はたまた昨日の続き。
「ところで、リーマンショックはどうですか?」(T君)
「いきなり経済の話?まあそれにしても日経平均はよく
落ちました」(私)
「これだけ落ちるとは誰も思ってなかったんじゃない
ですか」(T君)
「9000円くらいは予想してた人もいたけどね」(私)
「7000円を切るとはね」(T君)
「どっちにしろT君は関係ないんだから、もっと落ち
ればなんて思ってたんじゃないの」(私)
「確かに、でもあまり落ちると、例え株とか持ってな
くても景気が悪くなるわけだから、じわじわ影響が出
ますからね」(T君)
「そうなんだよね、結局誰にも何らかの影響があるか
ら決して他人事ですまないところがはた迷惑いえばは
た迷惑だ」(私)
「良い思いしてない人も巻き込むのが、腹立ちます」(T君)
「確かに」(私)
「しかし、今が買い時じゃないですか」(T君)
「そういう人に限って買わないんだけどね」(私)
「それはあります」(T君)
「こういう状況の時は、二三年持つつもりで、所謂優
良株を買うのが良いと思うけど、そういうことが出来
るのは結局金持ち、つまり、余剰資金が常に二三千万
あるような」(私)
「貧乏人は、今回の暴落で、完全に身動きが取れない
状態ですね」(T君)
「本当、世の中は上手く出来ていて、金持ちしか儲か
らないようになっている、というより、上手く出来る
人が金持ちになっているんだよね」(私)
「例えば、竹中平蔵とか」(T君)
「このところ風向きが悪くて、市場原理崇拝者として
いろいろ言われているけど、自分の資産運用は抜かり
ないんじゃないの、大衆心理をつかむのは上手そうだ
から、その逆を行く」(私)
「そうですかね」(T君)
「多分ね、しかし、経済学者も評論家も後付ばかりで、
あてにならない連中ばかりだよね」(私)
「いろんな理屈は言いますけど」(T君)
「サブプライム発端のクラッシュを前々から言ってた
のは、知る限り田中宙氏くらいだよ、考えてみると経
済評論家などそのシステムにどっぷりな人間は、それ
故よく見えないというのがあるんじゃないかな」(私)
「それは言えますね」(T君)
「しかし、資本主義経済の世界がなくなるわけじゃな
いから相場は続き、こんなカジノのようなものは長続
きはしないなどと言われても、お金があまれば再び加
熱し同じことが繰り返されるのは間違いない」(私)
「当分、静かですがね」(T君)
「欲がなくならない限り、絶対無くならないのが経済
活動、ということは、基本的に人間の業に根ざしたこ
とだから、理論どおりに展開しないのも当たり前と言
えば当たり前」(私)
「何だか、真面目な話題になりましたね」(T君)
「ところで、T君、勝負に出る?」(私)