◇ 回復のカギは個人消費 = 内閣府は16日、1-3月期のGDP速報を発表した。それによると、実質成長率は年率換算でマイナス0.6%。一昨年と昨年の2年にわたって続いたプラス成長が、途切れた形となっている。生活実感に近い名目成長率はマイナス1.5%で、実質値よりもマイナス幅が大きい。この結果、17年度の成長率は実質でプラス1.5%、名目でプラス1.6%になった。
1-3月期の実質成長率を構成要素でみると、いずれも年率換算で個人消費がマイナス0.1%。企業の設備投資がマイナス0.3%、住宅投資がマイナス8.2%と、そろって下向いた。これに対して輸出が2.6%増加して、内需の落ち込みを埋めている。個人消費の減退は寒波の影響で野菜など生鮮食品が高騰、さらに原油高の影響も加わって暖房費が増加。これで家計の節約意識が強まったためとみられている。
問題は4-6月期以降、プラス成長に戻れるかどうか。まず輸出の環境は、あまりよくない。米中貿易戦争や新興国からの資金流出、また世界的なスマホ需要の減退など、外需に頼れる状態ではなさそうだ。となるとプラス成長へのカギは内需、特に個人消費の復活しだいということになる。
たしかに悪天候の影響は消滅した。ある程度の賃上げも進んでいる。だが原材料費の高騰や人手不足の影響で、食品をはじめ生活用品の値上げが続く。原油価格の高止まりで、ガソリン代や光熱費も上昇基調。家計の圧迫要因はなくならない。民間調査会社は総じてプラス成長への回帰を予測している。しかし1-3月期の落ち込みが本当に一時的なものなのかどうか、そう楽観的にはなれない気がする。
≪16日の日経平均 = 下げ -100.79円≫
≪17日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
1-3月期の実質成長率を構成要素でみると、いずれも年率換算で個人消費がマイナス0.1%。企業の設備投資がマイナス0.3%、住宅投資がマイナス8.2%と、そろって下向いた。これに対して輸出が2.6%増加して、内需の落ち込みを埋めている。個人消費の減退は寒波の影響で野菜など生鮮食品が高騰、さらに原油高の影響も加わって暖房費が増加。これで家計の節約意識が強まったためとみられている。
問題は4-6月期以降、プラス成長に戻れるかどうか。まず輸出の環境は、あまりよくない。米中貿易戦争や新興国からの資金流出、また世界的なスマホ需要の減退など、外需に頼れる状態ではなさそうだ。となるとプラス成長へのカギは内需、特に個人消費の復活しだいということになる。
たしかに悪天候の影響は消滅した。ある程度の賃上げも進んでいる。だが原材料費の高騰や人手不足の影響で、食品をはじめ生活用品の値上げが続く。原油価格の高止まりで、ガソリン代や光熱費も上昇基調。家計の圧迫要因はなくならない。民間調査会社は総じてプラス成長への回帰を予測している。しかし1-3月期の落ち込みが本当に一時的なものなのかどうか、そう楽観的にはなれない気がする。
≪16日の日経平均 = 下げ -100.79円≫
≪17日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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