経済なんでも研究会

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財源は 知らん顔 ; 総裁候補の4人

2021-09-22 06:56:22 | 政治
◇ これでは評価ができない = 「大型の冷蔵庫が欲しい」「自宅で5Gのテレビを見たい」「EVを買いたい」--誰もが、こんな夢を持っている。どんな夢を持つかは自由だが、それを実現するためには必ず資金をどうするかが問題になる。資金がなければ、夢は夢のまま。自民党総裁選挙に打って出た4人の候補者の政策論を聞いていると、こんな感じがした。夢を口にするのはたやすいが、これでは評価が出来ない。

・河野太郎氏--たとえば最低額の年金を保障する「最低保障年金制度」を提唱。財源は消費税にするという。だが必要な財政支出額については全く触れないから、消費税の上げ幅も判らない。これでは政策の効果と必要経費を比較できないから、評価をすることは難しい。

・岸田文雄氏--たとえば「令和所得倍増」論を唱えている。中間層への分配を強化するという。だが財政支出を拡大するのか減税するのか、方法論には触れない。おおまかな予算額も不明。スローガンはいいが、やっぱり評価のしようがない。

・高市早苗さん--たとえば「小型核融合炉」の研究開発費を増大すべしと主張。地下に小型原発を造ろうというらしい。だが何年後を目標にしているのか、それに必要な経費も全く不明。差し迫った脱炭素計画との関連性も判らないから、これまた評価は不能だ。

・野田聖子さん--たとえば「子ども庁」を作るという。だが何をするかについては、ほとんど説明がない。もう少し具体的な政策論がないと、賛成も反対もしようがない。

        ≪22日の日経平均 = 下げ -200.31円≫

        

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