ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【本】バイオサイエンス入門 生命現象の不思議を探る

2009年12月17日 22時01分58秒 | 読書記録2009
バイオサイエンス入門 生命現象の不思議を探る, 藤本大三郎, 講談社現代新書 1149, 1993年
・『バイオサイエンス』と言うと生物全般を扱うようなとても広い分野の学問のような感じを受けるが、本書で扱われているのは『分子生物学』や『遺伝子工学』などに分類される、主にミクロな世界の生物学となっている。非常に口当たりのよく読みやすい文章ではあるものの、その内容はどれも「どこかで読んだ」既視感があり、目新しさはあまりない。唯一、たまに挟まれる筆者が実際体験した研究のこぼれ話には興味をひかれた。
・『タンパク質』の構造的定義が知りたかったが、その辺りは事情が複雑なためかボカした記述しか無く、こちらの要求には応えてくれず不満が残る。
・「酒の歴史はとても古い。人間は大昔から酒をつくって楽しんできた。サルが木の洞に果物をためておいたものが自然に発酵してワインができ、それを人間が見つけて横どりして飲んだのが酒のみのはじまりだというが、本当かどうか知らない。」p.18
・「突然変異をよくひきおこす紫外線の波長は260ナノメートルである。一方、タンパク質は280ナノメートルの波長の紫外線をもっともよく吸収するが、DNAは260ナノメートルの波長の紫外線をもっともよく吸収する。  それゆえ、DNAが遺伝物質であり、260ナノメートルの紫外線があたると変化をおこし、その結果突然変異がおこると考えると、とてもうまく説明がつく。」p.29
・「私がはじめてDNAを扱ったのは、いまから30年近くまえ(1964年)にアメリカのコロンビア大学に留学したときのことであった。  まずはじめに、細菌からDNAをとり出すことをはじめたのだが、先生にピペットは穴が太く、しかもふちが丸いものをつかえといわれた。穴が細かったり、ふちが鋭かったりすると、DNAの分子が切断されてしまうというのである。  私はびっくりした。「分子」が機械的な力で切断されてしまうとは、他の分子ではちょっと考えられないことである。たとえば水の分子をハサミで切ろうとしたって、できるはずがない。」p.38
・「それでは、こんなにたくさんの種類のタンパク質がなぜ必要なのだろうか。  それは、タンパク質のそれぞれはきちんと決められた役割分担をもち、決められた活動をしているからである。複雑な生命現象は多数のタンパク質の働きを総合した結果である。」p.48
・「酵素(enzyme)という言葉は、「コウボの中にある」(en=中にある、zyme=コウボ)という意味のギリシア語にもとづいているそうである。」p.50
・「ホルモンとは、動物の組織の中にあって、いろいろな物質の代謝の調節を行う物質である。」p.53
・「61個のコドンが20種類のアミノ酸に対応するので、あるアミノ酸に対して複数個のコドンがあるのが普通である。たとえば、フェニルアラニンのコドンはUUUの他にUUCがある。(中略)多くの場合、三つ組塩基の中で、はじめの二つが重要で、アミノ酸の種類を決めているらしい。」p.82
・「「遺伝情報はDNA→RNA→タンパク質の向きに流れて、逆向きに流れることはない」  DNAの二重らせんの発見者のひとりであるクリックはこう提唱した。この考えは、セントラルドグマとか中心説とか呼ばれて、生物学の大原則だと思われてきた。  ところが1970年に、このセントラルドグマに反する現象が見つかった。」p.91
・「人間の細胞とネズミの細胞のように種の異なる細胞を融合させるとどうなるかというと、往々にして、遺伝子同士のサバイバル戦争がおきて、一方の細胞から由来した遺伝子だけが勝ちのこる。人間とネズミの場合は、優性になるのは残念ながらネズミの遺伝子だそうである。だから、人間とネズミの両方の性質をもった雑種細胞をつくることはできない。もっとも、人間と蚊の細胞を融合させた場合には、勝敗は決まらなかったそうである。」p.141
・「地球上のあらゆる生物について、その「基本的」な生命活動はタンパク質と核酸でうまく説明できる。しかし、たとえば「赤血球の顔つき」というようなたいへん微妙な問題になると、糖鎖の出番になる。」p.156
・「血液型と性格の関係だが、これはどうやら根拠がないものらしい。きちんと統計処理をすると、意味のある差が出ないという。また、脳と血管のあいだには関門があって、血液成分は脳の組織に入りこめないから、血液型物質と脳が接触する機会がないので、血液型物質が性格を決めるなど考えられないそうである。」p.159
・「物理的機能のみでなくて、「生物学的」機能も代行するような人工臓器の開発が、これからの課題である。」p.165
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【旅】La Trappe修道院 11/2昼食

