ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

憧れの職業

2008年11月06日 | Weblog


カフェのT君と、女の子がやりたい店について話した。

「パン屋、ケーキ屋、花屋、カフェって所じゃないです
か」(T君)
「イメージで決めるわけだから、何となくおしゃれで
きれいなもの、でそういうことだよね」(私)
「イメージと実際じゃあ、違うんですけどね」(T君)
「理想の上司と同じで、この手のものは、自分の都合
のいいように作り上げての話だから、しょうがないよ」(私)
「実際の落差が一番なのはどれですかね」(T君)
「パン屋じゃないの、相当過酷な労働だから、よほど
パン作りが好きでなければ持たないでしょ」(私)
「そうですよね、設備費はかかるし、労働時間は長い
し」(T君)
「ああそれはちゃんと作ってという条件付きの話だけ
どね、今は冷凍物の業務用というのがあるから、一見
オリジナルのように見えて実は、というのが多いから」(私)
「確かに、カレーパンの中身とかだって、自分で作る
ところなんか滅多にないですよね」(T君)
「そこまで作ったら、それこそ24時間働かないと、
ということになるし下手に自分で作ると美味くないし
という問題もあるよ、でも今問題にしているのはパン
生地のことだから」(私)
「ああ、そうでした」(T君)

「で、ちゃんと作ったら、それがコンスタントに売れ
るかという経営的には一番重要な問題が控えてるわけ
だ」(私)
「翌日回しできないですからね、パンは」(T君)
「やってるところはあるけどね」(私)
「バゲットなんかは無理ですよね」(T君)
「ちゃんとしたところだったらね」(私)
「しかし、その日の分をきっちり売り切るのは難しい
ですよね、都会ならいざ知らず田舎では」(T君)
「そこが一番の問題だよね、たとえいいものを出して
も売れなきゃね、前回のブログと同じ話になるけど」(私)
「ええっ、何ですかそれは」(T君)
「実はちょうど、ブログにそういう内容のことを書いた
のよ」(私)
「そうだったんですか」(T君)

「でも、次から次とパン屋はできますよね」(T君)
「パン屋目指して修行している人はいるし、最終的
には店を開くが目標だから、次次にできる状況は当分
変わらないと思う」(私)
「しかし、どこも同じような店なんですよね」(T君)
「そこだよね、本当同じような店だよね、新たにでき
る店も」(私)
「個性を持つと受けないし」(T君)
「結局、客が分散し、それぞれにご贔屓が出来、どこ
そこの菓子パンが美味いという情報が飛び交ったりす
るようになるけど、どう見ても似たり寄ったりの戦い
という気がするし、こちらから見るとなんだか低レベ
ルの世界なんだよね」(私)
「調理パンなら、マヨネーズのグラタン味の戦いです
か」(T君)
「ライバルはコンビニ、のね」(私)
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