経済なんでも研究会

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人手不足が深刻に : 日銀短観

2024-04-02 07:33:43 | 人手不足
◇ 業況判断の低下は一時的だが = 日銀は1日、3月の企業短期経済観測調査を発表した。それによると、最も注目される大企業・製造業の業況判断指数はプラス11で、前回調査よりも2ポイント低下した。低下は4四半期ぶり。中小企業・製造業の指数もマイナス1で、前回より3ポイント悪化している。最大の原因はダイハツ工業の認証不正事件で、自動車の生産台数が減少したこと。自動車産業だけではなく、鉄鋼などの周辺産業にも悪影響を及ぼした。

市場は驚いて、日経平均は500円以上も下げた。だがダイハツ事件は、一過性のもの。心配する必要は全くない。しかも非製造業は絶好調。大企業・非製造業の業況判断指数はプラス34で、前回に比べて2ポイントの上昇。インバウンドの回復もあって、33年ぶりの高さとなった。また中小企業・非製造業も指数はプラス13。全規模・全産業でみても、指数はプラス12と高い水準を維持している。

そうしたなかで、やっぱり気になるのは人手不足。雇用が「過剰」と答えた割合から「不足」と答えた割合を差し引いた判断指数は、全規模・製造業でマイナス22。全規模・非製造業ではマイナス46にものぼっている。しかも先行きの見通しは、さらに悪化する。3か月後の予想は、製造業がマイナス27。非製造業はマイナス48になる。

当期利益の予想も、やや気になる。全規模・製造業の23年度は11.2%の増益、非製造業は8.7%の増益を見込んでいる。しかし24年度の見通しは、製造業が3.5%の減益、非製造業は2.9%の減益となっている。これは金利の上昇など不確かな面があるために、慎重になっているのだろうか。それとも人手不足が経営を圧迫すると考えているのだろうか。

        ≪2日の日経平均 = 上げ +35.82円≫

        ≪3日の日経平均は? 予想 = 下げ≫


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