◇ バイデンさん、意外にやるね! = ロンドンで開いたG7(主要7か国)財務相会議は、2つの重要な企業課税について合意した。1つは「各国は法人税を15%以上にする」こと。海外企業を誘致するため、これまで各国は法人税の引き下げ競争を演じてきた。これを改め、一定の税収を確保することが狙い。もう1つは、巨大なグローバル企業に対する課税。事業所がなくてもサービスを受ける消費者がいれば、その国も課税できるようにする。反対する国も少なくなかったが、予想外にすんなりと合意した。
この合意は、最終的に38か国が加盟するOECD(経済協力開発機構)で審議し、決定される。OECDは夏中の決定を目指しているから、実現は早いかもしれない。また、この合意はバイデン大統領の評価をぐっと高めることにもなった。というのも、合意された2点の内容はいずれもアメリカが提案したもの。さらに反対していたイギリスなどを、事前の折衝で賛成に変えた外交手腕。「意外にやるじゃないか」という声が強まっている。
日本の法人税率は29.7%。だから税率の最低水準が決められても、直接の影響はない。ただ東南アジア諸国など、日本企業が進出している国では税率が上がる場合もありそうだ。しかし企業誘致のための優遇措置は、法人税率引き下げだけではない。それらの国は、住民税や補助金などで対策を講じる可能性もある。
グローバル企業に対する課税は、高収益のIT企業など100社程度が対象。利益率10%を超えた部分の2割を、消費者のいる国で分配するという構想。まだ細部が煮詰まっておらず、決着には時間がかかるかもしれない。たとえば日本に支社などがなくてもサービス収入を得ている企業が、税金を支払うことになる。その対象に投資ファンドを入れるかどうかなど、議論は詰まっていない。
≪9日の日経平均 = 下げ -102.76円≫
≪10日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
この合意は、最終的に38か国が加盟するOECD(経済協力開発機構)で審議し、決定される。OECDは夏中の決定を目指しているから、実現は早いかもしれない。また、この合意はバイデン大統領の評価をぐっと高めることにもなった。というのも、合意された2点の内容はいずれもアメリカが提案したもの。さらに反対していたイギリスなどを、事前の折衝で賛成に変えた外交手腕。「意外にやるじゃないか」という声が強まっている。
日本の法人税率は29.7%。だから税率の最低水準が決められても、直接の影響はない。ただ東南アジア諸国など、日本企業が進出している国では税率が上がる場合もありそうだ。しかし企業誘致のための優遇措置は、法人税率引き下げだけではない。それらの国は、住民税や補助金などで対策を講じる可能性もある。
グローバル企業に対する課税は、高収益のIT企業など100社程度が対象。利益率10%を超えた部分の2割を、消費者のいる国で分配するという構想。まだ細部が煮詰まっておらず、決着には時間がかかるかもしれない。たとえば日本に支社などがなくてもサービス収入を得ている企業が、税金を支払うことになる。その対象に投資ファンドを入れるかどうかなど、議論は詰まっていない。
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≪10日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
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