2009年12月17日 18時40分52秒 | 旅行記録
La Trappe修道院 11/2昼食
2009.11.2(月)12:30~

 
・La Trappe修道院の巡礼者向けの食堂でお昼ご飯。詳しいことは分かっていないのですが、カトリック教会独特の習慣で、聖書(またはキリスト教関連の読み物?)を朗読する音声を聞きつつ、沈黙を保ちながらの食事をする決まり。従って、『私語禁止』という不思議な食事となりました。
 
・野菜の名前がよく分からないのですが、前菜のラディッシュ(?)とパン。
 
・カブのような味と歯応えの野菜は味がつかずにそのまま丸ごとシャリシャリといただきます。葉っぱまで食べていたところ、隣りに座っていたフランス人らしき見知らぬおばさんの皿を見ると、葉っぱ部分は避けて食べていました。これって葉っぱは食べないのか。。。
 
・メインの料理付け合せの、角切り野菜の煮込み。ニンジン、ズッキーニ、イモ、豆ほか。
   
・メインの肉料理を各自の皿に取り分けていただく。皮がパリッと焼けたチキンレッグ、ソーセージ、ハム。

・どうやって食べるものか分からぬ謎の粉末を前に、周囲の様子を覗ってみると、どうやら料理にふりかけて食べるものらしい。
  
・謎の粉末をたっぷりかけて、いただきます! 皿の上のどれも美味。

・食後のチーズいろいろ。なんとも豪華なチーズの盛り合わせ。
   
・それぞれ一口ずつ味見してみましたが、どれもこれも個性的な味がします。日本にも同様の品が売ってないことはないのでしょうが、これだけのチーズを一度に味わう機会はそうはありません。

・『CHEESE』の文字の入ったかわいらしいチーズ用ナイフ。

・果物いろいろ。バナナを一本いただきました。日本の物より少し皮が厚く、実をしっかりとカバーしているので、むくのにややてこずる。

[Ricoh GX200]
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【写】不動橋(登別)

2009年12月17日 08時08分16秒 | 撮影記録2009
●不動橋(登別) 撮影日 2009.6.24(水) [Yahoo!地図]
 
・こちらは登別の内陸部の谷にかかる橋。札内町と来馬町とのちょうど境界にあたり、ほとんど車通りの無い田舎道です。
  
・橋の上からの左右の眺め。周囲には緑の木々がうっそうと生い茂っています。また、はるか向こうの海際には幌別付近の街並みが見えます。
 
・車をとめたあっち側から、こっち側まで歩いて渡ってきました。
 
・橋には『平成11年12月完成』のプレートが。そして、向こう側にもあった小さな赤い鳥居が取り付けられています。"不動" という名前からして何かいわれのある場所のようです。
 
・海側の方向には、写真では分かりづらいですが、数十メートルの高さはあろうかという岩の大絶壁が続いていました。工学院(専門学校)の裏手がこのような地形になっていたとは全く知りませんでした。
 
