紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

東由利の民家に泊まる

2010-09-19 16:01:04 | 3・山の日記
今回、鳥海山を祓川から登ることにして、宿泊やら交通を調べているうちに、由利本庄市のホームページの記事にぶつかった。

「空き家で田舎体験モニター」募集!!  

無料で泊めてくれるというし(その後1泊2食無料になった)、ぜひ鳥海山近くの民家に泊まってみたくなった。
以前人は住んでいたけれど、今は空き家になっている民家である。

他にも誰か一緒に泊まれる人がいるとよかったけど、今回は鳥海山メインなので、前後に時間のあるのは私1人だった。
1人で先に行くことにした。
1人でレンタカーも自信がないなあと思っていると、担当のO野さんが、「どこでも近くの駅なら迎えに行くます。」といって下さる。
それで、お言葉に甘えて、秋田新幹線の大曲駅まで迎えに来て頂くことにした。

泊まったのは、9月10日(金)

広い空き家に1人で泊まるなんてこわいんじゃないの、などといわれつつ、近くにはお店もないというし、昼過ぎに着いてから、暇かなあと思い、本やラジオなど用意していった。

秋田新幹線の車窓からは、のどかな景色が広がっていた。

 


そして、10:39 に大曲駅に迎えに来て下さったのは、M上さん。
そこで、初めてその民家は、M上さんのご実家だったのがわかる。
3人娘がお嫁にいって、両親だけで住んでいたけれど、すでに7年前に他界して、家だけそのままになっていた。
といっても、1ヶ月に一度くらいは姉妹家族が全員で集まるのに使っているそうである。

最初に、M上さんの仕事場である、やしおいこいの森で昼食。

 


いい天気で、この4日間で、一番山登りに適した日であった。八潮山が目の前に見える。登ってみたい山だった。

 

その後、M上さんが、ダム湖や、ポツメキ湧水を見に案内して下さる。
ダムの近くの幸せの鐘。

 


このポツメキ湧水は、おいしい水でいろいろな人がくみにきていたが、地元のビールを作るのにも使われているそう。

 


その後、M上さんの実家である民家へ。行ってみて初めてわかったのだけど、この家は築100年以上なのである。土台は変わらないが、改装されたとのこと。
ここでは牛を飼っていたというところが、今ではふつうの部屋になっていた。

 


空きやということであったが、今もずっと人が住んでいるような感じ。

 


 

家の裏には、小さな川が流れていた。

 


カエルがたくさんいて、気持ちよさそう。家のカメコもここは喜ぶだろう。

 


庭にある蓮の池にも、カエルがいた。

 

夜は、黄桜温泉・湯楽里へ行き、隣のレストランで食事。家からここまでが、車がないとちょっと遠い。
M上さんも一緒にいったので、車に乗せてもらう。

 


 


レストランで見た、ポツメキビールは、なんと一升瓶。

 


私が飲んだのは、もちろん、この330mlのである。

 


2人で食事をした後、その夜は、M上さんも一緒に泊まってくれることがわかる。その時まで、1人で泊まると思っていたので、ビックリしたが、お言葉に甘えることにする。

そして、楽しい無料宿泊体験は終わった。

両親とも東京出身で、田舎を知らない私には、とても楽しく貴重な時間だった。