◇ 株価は天井へ、でも大幅な下げはない = ダウ平均は先週673ドルの値下がり。終り値は3万4000ドルを割り込んだ。先々週の上げをすっかり帳消しにした形。6月のFOMC(公開市場委員会)の議事録が公表され、タカ派の発言が思ったよりも強かったこと。それに週末に発表された6月の雇用統計が予想以上に堅調だったことで、年内の利下げ期待が吹き飛んだ。このため長期金利が4.0%台にまで上昇、株価を押し下げる原動力となっている。
日経平均は先週801円の値下がり。終り値は3万3000円を割り込んだ。週初に発表された日銀短観で企業の景況感改善が確認されたため、株価は上昇。しかし、その後はニューヨーク市場の軟調に引きずられた。家計調査で実質賃金が14か月連続で減少したことも、悪材料となった。半導体と中国関連の銘柄が、特に売られている。
日米市場ともに値下がりの基本的な原因は、上げ過ぎの訂正。日本には「七夕天井」という相場格言があるが、ことしは日米ともに当たりそう。もっとも、この格言は「天神底」と続く。7月25日の天神祭りごろには底入れするという意味だ。じっさい、日米市場には‟待機資金”がまだ多いから、この格言の後半も当たりそう。大きな値下がりはないだろう。
今週は10日に、6月の景気ウオッチャー調査。12日に、6月の企業物価、5月の機械受注。アメリカでは12日に、6月の消費者物価。13日に、6月の生産者物価。14日に、7月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が10日に、6月の消費者物価と生産者物価。13日に、6月の貿易統計を発表する。
≪10日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
日経平均は先週801円の値下がり。終り値は3万3000円を割り込んだ。週初に発表された日銀短観で企業の景況感改善が確認されたため、株価は上昇。しかし、その後はニューヨーク市場の軟調に引きずられた。家計調査で実質賃金が14か月連続で減少したことも、悪材料となった。半導体と中国関連の銘柄が、特に売られている。
日米市場ともに値下がりの基本的な原因は、上げ過ぎの訂正。日本には「七夕天井」という相場格言があるが、ことしは日米ともに当たりそう。もっとも、この格言は「天神底」と続く。7月25日の天神祭りごろには底入れするという意味だ。じっさい、日米市場には‟待機資金”がまだ多いから、この格言の後半も当たりそう。大きな値下がりはないだろう。
今週は10日に、6月の景気ウオッチャー調査。12日に、6月の企業物価、5月の機械受注。アメリカでは12日に、6月の消費者物価。13日に、6月の生産者物価。14日に、7月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が10日に、6月の消費者物価と生産者物価。13日に、6月の貿易統計を発表する。
≪10日の日経平均は? 予想 = 上げ≫