・橋の下を覗き込んでみると、意外に深い谷になっています。橋の下は『岡志別川』らしいのですが、そのような水の流れは見あたりませんでした。そもそもこちらを訪れたのは、登別の地図で『不動の滝』を見つけ、それに一番近い場所がこちらだったという事情です。滝の気配が少しでも感じられるかと思ったのですが、そのような雰囲気はありませんでした。
 
・橋の下には大きな白い花を付けた木も。

[Canon EOS 50D + EF-S18-200IS]
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【旅】La Trappe修道院 11/1夕食

2009年12月16日 22時05分19秒 | 旅行記録
La Trappe修道院 11/1夕食
2009.11.1(日)19:00~

・この日は、アルスからパリの西方約150kmの田舎にあるLa Trappe修道院まで、タクシー、バス、電車などを乗り継いで、フランス国内を約500kmの移動。ヘトヘトになって修道院にたどり着き、ようやく夕食にありつく。
  
・食事のために案内された部屋は、"修道院" というイメージからはほど遠い、ステキな客間でびっくりしてしまいました。
 
・テーブルのセットも、和服をモチーフにした飾り付けなど、なかなか凝っています。"もてなしの心" をひしひしと感じるテーブルに一同感激。案内役の神父を交えた6名での晩餐となりました。
  
・ロゼワイン『GRAND VIN DE BORDEAUX CHATEAU LABATUT 2008』と、フランスではよく飲まれるらしいシードル(リンゴ酒)『CIDRE ARTISANAL BRUT』。
 
・野菜スープ:調味料無しで、味は野菜から出るダシのみといったような薄口スープ。日本人の感覚では塩や醤油を足したくなる物足りなさですが、おそらくフランス基準では美味しいスープなのでしょう。
 
・パン。
 
・料理は皆の分がまとめて大きなトレイで出てきて、各自が食べたい分だけ自分の皿に盛る形式です。写真は一見鶏肉に見えますが、まるで肉のようなムチムチした歯応えの白身魚でした。
 
・更にごそっとインゲンを盛る。インゲンはあっさり風味。
  
・厚切りのハム登場。風味、歯応え、ソースどれも素晴らしく、美味。これまでハムだと思って食べていたモノは何だったのか。
 
・デザートには一切れ5×15cmはあろうかという、大きなチョコレートケーキがドドーンと出てきました。
  
・ケーキにはカスタード風味のソースをたっぷりとかけていただきます。ソースは甘そうに見えますが、実際は逆で、たくさんかけた方がケーキの甘味が中和されて食べやすくなります。その名を訊いたのですが "イングランドソース" だったか "アイルランドソース" だったか失念。ケーキは湿ったスポンジの絶妙な歯触りで、見た目から想像する通りの甘ったるさにもかかわらず、何故か手が止まらずにペロリと完食。日本では味わったことの無い不思議な感覚です。同席の70歳を超える老人たちも皆ペロリと完食していました。そのうちの一人からは「いつもは半分も食べられないけど、こんなに大きいケーキを食べたのははじめて」とのコメントが。これはフランスで味わった料理の中で最も衝撃を受けた一品。"ケーキ" というものに対する認識が根底から覆されてしまいました。
※こちらは飲食店ではなく、一般人は入場不可で、記事数が複数にまたがることもあり、修道院の食事に関しては【外食記録】ではなく【旅行記録】に分類しました。

[Ricoh GX200]
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【社】富岸神社(登別)

2009年12月16日 08時00分13秒 | 参拝記録
●富岸神社(登別) 参拝日 2009.6.24(水) [Yahoo!地図]
 
・こちらは登別市富岸町の住宅街が途切れる街外れの、富岸川沿いにある神社です。サンワドーほかの店舗が立ち並ぶ敷地の裏側。"富岸" の読みは "とみきし" ではなく何故か "とんけし" です。
 
