最近「鯉の池」に、新人が入った。
一匹は、錦鯉の鰭の長いやつで、大きさは十四五センチ
といったところ。
「プラチナ黄金」という種類かと思う。
そしてもう一匹が、ちょっと珍しいもので、多分普通は
鯉の池で飼おうとは思わないものだ。
それは「チョウザメ」だ。
「コチョウザメ」という種類らしが、どちらも甥っ子が
持ってきたものなので、詳しいところは判らない。
「チョウザメ」と言えば、どうしても「キャビア」とい
うことになるが、甥っ子の言うところによると「コチョ
ウザメ」は「キャビア」は採れない、ということであった。
その意味するところは、当然卵は持つが、商品としての
「キャビア」にはならないということであろう。
それに、一匹だけだし、オスかメスかは判らないが、雌
雄同体でもなければ卵さえ持つ可能性もない。
大きさは、十二三センチといったところ。
他の鯉に食われないかと少々心配したが、いまのところ
無事に、底で生き続けている。
水面に出ることもあるらしいが、今現在は、水底の住人
である。
これが、50センチくらいになれば、いくら「コチョウ
ザメ」と言えど、迫力はあるだろう。
因みに、キャビアの「ベルーガ」(ロシア名)は「オオ
チョウザメ」で、他の「セブルーガ」「オシェトラ」も
それぞれ和名があるようだ。
大きくなればなるほど、キャビアは高いが、それはチョ
ウザメの品種によって決まっているのだ。
まあ、どちらにしろそれほど食べたいものではないの
で、「コチョウザメ」で充分だ。
なかなか姿が良い。
そんな「コチョウザメ」が来たので、観察のため底を
じっくり見ていたら、嘗て2センチほどの「小鮒」の
状態で、鯉の餌にでもなればいいと放流したものが、
なんと群れとなって泳いでいた。
一匹、生き延びたものは確認していたが、6匹も生き延
びていたのだ。
しかも、10センチほどになって。
確か、8匹か9匹放流したのだが、その内の6匹。
凄い確立で生き残ったものだ。
自然のものは、生命力が違うのか。
すかっかり地元民の顔をして、元気に泳ぎ回っている。
なんだか、五目池の様相である。
一方「滝壺ビオトープ」の最近は、その「コチョウザメ」
と一緒に、甥っ子が「ミナミヌマエビ」も大量に持って
きてそれを放したので、ちょっとしたエビ天国となって
いる。
流石に、この「滝壺ビオトープ」の大きさには多すぎる
ようで、日々本当の天国に召されている。
その遺体は、鯉の池に餌として投入。
ちょっとした食物連鎖である。
いずれ、淘汰され、適正の数に収まれば、今度は「ヤゴ」
との戦いが待っている。
今は、「ヤゴ」も冬に向かって活動が鈍くなっているが、
来年になればそれは本格化するだろう。
それにしても、「ミナミヌマエビ」はちょっと多すぎる。