経済なんでも研究会

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原油価格は もう下がらない! (上)

2023-04-07 07:29:14 | エネルギー
◇ 電気値上げ圧縮は空振りか? = 大手電力6社は、家庭向け規制料金の値上げ幅を圧縮して再申請した。経済産業省の要請に従い、原油や天然ガスの輸入価格が低下した昨年11月-本年1月を積算の根拠とすることで圧縮が可能となった。たとえば東京電力の場合、当初は29.3%の値上げを申請していたが、再申請では17.1%に縮小されている。経産省は値上げ申請のあった北海道・東北・東京・北陸・中国・四国・沖縄の7社に圧縮を要請したが、北陸電力だけは応じなかった。

話は飛ぶが、OPEC(石油輸出国機構)プラスと呼ばれる産油国連合のうちの8か国が2日、5月から自主減産することで合意した。サウジアラビア・イラク・アラブ首長国連邦・クウェート・カザフスタン・アルジェリア・オマーン・ガボンの8か国で、日量116万バレルを減産する。またOPECプラスは、昨年10月から続けている日量200万バレルの減産も再確認。このうちロシアは日量50万バレルの減産を継続する。

この合意を受けて、原油の国際価格は急騰。ニューヨーク取引所のWTI(テキサス産軽質油)の先物相場は、1バレル=70ドル強から81ドル台にまで急上昇した。この相場はこの冬60ドル台に落ち込んでおり、経産省はその水準を土台に値上げ申請をやり直すよう指導したわけ。それがホッとする間もなく、国際価格は80ドルに乗せてしまった。運が悪かったと言うしかない。

原油の国際価格は、これまでも大きな変動を繰り返してきた。世界経済が上向いて需要が増えれば上昇、需要が減って価格が下がれば産油国が減産して支えるという構図だった。だから今回も「しばらくすれば、また下がる」と見る人は多い。しかし、この1-2年で世界各国間の政治・経済的な力学は、大きく変動した。その結果、原油の国際価格は下がりにくくなったと考えられる。その状況を、もう少し掘り下げてみると・・・。

                     (続きは明日)

        ≪6日の日経平均 = 下げ -340.63円≫

        ≪7日の日経平均は? 予想 = 上げ≫

Zenback

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