まない方がよいとはわかっているものの、この苦しさにいつまで耐えられるのでしょう???
いつも、しっかりした内容のブログ、読ませてもらっていますよ。そうしたしっかりした考えを持っていることもワンダフルなのに、その考えを文章にできる、それもまたエクセレント!!!
ちょっと高熱で浮かされています。
返信する
ここの部分に (まゆこ)
2013-02-03 20:23:39
>本当に何百年も先を見据えて本気で政治をやってくれるのなら、今の自分の状況は自分でなんとかしよう…と、
今生きて社会生活を営んでいる我々が耐えられるところは耐えなければ、本当に先がない、、、ということです。

「本気で政治をやってくれるなら、今の状況は自分でなんとかしよう」
こういう発想は、私の中にはありませんでした。
新しい考え方を教えてもらった思いです。

私は恥ずかしながら、政治について自分の考えを語る事はできません。
勉強不足だと思います。

なので、、ここの部分に心を動かされたという事だけお伝えさせてください。

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 (TAKAMI)
2013-02-04 22:10:23
♪みやこさん
覚えてますとも!
体調はいかがですか?少しは楽になってきましたか?
私は、インフルエンザには何度も罹ったけど、いつも軽症で、苦しまれてるみなさまに申し訳ないです。
みやこさんのような重篤なことになったことがないので、何もアドバイスできませんが、
もうそうなったら、とにかくこの苦しみが過ぎ去るのをひたすら待つしかないよね。
いつかは過ぎ去る…のですから。
処方される解熱や、対処療法のお薬、「飲まないほうがいい」なんてことないと思います。
ホントツライんだから、そういう時はやはりお薬をきちんと飲んだほうが、少しでも体が楽だと思いますよ。
そして、どんなに家が散らかっても、ゴミが溜まっても、死ぬことないんだから何もせず、
ひたすら休んでくださいね。
私も、そうはいいながらも、ついつい散らかり放題になるのがイヤで、片付けどか、最低限の家事はしてたけど、それは軽症だから。
もうひたすら、食べたいものだけ食べて、休んでください。
すべては、このツラいと時間が通り過ぎてから。それまではひたすら、なにもせず、対処療法の薬を飲む…
コレしかないんじゃないかな。
ほんとに、お大事にね。


♪まゆこちゃん
シビアな記事に、ダイレクトにコメントありがとう。
私は、国会勤務時代に、突然政治の世界に足を踏み入れて、ホントにいろいろと勉強しました。
そんな中で、この国は、一般的な国民が思っているよりも、相当厳しい状況にあるのだということを目の当たりにしました。
一般的な家庭でいうと、4人核家族が、1億円ぐらいの負債を抱えているようなものです。
負債は必ず返済しなくてはいけない。
そのために、新しいビジネスを初めて、さらに借金を重ねていっている…という状態です。
この借金は、自分では返済しきれないので、子々孫々に渡って返済をお願いするしかないのです。
「国の借金ってなによ」って思うよね。自分には関係ないような、、
きっと、日本国民の殆どがそう思っているのだと思います。
私も、議員事務所に就職するまでは、あまり深く考えたことがありませんでした。
でも、いろいろと現実を知るにつけ、「自分でなんとかしよう」というより、
「自分でなんとかするしかない」ってことだし、
極論ですが、こんな状況なら、子供は作らず、この国は我々の世代で終わりでいいじゃないの…と思うほどです。
子供を産んで育てるからには、この子たちの未来に責任をもって残したり、引き継いで育てていってほしいと誇りをもって託せるものがあってこそでしょう。
私は、13年前に息子を産んだけど、そらが今だったら、子供を産もうとは思いません。
たった10年余りの間にも、次世代に持ち越す負債は雪だるまのように膨らんでいっているのです。
「本気で政治をやってくれるなら、今の状況は自分でなんとかしよう」
というのは、子供を持つ、良識と責任ある大人なら、そんなに斬新でも、画期的でもないように思います。
でも、そんな政治家はなかなかいないし、いても起用されにくいと思うしね、、、
とても切ないです…
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