ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

キム.ギドグ

2007年06月22日 | 映画


韓国の映画監督「キム.ギドグ」なのだが、結構日本で
も評価が高く人気があるようで、レンタル屋にもその
作品がコーナーとなってるくらいだから、人気振りが
窺えるというものだ。
ということで、殆ど知らない監督なので、二本まとめ
て借りることにした。
ちょうど半額セールだったので、ここぞとばかりに他
のものも入れると全部で五本。
久しぶりの、レンタル三昧といった風情だ。

作品は「サマリア」と「弓」の二本。
以前Gyaoで「魚と..」(詳しい題名は忘れた)を見た
ことがあるのだが、その時は早送りで見たので(つま
り面白くなかった)ちゃんと見るのは今回が初めてと
いって良い。
「サマリア」は高校生売春が題材。
「弓」は少女監禁。
二本ともなんだか奇を衒った話ではないかとやや警戒
したが、結論から言えば、予想通り。
屈折した関係の中に見える純愛。
或いは、純愛を巡るいくつかの物語。
なんて感じで括れそうだ。
なんだか「渡辺淳一」原作の映画であってもおかしく
ないように感じてしまった。
と言っても一本も見たこと無いが。

「弓」は「サマリア」ほど現実感は無く、むしろ幻想
譚として見た方が良さそうだ。
本来なら、少女誘拐、監禁で極刑でお終いの世界だか
ら。
お爺さんと無垢な少女の純愛物語。
それは、少女が大人になる時に終焉を迎える。
抽象化した結婚という儀式がその頂点であるため、そ
の後は死しか残されてない。
お爺さんにとっての永遠のものとするための最後の行
為。
と、いろいろ解釈は出来るのだが、どうしてもその物
語以上のものをこの映画から感じることは出来ない。
「サマリア」は後半は殆んど父親の「復讐譚」。
愛の荒野に乗り出したガンマン、父親。
しかし彼が去った後には更なる荒野が。

結局、世の評判ほど個人的には良いとは思えないのが
「キム.ギドグ」ということになる。
最初の印象の「奇を衒う」というのが、見終わった後
でも変わらないのだから。
つまらないとは言わないが、面白くも無い。
まあ、そんなところでした。



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