紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

万年筆

2013-11-08 06:58:34 | 15・心に残ること
義父は手紙や、いろいろな文章を書くのが好きな人だった。
座禅のときに話す資料を、たくさんの本を読んで、まとめたり、いつも何か書いていた。
手帳やノートも、今年1月に亡くなる前日まで、書いていて、こんな風に、いきなり亡くなったんだと、それを見て思った。

義父が残した筆記用具はたくさんあった。

11月に入って、今年は母と義父が亡くなったので、喪中欠礼のハガキを書き始めた。

何で、宛名を書こうかと考えて、義父の形見の万年筆を使うことにした。

これは義父が最後まで愛用していたものだ。こんな立派な万年筆など今まで使ったことがない。
書き味もすごくいい。
けど、書き味がよくても、字がうまくなるわけではない。
でも、うまくないけど、100枚くらい書いていると、それなりにバランスがとれてくる。
1年に1度くらいは、ちゃんと字を書こうと思う。




宛名を書いていると、その人の顔が思い浮かぶ。
今年は1度も会わなかったな、とか。
私の年齢だと、仕事を続けている人もいるけど、もう退いている人もいる。
今は何に燃えて生きているかしら、とか。
今年亡くなった人を、名簿からはずしながら、もうこういうのを書くこともないんだな、とか。
息子さんはどうしているかな、とか。

昨日そんなことをしていたので、、高校時代の友だちの夢をみてしまった。C子さんの夢。
どんな夢かというと、2人で飲みに行った時に、C子が全部払ってくれて、私も払うよと追いかけている夢。
きっと、この間サイフを忘れたのと、昨日宛名を書いた時に、忘年会するかしらと考えたから、記憶に残っていたんだな。(笑)

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