◇ 意外に悪かった景気ウオッチャー調査 = 内閣府は10日、6月末に実施した景気ウオッチャー調査の結果を発表した。それによると、全体の現状判断指数は53.6で前月より1.4ポイント悪化した。内訳をみると、家計関連、企業関連、雇用関連の全部門で悪化している。家計関連では飲食・小売りが悪化、企業関連では製造業も非製造業も悪化した。また人手不足なのに、雇用関連も悪化している。
この調査はタクシー・ドライバーやレストランの経営者など、街で実際に働いている2050人を対象に、内閣府が毎月実施している。回答を「いい」から「悪い」の5段階に分けて指数化しており、指数の低下は「悪い」の回答が多かったことを示す。コロナ規制の解除で人出も増えている状況からみて、今回の結果はやや意外だったと言えるだろう。
ことし1月の指数は48.1。そこから5月の55.0まで順調に上昇してきた。それが先行き判断指数も52.8で、今回を1.6ポイント下回っている。景気回復はこの調査からみる限りは、足踏み状態だと考えられる。しかし内閣府は「景気は穏やかな回復を続けている。先行きも穏やかな回復が続く」と相変わらずだ。
なぜ足踏みし始めたのだろう。1つはコロナ規制の解除による景気の回復が、一巡したこと。ここ半年ほど続いた回復感が薄れたことは確かだろう。もう1つは、経済そのものの動きの反映。たとえば5月の実質賃金は1.2%の減少、消費支出は4.0%の減少。こうした基本的な経済の弱さが、街角の経済感覚にも表れたのではないか。
≪11日の日経平均 = 上げ +13.84円≫
≪12日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
この調査はタクシー・ドライバーやレストランの経営者など、街で実際に働いている2050人を対象に、内閣府が毎月実施している。回答を「いい」から「悪い」の5段階に分けて指数化しており、指数の低下は「悪い」の回答が多かったことを示す。コロナ規制の解除で人出も増えている状況からみて、今回の結果はやや意外だったと言えるだろう。
ことし1月の指数は48.1。そこから5月の55.0まで順調に上昇してきた。それが先行き判断指数も52.8で、今回を1.6ポイント下回っている。景気回復はこの調査からみる限りは、足踏み状態だと考えられる。しかし内閣府は「景気は穏やかな回復を続けている。先行きも穏やかな回復が続く」と相変わらずだ。
なぜ足踏みし始めたのだろう。1つはコロナ規制の解除による景気の回復が、一巡したこと。ここ半年ほど続いた回復感が薄れたことは確かだろう。もう1つは、経済そのものの動きの反映。たとえば5月の実質賃金は1.2%の減少、消費支出は4.0%の減少。こうした基本的な経済の弱さが、街角の経済感覚にも表れたのではないか。
≪11日の日経平均 = 上げ +13.84円≫
≪12日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます