◇ はしゃぎ過ぎの東京市場 = 東京市場の株価が上がり過ぎている。日経平均は先週1254円の値上がり。3週間の連騰で、この間の上昇幅は実に3369円に達した。終り値は3万円台をキープ、ことし2月の高値に接近している。TOPIXも31年ぶりの高値を記録した。驚くべきことは、買いの理由がただ一つ。新内閣が打ち出すはずの「景気対策への期待」だけ。明らかに市場は、はしゃぎ過ぎている。
ダウ平均は先週761ドルの値下がり。終り値は3万5000ドルを大きく割り込んだ。8月の雇用統計が予想を下回わり、景気の先行き警戒感が強まった。だが一方では、FRBの緩和縮小が先送りされるとの期待も強まって相殺された形。それよりもアメリカ国内でのコロナ再拡大が、市場のムードを一気に暗くした。最高値の更新が続いただけに、高値警戒の売り物も出ているようだ。
ニューヨークは下げても、東京は上げた。何か大きな材料が出てならいいが、そうではない。むしろニューヨークが一休みする間、出遅れた日本株で稼ごうという海外投資家の動きが活発になっている。たしかに企業の業績は、V字型に回復した。しかし株価の上昇が大幅だったために、東証1部全銘柄のPER(株価収益率)は22倍を超え、ニューヨークSP500の21倍を上回った。お祭り騒ぎは、もうそんなに続かないだろう。
今週は13日に、7-9月期の法人企業景気予測調査、8月の企業物価。15日に、7月の機械受注、第3次産業活動指数。16日に、8月の貿易統計。アメリカでは14日に、8月の消費者物価。15日に、8月の生産者物価。16日に、8月の小売り売上高。17日に、9月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が15日に、8月の鉱工業生産、小売り売上高、固定資産投資額を発表する。
≪13日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
ダウ平均は先週761ドルの値下がり。終り値は3万5000ドルを大きく割り込んだ。8月の雇用統計が予想を下回わり、景気の先行き警戒感が強まった。だが一方では、FRBの緩和縮小が先送りされるとの期待も強まって相殺された形。それよりもアメリカ国内でのコロナ再拡大が、市場のムードを一気に暗くした。最高値の更新が続いただけに、高値警戒の売り物も出ているようだ。
ニューヨークは下げても、東京は上げた。何か大きな材料が出てならいいが、そうではない。むしろニューヨークが一休みする間、出遅れた日本株で稼ごうという海外投資家の動きが活発になっている。たしかに企業の業績は、V字型に回復した。しかし株価の上昇が大幅だったために、東証1部全銘柄のPER(株価収益率)は22倍を超え、ニューヨークSP500の21倍を上回った。お祭り騒ぎは、もうそんなに続かないだろう。
今週は13日に、7-9月期の法人企業景気予測調査、8月の企業物価。15日に、7月の機械受注、第3次産業活動指数。16日に、8月の貿易統計。アメリカでは14日に、8月の消費者物価。15日に、8月の生産者物価。16日に、8月の小売り売上高。17日に、9月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が15日に、8月の鉱工業生産、小売り売上高、固定資産投資額を発表する。
≪13日の日経平均は? 予想 = 下げ≫