紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

鳥海荘に泊まる

2010-09-17 17:42:34 | 3・山の日記
9月12日(日)の登山の前日、私は東由利から送って頂いて、東京から秋田新幹線と羽越本線を乗り継いでやってきた、娘と良流娯さんを待っていた。
そこから、由利高原鉄道に乗り換えて、矢島に行くことになっていた。

ところが、その日は秋田県は大雨。
大雨の影響で、二人の乗る列車が遅れ、1:00の由利高原鉄道に乗りそびれた。
そうこうしているうちに、羽越本線は、象潟より先は運行停止になってしまう。駅でその先に行こうと待っていた人達は、あきらめて、三々五々それぞれどこかに去っていった。

二人はどうなるかなあと思っていると、遅れたけれど、ちゃんとやってきた。
おぉ、会えてよかった。

 


次の列車は、2:40。

 


ようやく乗り込んだ由利高原鉄道は、こんなかわいい駅につぎつぎに止まって、一路矢島駅を目ざす。

 


矢島駅には、鳥海荘の車が迎えにきてくれていた。

 


駅前の赤いポストがかわいい。

◆ 鳥海荘のホームページ

秋田に出発する少し前から、鳥海荘のホームページの右バーにリンクしている、ひろ社長のブログを読んでいた。
ひろ社長は、毎週火曜日、用事がないと鳥海山に登っていた。
天候によって、登ったり、途中敗退したり。団体さんと一緒に登っている日もあった。

それで、かなり社長さんとは近しい気持ちになっていたのだけど、ブログには、本人の姿などはのっていない。
せめて、この絵から想像するしかなかった。

 


鳥海荘の廊下には、高山植物の写真が貼られている。

 


名前は、このラベルを裏返さないと、読めないようになっている。

 

着いたとたんから、この花は何、と当てては楽しんでいた私達は、迎えにきてくださった、まだ社長さんとはわからない方に、
「あの写真はすごくいいアイデアですね。花の名前を当てては、楽しんでいます。」といった。
そうしたところ、
「そういって頂けると励みになります。あの写真は私が撮っています。」とおっしゃった。

その時に、もしや・・と思った。

鳥海荘にもどって、フロントの方に、
「すみませんでした。下山がおそくなって心配をおかけして、山の途中まで迎えに来て頂いて。」というと、、
「いいんですよ。社長は好きですから。」というお返事。
あ~、やはり社長さんだったのである。社長さん自ら山に迎えに来て下さったのだ。ありがたいことである。
おかげで、鳥海山も、鳥海荘も、ますます好きになってしまった。

従業員のみなさんにも心配させてしまったおかげで、いろいろな方から、
「また来て下さいね」とあたたかい言葉をかけて頂いた。

帰りの日、鳥海荘とそこから見た鳥海山。

 






前日の雨で、川は増水していた。由利高原鉄道は、こんなところを走った。