◇ 株価は曲がり角に = ダウ平均株価は先週21日まで、8営業日連続で下落した。この間の下げ幅は861ドルに達している。主たる原因は、世界貿易戦争に対する警戒感。これにFRBによる利上げテンポの加速見通しが加わった。株安は各国の市場にも伝染し、世界市場の時価総額は1月下旬に比べて800兆円以上も減少したと試算されている。大天井を迎えたかどうかは即断できないが、株価が大きな曲がり角に来たことは確かなようだ。
貿易戦争の影響は、特に中国関連銘柄に色濃く表れ始めた。ボーイングやキャタピラー、インテルからウォルト・ディズニーに至るまで。業績見通しが下方修正され、売りを誘った。同時に貿易戦争はアメリカ国内の物価上昇をもたらし、消費の縮小を招く。それに金利上昇が加わって、景気の先行きにも懸念が生じてきた。
結局、ダウ平均は先週510ドルの値下がり。これに対して日経平均は週の途中で反発したこともあり、週間335円の下落だった。反発は円相場の安定を背景に、国内の個人投資家が下値拾いに出動したためとみられる。だがアメリカと中国、EU、カナダなどの間で始まった関税引き上げ競争は、拡大する様相だ。今週は逆張りが好きな個人投資家も、様子見に転じるのではないか。
今週は26日に、5月の企業向けサービス価格。28日に、5月の商業動態統計。29日に、5月の労働力調査、鉱工業生産、住宅着工戸数、6月の消費動向調査、東京都の消費者物価。アメリカでは25日に、5月の新築住宅販売。26日に、6月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数。28日に、1-3月期のGDP確定値、5月の小売り売上高。また中国が30日に、6月の製造業と非製造業のPMIを発表する。
≪25日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
貿易戦争の影響は、特に中国関連銘柄に色濃く表れ始めた。ボーイングやキャタピラー、インテルからウォルト・ディズニーに至るまで。業績見通しが下方修正され、売りを誘った。同時に貿易戦争はアメリカ国内の物価上昇をもたらし、消費の縮小を招く。それに金利上昇が加わって、景気の先行きにも懸念が生じてきた。
結局、ダウ平均は先週510ドルの値下がり。これに対して日経平均は週の途中で反発したこともあり、週間335円の下落だった。反発は円相場の安定を背景に、国内の個人投資家が下値拾いに出動したためとみられる。だがアメリカと中国、EU、カナダなどの間で始まった関税引き上げ競争は、拡大する様相だ。今週は逆張りが好きな個人投資家も、様子見に転じるのではないか。
今週は26日に、5月の企業向けサービス価格。28日に、5月の商業動態統計。29日に、5月の労働力調査、鉱工業生産、住宅着工戸数、6月の消費動向調査、東京都の消費者物価。アメリカでは25日に、5月の新築住宅販売。26日に、6月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数。28日に、1-3月期のGDP確定値、5月の小売り売上高。また中国が30日に、6月の製造業と非製造業のPMIを発表する。
≪25日の日経平均は? 予想 = 下げ≫