ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

割り箸

2007年06月05日 | Weblog


「割り箸」を使わないことが森林保護につながる、と
いうのは、わりに疑問の余地が無い事実の如く広まっ
ている。
自分自身も、そういうものだろうと漠然と思っていた。
環境問題に関心のある人を演出するにも、「マイ箸」と
いう、割り箸を拒否する姿勢は効果的であるという事
実もあるし。
しかし、どうも、ことはそれほど単純ではないという
ことが徐々に判ってきた。

そもそもは割り箸は「端材」を利用する、いわば廃物
利用で、環境的にも無駄を出さないし、決して負荷を
かけるものでもなかった。
これは日本での話しだが、木材を切り出し、植林し、
手入れし、森は守られ良い状態で保たれるというサイ
クルが嘗てはあった。
しかしその後、そこからでる「端材」は割り箸となり、
最後まで有効利用されていたのが、日本の木材の需要
がなくなると共に割り箸生産もなくなるという現実が
待っていた。
こと日本に限定すれば、嘗ては、環境的にはなんら問
題が無かったのだ。

そうなると次は海外からの調達となる。
それで一時、「熱帯雨林」を破壊する割り箸、とやや
ヒステリックに槍玉に挙げられることとなる。
その頃は東南アジアでの生産が多く、使ってる木材は
熱帯雨林を構成する木であったらしいが、ここが問題
で、やはりその端材を利用しただけで、多くは建築用
に回されていたのだ。
割り箸の割合は、0.何パーセント程度のことのよう
だ。
どうも、環境破壊の象徴としての割り箸が、一人歩き
している状態のようだ。
そして東南アジアの生産は無くなり、いよいよ中国の
登場だ。

中国では、「ポプラ」とか「白樺」が使われる。
中国に関しては、確かに割り箸による森林破壊が無かっ
たとは言えないらしい。
というのは、割り箸全体の需要が爆発的に増えたから。
以前は日本だけの需要だったが、韓国、中国と使う国
も増えて、それに伴い割り箸の需要も、ということら
しい。
中国の森林の割合は、一時危機的に少なくなった。
しかし、それも、日本のボランティアの植林などもあ
り徐々に改善されてきた。
尤、このデーターは、中国当局の発表なので、信頼性
はどうなのということはあるらしい。

結局総合的に見ると、「割り箸」の環境破壊は問題に
するほどのことではなく、むしろ日本の割り箸生産を
復活させて、森の手入れをちゃんとするのが、森を守
るための一番有効な手段であるのではないかというこ
となのだ。
割り箸がなくても、というか無くなってから、今の日
本の森の荒れ方はひどくなっている。
森林整備は、いろんな意味で急務であるのだが、直接
お金を生まないことに関して政治家はねえ。
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