◇ ショック性ではない株価の下げ = ダウ平均は先週288ドルの値下がり。12月に入ってからは2週連続の下げとなり、この間の下落幅は1438ドルに達した。日経平均も先週は304円の値下がり。こちらも2週連続の下げで、下落幅は976円となっている。株価が大局的にみて下降局面に入ったことは明らかで、市場の内部でも先行きに慎重な見方が広がっている。
ただ株価の下げは一方的ではなく、大きく反発する場面もあった。これは実体経済の将来に不透明感が出ているものの、景気が底割れするような心配はないからだろう。したがって、リーマン・ショック時のように“売りが売りを呼ぶ”といった光景は見られない。上下動を繰り返しながら長期的には下がる、というのが今回の特徴だ。
日経平均の場合は、円安状態の持続、株価の割安感、それに消費増税対策としての財政支出という環境が加わる。これらの要因は、すべて株価の下落を緩やかにする効力を持っている。だとすると、次のテーマは「株安はいつまで続くか。底入れはいつごろか」ということになる。年末年始には、そうした議論が展開されることになりそうだ。
今週は19日に、11月の貿易統計、訪日外国人客数。20日に、10月の全産業活動指数。21日に、11月の消費者物価。アメリカでは17日に、12月のNAHB住宅市場指数。18日に、11月の住宅着工戸数。19日に、11月の中古住宅販売。20日に、11月のカンファレンス・ボード景気先行指数。21日に、7-9月期のGDP確定値。また19日にはFRBが経済見通しを発表する。
≪17日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
ただ株価の下げは一方的ではなく、大きく反発する場面もあった。これは実体経済の将来に不透明感が出ているものの、景気が底割れするような心配はないからだろう。したがって、リーマン・ショック時のように“売りが売りを呼ぶ”といった光景は見られない。上下動を繰り返しながら長期的には下がる、というのが今回の特徴だ。
日経平均の場合は、円安状態の持続、株価の割安感、それに消費増税対策としての財政支出という環境が加わる。これらの要因は、すべて株価の下落を緩やかにする効力を持っている。だとすると、次のテーマは「株安はいつまで続くか。底入れはいつごろか」ということになる。年末年始には、そうした議論が展開されることになりそうだ。
今週は19日に、11月の貿易統計、訪日外国人客数。20日に、10月の全産業活動指数。21日に、11月の消費者物価。アメリカでは17日に、12月のNAHB住宅市場指数。18日に、11月の住宅着工戸数。19日に、11月の中古住宅販売。20日に、11月のカンファレンス・ボード景気先行指数。21日に、7-9月期のGDP確定値。また19日にはFRBが経済見通しを発表する。
≪17日の日経平均は? 予想 = 下げ≫