ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

ピザ屋行脚

2008年11月16日 | 食べ物


スノッブなM氏が、新しいピザ屋を発見したらしく、
行こうと言ってきた。
ピザ屋と言われても、昔ならいざ知らず、今はなかな
かわざわざ行こうという気になるものでもない。
その為の「フォルマッジョ」であったのだが、今はも
う無いので、食べる機会もそれに応じてなくなるのだ
ろうと思っていたときのお誘いだ。
写真で見て、「ナポリピザ」で美味そうだった、とM氏
は言う。
場所は、ちょっと遠い「駒ヶ根」というところ。
ここから60キロほどだ。
となると、高速を使っていくことになる。
ますます、そこまでして「ピザ」を食べに行くか?と
いう疑問は生じる。
しかし、そこは他のメニューもあり、決してピザ専門
店ということでもなさそう。
M氏は、自分達に車が無いから、行きたい時にはこち
らを誘うしかないのである。

駒ヶ根インターから近いところにその店はある。
この辺は、実は結構来たことがある。
その理由は、まず「ハッチョウトンボ」の生息地が近
くにあるということ。
そしてもう一つは、「丸富」という蕎麦屋があるとい
うこと。
この蕎麦屋は、完成度の高いものを提供するところで、
値段は高めだが、それだけの技術があると納得する店
である。
一時、よく行った。

そんなわけで、初めての店ではあるが、すんなり辿り
着いた。
周りは、普通の住宅と畑という、ちょっと店があるよ
うな場所ではない。
店内は、白木を使ったカントリー調。
所謂、本格派を思わせる雰囲気ではない。
一般主婦層からすれば、親しみやすいと言えそう。
ピザは種類も多く、パスタも、「鹿のラグー」を使っ
たものとか、ちょっと変わったものもある。
釜は石釜(だから良いとは必ずしも思わない)。
個人的には、予めブログで紹介された記事とか見てい
て、それほどの期待は持っていなかった。
何故かと言えば、ブログの内容は当てにならないから。
特に主婦が書いているのは当てにならない(単純化し
て言えば)。
一般論として、主婦の評価の基準は、こちらの基準と
はかなり違う。
味付けの本格度とか素材を重視するこちらの基準と、
判りやすい味、見た目のかわいらしさ、店内の親しみ
やすさ(対応を含め)が基準の主婦では、合わないの
は当然である。
ローカルで人気のグルメサイトを見れば、それは一目
瞭然である。

ということで、今回の店は、主婦層には受けるであろ
うという店であった。
ファミリーレストランと比べれば、本格的だし、この
くらいがちょうど良いのかもしれない。
しかし、こちらの基準で言えば、これはナポリピザで
はなく飽くまでもナポリ風である。
とは言え、決して不味い訳ではなく、それなりに美味
いものもあった。
ただ、求めているのとは違うというだけだ。
まあ、予想の範囲であったので、落胆することも無かっ
た。



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