経済なんでも研究会

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少数民族になる 白人 / アメリカ

2023-07-08 08:14:37 | アメリカ
◇ 最高裁の異常な判決も、これで理解できる = 多くの大学が1960年代から導入している「入学選考に一部の人種を優遇するワクを設ける制度は、憲法違反」--アメリカの最高裁判所がこんな判決を出して賛否両論が噴出、大騒ぎとなっている。バイデン大統領までが、この判決を厳しく非難。いったい三権分立は、どうなっているのか。とにかく日本人には、解りにくい問題だ。そこで、ある事実を・・・。

20年の国勢調査によると、アメリカの総人口は3億3145万人。前回10年前に比べて7.4%増加した。ところが白人の人口は10年前に比べて2.6%減少している。少子高齢化の進行によるもので、減少したのは初めてのこと。全人口に占める割合も57.8%に低下、初めて6割を下回った。一方、アジア系の人口は35%も増えている。国勢調査局では「白人の人口は40年代半ばに50%を割る」という予測を公表した。

移民の流入が多いカリフォルニア州では、すでに白人の人口比は35%となっている。「白人は少数民族になる」「アメリカは白人社会ではなくなる」--こういう事実が、ますます現実味を帯びてきた。そういう流れに乗って出現したのが、共和党のトランプ前大統領。カベを造って移民の流入を阻止し、最高裁に3人の保守派判事を送り込んだ。これで最高裁は9人の判事中6人が保守派に。昨年は人工妊娠中絶の権利を否定している。

アメリカでは、大学に続いて企業もヤリ玉にあがるのではないかと心配されている。一部の保守主義者が企業の役員会や採用試験についての人種優遇策を訴え、これが最高裁にまで上がると違憲判決が出されるかもしれない。こうしてアメリカの社会はますます分断の度を強めて行くが、その根底には「白人の少数民族化」という明確な事実が存在することを理解しておこう。

        ≪7日の日経平均 = 下げ -384.60円≫

        【今週の日経平均予想 = 5勝0敗】     

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