紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

区切り

2005-09-02 17:41:06 | 2・仕事の周辺
忙しい週だった。
といっても、自分で決めて忙しくしたのだけど。
初めての出版社で本を出してもらうことになり、今週は、編集の人と打ち合わせたり、直しにかかったりした。
最初に見てもらったのは、一ヶ月くらい前だったか。

本当は旅から帰ってからでもよさそうだったけど、そこは、自分なりの区切りとして、終わらせてから行こうと思った。
というか、10日間も日本から離れていると、原稿のここを変えなくちゃという、焦点がぼやけてしまう気がしたのだ。
それで一気になおした。夜寝る時間もけずって。
やっと終わり、後は送ればいいだけになった。

詳しいことは、まだ書けないけど、いろいろな友人・知人にお世話になって、書けた本だ。
とくに和賀子さん、たかちゃん、山ちゃん、かっちゃんにはお世話になりました。ほんとうにありがとう!
(ここ見てるかもしれないので、感謝の気持ちを伝えさせて頂きます)

原稿直しの合間に、いつかもここに書いた、奥山貴宏さんの「ヴァニシング・ポイント」を読み終えた。
これも区切りとして、どうしても最後まで読んでから行きたかった。
途中で読むのがとぎれると、伝わるものが減ってしまう気がするからだ。

読み応えのある本だった。この本を奥山さんは、肺ガンと宣告され、亡くなるまでの2年間で書いた。
つまり、自分の残された時間の、かなりの部分を、これを書くのに費やしたわけだ。
フィクションだけれど、かなり等身大の奥山さんを感じた。
カラリとした勢いのある文体で、映像を見るように、読んだ。
感想は、まだまとまらない。