・鳥居の右手の裏の方にひっそりと立つ『馬頭観世音』の石碑と、不動明王(?)の石像。石像は一部欠けた跡があり、かなり古い物のように思えます。

・『富岸神社由緒』 周りの景色が写って読みづらくなってしまいました。
 
・ちょっとした石段を登る。
 
・石段の途中、左手にあった『天照皇大神』他の神々の名が刻まれた石柱。
 
・拝殿正面より。小さめの社です。

・おそらく使われるのは年末年始のみであろう小屋。
 
・神社の表札(?)と屋根の飾り。
  
・拝殿、部分。壁にはコンクリートブロックが透けて見えます。
 
・社の周りの木々。
 
[Canon EOS 50D + EF-S18-200IS]
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【食】LA PORTE OCEANE [洋食@Paris(フランス)]

2009年12月15日 22時00分10秒 | 外食記録2009
LA PORTE OCEANE [洋食@Paris(フランス)][Cityvox]
2009.11.1(日)14:15入店(初)
注文 いろいろ 計49,40E

・パリ中心部の巨大駅であるモンパルナス駅にて、腹ごしらえ&列車乗り継ぎの時間潰しのために入ったお店。
 
・店の外観を撮るのを忘れてしまいましたが、駅構内にいくつか並んだ飲食店の一つで、駅に面した部分はガラス張りで、外にはそこを行き交う無数の人々の波が見えます。中はかなり広く、その奥は一体どこまで店が続いているのか分からないほどで、ゆうに30卓以上はありそうです。ゆったり腰を落ち着けて食事をするレストランという感じではなく、どちらかというとファーストフード店のような雰囲気でした。
 
・VITTEL(100CL・5,90E):瓶の水1リットル。日本円にして約800円と、少々高く感じます。

・固めのパン。

・SALADE CESAR(14,50E):「フランスのシーザーサラダはどんな感じだろう?」と頼んでみた品。
  
・イワシ(?)がそのまま乗っかっている点を除いては、日本のものと大差ないサラダでした。量もびっくりするほどのものでもなく、妙に値段が高い(前出のアルスでのコース料理よりもこれ一品の方が高い)のはどうしてなのか、いまいち理解できず。
  
・PARIS FRANCFORT(10,00E):「ソーセージが食べたい」とのリクエストにより注文。ソーセージの盛り合わせを想像していたのですが、主役よりも脇役のポテトフライが多いという、予想とは異なる物が出てきました。イモが美味しいのがまだ救いですが。
  
・PARIS NANCY(9,50E):キッシュ・ロレーヌ。日本では「よくもこんなに薄く切れるものだ」と感心してしまうような薄いキッシュに出会うことがありますが、やはりこれくらいの量でなければ、食べた気がしません。塩味が少々きつめですが、かなり美味しかったです。
・PARIS MONTPARNASSE(9,50E):写真を撮り損ねてしまいましたが、チーズを挟んだトーストも注文。

・レシートの写真。5名だったので一人約10ユーロ(約1400円)の勘定。都会のど真ん中のためか、フランスにあっても割高に感じられる価格でした。

    
[Ricoh GX200]
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【写】ひまわり小公園(登別)

2009年12月15日 08時02分03秒 | 撮影記録2009
●ひまわり小公園(登別) 撮影日 2009.6.24(水) [Yahoo!地図]
 
・こちらは登別の若草町方面から鷲別川を越えて室蘭東翔高校の裏側へ抜ける小道の途中。その信号機のある交差点の一角にちょっとした空地が。
 
・空地をよく見ると『ひまわり小公園』の看板が立っています。そんな名前のついた場所だったとは。さらには『片倉家家臣による鷲別開拓発祥の地』の説明板があり、これによると、この周囲は開拓のかなり初期の段階で拓かれた土地のようです。

・小さな空地には花や木が所狭しと植えられています。
 
・植えられた花。整然と並んでいる様子を見ると、丁寧に世話をされているようです。
 
・交差点の向こう岸からの公園全景。今では珍しくなってしまった電話ボックスが。
 
・ここは車でよく通りかかる場所ですが、車を降りてこのようにまじまじと見るのは初めてのことでした。

[Canon EOS 50D + EF-S18-200IS]
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【食】Restaurant REGINA [洋食@Ars-sur-Formans(フランス)]

