経済なんでも研究会

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今週のポイント

2021-09-20 07:38:23 | 株価
◇ NY市場に出現した複数のカベ = ダウ平均は先週23ドルの値下がり。下げ幅は大きくないが、これで3週間の続落。3万4000ドル台での足踏みが続いている。原因はニューヨーク市場に出現した、いくつかのカベ。列挙してみると、①コロナ感染の再拡大②景気回復への懸念③インフレ警戒④法人税・株式譲渡税引き上げの公算⑤中国経済に対する不安・・・。過剰な資金力で大きくは下げないが、カベをすぐには乗り越えられない。

日経平均は先週118円の値上がり。4週間の連騰で、この間の上昇幅は3500円に近かった。終り値は3万0500円。1990年8月以来31年ぶりの高値となっている。原因は菅首相が退陣を表明したことで、総選挙での自民党の勝利が確実視されること。さらに誰が新首相になっても、大型の景気対策を打ち出すとの期待が高まったことにある。

ニューヨークが下げても、東京は上がる。そこにはニューヨークで行き場所を失った資金が、東京に流入するという関係がある。その証拠に、ここ4週間は外国人投資家の買いが一挙に増大した。日本株の割安感が見直されたところへ、菅首相の退陣表明がちょうど重なった。ただ新政権による景気対策は、まだ絵に描いた餅。今後、期待が拡大するか縮小するかは、まだ判らない。

今週は24日に、8月の消費者物価。アメリカでは21日に、8月の住宅着工戸数。22日に、8月の中古住宅販売。24日に、8月の新築住宅販売が発表される。なお26日に、ドイツでは総選挙が実施される。

        ≪21日の日経平均は? 予想 = 下げ


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