ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

アンティークな椅子

2008年11月15日 | Weblog


車検に出していた車が戻ってきた。
テープで止めていたサイドミラーは、車検に通らない
ということで交換となった。
今の車は電動なので、交換するとなると一式変えない
といけないので、ちょっとこわれただけでもなにかと
費用がかかることになる。
別に、手動式で良いのだが。
むしろ、もしものことを考えたら(水没した時とか)
手動式のほうが良いくらいだ。
メカはシンプルな方が良い。
と、車やさんも言っていた。
修理する方も、腕の見せ所がないだろうに。
一つ、変なランプが点灯するその原因を聞くのを忘れ
た。
電子系のトラブルは、直ぐに判らないから困る。

この前、T君のところから、椅子を貰ってきた。
その椅子がなかなかのアンティークで、味がある。
T君のカフェで使えばと思ったのだが、一つだけでは
ということと、固く重いから使い勝手が悪いというこ
とのようだ。
何故かというと、無垢のケヤキの椅子だから。
鑑定したところ、昭和三十年代の椅子である。
勿論、適当。
まあしかし、四五十年は楽にいっていそうだ。
当時のものは、兎に角つくりが良い。
釘も打ってないし、と思ったが、仔細に観察してみる
とそうでもなかった。
そんなに、作りそのものは丁寧なものではなかった。
しかし、味がある。

アンティークは100年以上のものを言う、というの
がイギリスのアンティークの定義らしいが、実際はそ
んなに厳密ではない(個人的にはという意味で)。
もう、個人的の感覚のみが基準である。
その基準でいくと、この椅子は充分アンティークであ
る。
昔だったら、ガラクタ市のようなところにはこんなも
のごろごろしてたんだろうな、と思わせるものだが。

それにしても、こういうものに興味を持つようになっ
たのは、それだけ歳をとったということなのだろうか。
確かに、どんどん興味は増してきているが、その対象
は、高価なものではなくアンティークの世界で言えば
ジャンク系に属する雑貨的なものである。
つまり、一般に言われるところの骨董趣味とはちょと
違う。
考えてみると、それは今に始まったことではない。
二十代のとき、初めて行ったパリで買ってきたものは、
「クリニャンクール」で買ったガラクタが一番多かった。
実際ガラクタで、今もあるが、何でこんなものを買った
のかと思うようなものばかりなのだ。
唯一満足なのは、これも未だに使っているが、コーヒー
ミルだけだ。
つまり、結局は、もともとそういう資質があったと考
えるのが自然のようだ。
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