2009年12月14日 22時00分07秒 | 外食記録2009
Restaurant REGINA [洋食@Ars-sur-Formans(フランス)][HomePage][Yahoo!LOCAL]
2009.10.31(土)19:30入店(初)
注文 MENU a 17,00E

・フランス第二の都市リヨン近郊の片田舎であるアルス(Ars-sur-Formans)で宿泊したホテルに付属のレストランにて夕食をとりました。昼にすごい量の料理を食べたので、一行五名は皆、「晩飯はざるそばで充分……」という状態。しかし、飲食店やコンビニやスーパーなどの店も近所に無く、選択肢はこちらのレストランのみ。しかも、メニューに単品料理が無く、コース料理のみだったので、一番安いコースを5名で3セット頼んで、それらを取り分けて食べることにしました。
  
・落ち着いた雰囲気の店内は広々としており、イス席が10卓以上並んでいます。近隣の住民らしきお客の姿がチラホラ。
 
・パンと軽い飲み口の赤ワイン(CHIROUBLES CUVEE MELINAND 2007・18,50E)。
 
・ASSIETTE DE FROMAGES:デザートまではとても食べられそうになかったので、チーズ盛り合わせを注文。本来最後に出てくるものを、希望により先に出してもらいました。
 
・前菜その1 CHIFFONADE DE JAMBON CRU:前菜は4種のうちから一品選択。中に「エスカルゴ」の文字を見つけ、これは避けることにして、残り3品を注文。こちらは生ハム。
 
・前菜その2 GATEAUDE DE FOIE DE VOLAILLE Et son Coulis de Tomates:得体の知れぬ変わった料理でしたが、調べてみると『リヨンの郷土料理 鳥レバーのムース』だそうです。強いて言えば、おでんに入っているガンモドキのような不思議な食感。同行者の一部には「これ美味しい!」と大好評。

・前菜その3 SALADE LYONNAISE:リヨン風サラダ。写真を撮るのがちょっとでも遅れるとこの有様。レタスとベーコンと半熟ゆで卵の食べやすいサラダ。
  
・メインその1 POULET ALA CREME:白身とピンクの身の二種類の魚のクリーム煮。ピンクの身は鮭かと思ったら、日本で食べるのとはちょっと風味の違う魚でした。上に乗っているのはカリッと固めたクレープの皮の飾り。付け合せには、焼いたジャガイモの薄切りが。ホクホクしてとっても美味しいのですが、これだけでお腹一杯になってしまう量。

・メインその2 ASSIETTE DU PECHEUR:料理名をエキサイト翻訳にかけると『罪人の食器』と訳されるのですが、なんのこっちゃ?? 出てきたのは目測300gはあろうかという牛肉のステーキがドーン!と乗った皿でした。
   
・見た目にとっても美味しそうですが、食べてみるとゴムのようなとんでもない歯応えで、飲みこむのに一苦労。海外経験豊富な同席者によると「典型的な欧米人好みのステーキだ」とのこと。日本では柔らかい肉が好まれますが、あちらのステーキは歯応えがあってナンボ、なのだそうです。
 
・メインその3 ANDOUILLETTE BEAWOLAISE:直径5cmはあろうかという特大ソーセージ。薄皮に包まれたひき肉は、ナイフを入れるとバラバラに崩れてしまいます。ソースには独特のコクがあってとっても美味しかったので、同席者にも勧めてみると、しばらく経ってから「これのどこが美味しいの??」と渋い顔。話がかみ合わないので、もう一度食べてみると先程とは似ても似つかぬ味に。料理が冷めた後ではその味が全く変わってしまっていました。
・5人で安いコース3セットでも充分すぎるほどお腹一杯になる量でした。これのフルコースとなると、いったいどれだけの量になるやら、考えただけで恐ろしい。
・食事を食べ終わり、「会計お願いします」と店員さんに告げた後、20分ほど放置されたところで、さらに催促してようやく支払いのレシートが。この頃にはそんなフランスのテキトーな仕事っぷりにも慣れはじめ、日本では考えられないゆったりテンポがあまり気にならなくなってきました。

