WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

瀬戸内国際芸術祭 女木島~男木島

2010-09-16 | 瀬戸内国際芸術祭
加筆修正済み



女木の浜辺に野晒しのグランドピアノ
桃太郎伝説の鬼たちの魂がやってきて弾くのだろうか
時折音楽を奏でるのだとか…




涼しくなったので、ようやく動き始めることにしました。
…でももうあと1ヵ月半しかない!!

夏休みにTakと回って、宿題には旅行記を提出しようかと思っていたのに、
あまりの暑さで挫折…

「女木島」「男木島」は、高松市に所属し、女木までは船で20分、男木までは、さらにそこから15分。

女木島は「鬼ヶ島」ともいい、桃太郎伝説の島。山の上にはかなり大きな洞窟(4000㎡とか)があって、中はディズニーランドの「カリブの海賊」のアトラクションの中のような感じ。

大昔、遠足で行ったり、海水浴にも行ったっけな。それっきり。
男木島に至っては、たぶん2度ぐらいしか訪れたことがないと思う。
とっても小さな島で平地がほとんどなく、集落は石垣と階段ばっかりの記憶…


というわけで、何十年ぶりに訪れた島。


平日だというのに、小さな船はほぼ満席。

もちろん、瀬戸内国際芸術祭のお客さま満載。
学生さんらしき一人旅の人が目立ちます。


土地の一部に囲いを作って作品を展示するのでなく、島に溶け込み、島と共存するアート。
おこがましいけれど、この目線は、私が常々考えている「ホームコンサート構想」と共通するところがあり、とても共感をおぼえ、わくわくしていたのでした。

現地では、背中にリュック、手にはガイドブックという人たちがたくさん。
県外っぽい人もたくさん♪






屋内の展示作品などは、撮影が許可されていないので、一部のご紹介となりますが、
例えば、この画像の作品は、男木島の集落の階段の途中に突然出現します。
石垣の上にバケツや薬缶を吊るして、1日3回、ここに水を溜めてシャワーの雨が降るという仕組み。バケツたちの下には屋根瓦。
水不足の島で、島民たちは、山の上の井戸まで水を汲みにいった、そんな人と水とのかかわりを考えさせられる作品となっています。


女木島(参照)では、休校中の小学校をギャラリーにした「福武ハウス」があります。
ここは、「学校を改装した」というよりも、学校をそのまま利用して展示室にしてある感じで、、「音楽室」「図書室」「理科室」それぞれそのままの雰囲気が、展示作品と溶け合っていて、「備品もアート?」みたいな感じ。標本や、子供のお習字の作品、音楽室のオルガン、家庭科室の白い無機質な調理台…などと、アーティストの作品が教室の空気の中で調和してる。
暗室も、黒いカーテンで覆われていて、子供の頃、その中に入るときのわくわく感が蘇る。

島全体が、そんな感じ…







女木島でのランチタイムは、廃屋を改装して再生させた中にあるカフェ。
「不在の存在」
ここには、作品も展示されている。
石庭のような中庭に、時折「ざっざっ」と、靴音が聞こえ、足跡が刻まれます。
数秒後には跡形もなく消え去り、また暫く経つと「ざっざっ」と…
こんなアートを観賞しながらいただく「瀬戸内魚介のパエリア」ランチも、本格的ですごく美味しかった!

また、別室のお茶室には、自分の姿を映さない鏡があり、鏡の中は不思議なトリック空間…







これはステージ。
母屋の中にはグランドピアノが待機していた。
母屋は、天井も壁も床もアートだった。
これも、空き家を改装して作った、愛知県立芸術大学のチームのプロジェクト。






洞窟までふつーバスで行くところを、歩いて登りました。
途中、瀬戸内海の向こうに屋島が望めます。
山の木々には蔓が絡まり、「島の原生林」といった様相。







鬼伝説の洞窟の中にもアート作品

真鍮ワイヤー製なのだそうですが、「ザルの網」でできてるように見えます。
鬼に捕らえられた人たちの魂を表現しているとか…
とにかく美しかったです。洞窟という場所にこれも溶け合っていた。

広い洞窟のあちこちには、もともとコミカルな鬼の像がでーん!といるんだけど、
(鉱山の蝋人形より全然陳腐(-_-;))
そんな安易な演出じゃなくこんな作品を展示して、「洞窟美術館」にしたらいいのにな…