  
[Ricoh GX200]
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【写】二風谷ダム展望台(平取)

2009年12月14日 08時03分39秒 | 撮影記録2009
●二風谷ダム展望台(平取) 撮影日 2009.6.16(火) [Yahoo!地図]

・平取町を通る国道237号線を走っていて、たまたま『展望台』の看板が目につき寄ってみた場所。グネグネと坂道を登った先には車10台分ほどの駐車場がありました。
 
・展望台はコンクリートのブロックが敷き詰められた、ちょっとした公園になっています。
 
・『二風谷ダム案内図』 図中に現在位置が示されていませんが、"凡例" の文字の辺りが展望台になります。
 
・草木に遮られて眺めの方はいまいち。
 
・背のびをしてようやく、ダムや湖の一部が見えます。さらに柵に足をかけようとすると、大発生中の毛虫の姿があちらこちらに見られ、近づくことが出来ませんでした。

・ダムのアップ。ダム周辺も散歩できるようでしたが、時間無く、寄れませんでした。
 
・展望台の片隅にあった、測量の基準点らしき石。
・"二風谷" の地名の読み方がしばらく分からなかったのですが、正解は "にぶたに" でした。

[Canon EOS 50D + EF-S18-200IS]
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【食】Le Poelon D’Ars [洋食@Ars-sur-Formans(フランス)]

2009年12月13日 22時08分50秒 | 外食記録2009
Le Poelon D'Ars [洋食@Ars-sur-Formans(フランス)][Yahoo!LOCAL]
2009.10.31(土)12:40入店(初)
注文 MENU DU PELERIN(13,50E)+ワイン+コーヒー

 
・こちらは LYON より20kmほど北の Villefranche-sur-Saone から、更に西へ車で10kmほど行った Ars-sur-Formans(アルス)という田舎町です。その街の中心には聖ビアンネ神父を祀った大きな教会があり、その教会の向かい側にあるレストラン。派手な看板などは出ていないのでうっかりすると見過ごしてしまいそうな外観です。店名の "Poelon" は "フライパン" の意。

・店に入ってみると、ゆうに10卓以上はある広い部屋で、中は客でごった返しています。「これは無理か」と思いきや、店員さんが近づいて来たと思ったら、誰も使っていないひんやりとした空気の別室へ通されました。
・フランスの飲食店で特に強く感じるのが、その仕事のノンビリさ。席に案内されたと思ったら、メニューを持ってくるまでに10分、そして注文を取りに来るまでにまた10分、更に最初の料理が出てくるまでに30分、といったペース。50人くらい客が入っているのではないかというホールをたった一人のお姉さんがさばいているので、仕方が無いといえば仕方が無いのですが。この、日本では考えられないゆったりペースを体感してみて初めて、"食前酒" の存在の意義を理解しました。これだけの時間があると、酒でも飲みながら待っていなければ持て余してしまいます。

・赤ワイン(デキャンタ・6,00E):なにはなくともまずはワイン! というわけで、早速ワインで乾杯。珍しくキンキンに冷えた容器に入って出てきました。銘柄は分かりませんが、スッキリとした飲み口で美味。昼から美味しいワインを飲める幸せをかみしめる。。。

・パン:来るべき料理に備えて、パンを口にするのは控えました。
・料理は四種類あるコースのうち、一番安いものを人数分注文し、前菜とメインはめいめい好きな物を注文しました。メニューの "PELERIN" は "巡礼者" の意。
 
・前菜その1 Potage du Poelon:前菜はスープまたはサラダから選択。見た目から想像するのとは違う味で、主に豆の味がし、塩気が足りずに水っぽく感じるスープです。パンに浸して食べると、パンの塩気で丁度良い味に。その後余所で口にしたスープも皆似たような、物足りなさを感じる味で、どうも日本とあちらではスープの味の概念が根本的に異なっている様子。
  
・前菜その2 Salade et sa terrine:かわいらしい盛り付けのサラダが大きな皿でドーンと登場。これで前菜。。。テリーヌが美味しくてびっくりしてしまいました。日本で口にする物とは、根本的に素材から違っているようです。

・メインその1 Poisson du Marche:メインは魚、ソーセージ、鳥から一品選択。こちらは白身魚のクリーム煮。目測200gの魚がデーンと登場。
  
・ほのかなレモンの香りのするクリームソースは日本では味わったことのない、何とも形容しがたい味です。一口食べるごとにため息。かなりのボリュームですが、美味しいのでペロリと完食。また付け合せの焼トマト、イモの揚げ物、キノコもそれぞれ美味。中でも焼きトマトが物珍しく、熱のおかげでその風味が増して特に美味しかったです。どうして日本の店では生トマトばかりなのでしょうか。
 
・メインその2 Andouillette sauce moutarde a l'ancienne:我々が "ソーセージ" と聞いて想像するものとは別物の一品。ナイフを入れるとボロボロと肉が崩れてくるゆるさです。味見させてもらおうとしたときには、時既に遅く、無くなっていました。

・メインその3 Poulet a la creme:チキンレッグ丸ごと一本のクリーム煮。かかっているクリームは上の魚料理とはまた微妙に異なる風味。
 
・Fromage blanc:メインの後は、チーズまたはデザートから選択。フランスでは、チーズとデザートが同列の扱いでした。メニューの "Fromage" の文字を見て、「フロマージ → フロマージュ!?」と何だか聞いたことのある単語であることを発見。"フロマージュ" というと、ケーキの名前かと思っていたのですが、"チーズ" そのものを指すフランス語であることを初めて知りました。フランスへ行って覚えた単語、第一号。チーズはどれも味わったことのない不思議な味でした。
  
・デザートその1 リンゴのタルト:これでもかー! というほどみっちりリンゴの詰まったタルト。しかも切り方が豪快で一切れがデカいです。カラメルソースがかかって甘ったるそうに見えますが、実際はあっさりとしたリンゴ味。パイ生地もまた独特で、日本で食べたことの無いタイプの味と食感でした。
 
・デザートその2 プリン:手のひらサイズのプリンがドーン! と出てきて、思わず笑ってしまいました。素朴で懐かしい、家庭的な味がします。『プリン好き』を称する同席者の一人からは「いままでいろんなプリン食べてきたけど、これが一番……」とのコメントが。特に作り方が難しいというわけでもなさそうですが、なぜ日本でこの味のプリンが作れないかが不思議。「うわー! これ、おいしいぃぃー!!」などと騒いでいる様子を、隣りで食事をしていた若いフランス人のカップルが「なんだなんだ?」と振り返って見ていたと思ったら、あちらもデザートに同じプリンを注文していました。

・デザートその3 果物盛り合わせ:写真を撮るのが遅れ、気がつくと半分以上減っていました。単なる缶詰の果物のように見えるのですが、食べた人に聞いてみると「美味しい」とのこと。

・Cafe(1,50E): デザートまで食べ終わってからコーヒー登場。かなり濃いけれども後味すっきり風味。日本では当たり前のように付属するコーヒーが、こちらでは別料金でした。ワインを飲む人が多いせいでしょうか。
・フランスで初めて口にしたフランス料理。"日本には無い味" の連続に打ちのめされてしまいました。片田舎のどこにでもありそうな庶民的なレストランでこのレベルだとすると、都会の洒落たレストランになると一体どれだけ美味しいのか……ちょっと想像がつきません。
・店員さんがワインを注ぐときも、料理の皿を置く時も、常に女性が先。日本では希薄な "レディーファースト" の習慣を肌で感じる。

  
 
[Ricoh GX200]
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