男木島は、迷路のような階段や、坂道だらけの路地を歩いていると、突然作品が現れるような感じで、宝捜しオリエンテーリングのようです。(参照
入場料を払わなくても観賞できる作品がたくさんあって、散歩がてらふらりと訪れられます。
…でも、やっぱり、屋内展示は圧巻でした。






瀬戸の海と島の、美しさと厳しさのイメージを絵画化。
大きな左右の鏡で幽玄の空間に…(撮影可)






島のカフェのこの場所は、夕陽の指定席とか…





何時間も坂道を歩き、階段を登り…
わくわくするアート遠足?でした。

しかし、帰りの船では爆睡したし、
翌日足が筋肉痛で立ち仕事に耐えられるか!?とコワかったので、炭酸ガスのお風呂にゆっくり入って、入念にストレッチをししました。
ストレッチの途中で寝てしまったよ(^_^;)
おかげさまで、筋肉痛もなく、元気に仕事もいったし、
また次いくぞ~~~~!!



http://setouchi-artfest.jp/



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6 Comments

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私も (kyoko)
2010-09-16 17:55:55
 私も行きましたよ。男木島だけだけど・・八月の暑い日だったけど、島を、吹く風は気持ちよかったわ。女島の予定だったん」だけど,あまりの人に恐れをなして、きっぷ売り場で、いきなり変更したの。私だけが盛りあがって 子ども達は、お付き合い。『現代美術』なんて子ども達は、大ブーイングだろうな。と思ったのですが、喜んでくれたので、驚きました。私も楽しく、半日をすごしました。思ったより、ずっと、よかったです。{女島だけの感想ですが・・}もしいければ、女島か、豊島にいきたいな。また,会っておしゃべりしたいね。
返信する
 (TAKAMI)
2010-09-16 18:28:09
♪kyokoちゃん
おひさしぶり~~
男木島、よかったよね~~!!
あれなら子供でも楽しく、オリエンテーリングみたいに楽しめると思ったよ。
Takも連れて土日に行きたかったけど、仕事で、なかなかまとまった休みがとれなくなっちゃってね~~
美術でも音楽でも、いいものは子供にもわかるし、子供の心にもずずーんと響くようですよ。
私も、こんどはTakを連れて、小豆島か、豊島に行こうと思ってます。
犬島もいいらしいよ~~
返信する
おおおおおーっ!!! (ゆりあ)
2010-09-17 16:38:52
素晴らしい~~!!!\(^o^)/
画像も文章も、惹き込まれてしまいます~。

ランチのパエリアも美しくてアートですネ♪

私も島巡りがしたくてしたくて・・・
昨夜は夢の中で飛んでいっちゃいました。
今夜は是非とも続編をみたいです。

芸術祭の間にはいけないかもしれないけど
いつかきっと気ままにぷらっと旅してみたいです。
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 (TAKAMI)
2010-09-17 19:19:36
♪ゆりあさん
瀬戸内国際芸術祭は、3年に1度開催予定の、長期的プロジェクトなんだそうです。
私も、先日ガイドブックをよ~く読んで初めて知りました。
ホントに3年ごとに実現してほしい!
大変なことかと思うけど、
素晴しいイベントだと思います。
3年後には、無事第2回が開催されて、ゆりあさんも参加できますように!
地元香川県人より、日本全国のアーティストやその卵たち、世界からも注目されているようです。
こんな素晴しいアートフェスタを開催する県ということで、地元の人たちも、誇りと関心をもって、近隣の県も巻き込んで、ずっと原点を忘れず続いていったらいいなと思います。
パエリア…ほんとに美味しかったよ~~!!
意外で感動的な出会い…でありました(*^_^*)
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いいなぁ・・・ (おゆき)
2010-09-19 07:39:25
船に乗ってアート作品を見る・・というか
島全体がアートになっていて いいなぁ~

次は3年後かぁ。
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 (TAKAMI)
2010-09-19 10:00:42
♪おゆき
いいよぉ~~
…しかし、夏は暑い!!
これが夏だったら、死んでたわ(^_^;)
でもさ、もしまた無事に3年後に開催されてファミリーで来る…なんてことになったら、
そのときには、宿は提供しますよぉ~ん(*^_^*)
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