経済なんでも研究会

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大変だ! 人手不足⑧ 原因は労働時間の短縮

2023-10-19 07:09:50 | 人手不足
◇ 「働き方改革」で働く時間が減少 = 「人口が減っているのだから、人手不足はやむをえない」と考える人が多い。だが、これは間違い。たしかに日本の人口は減り始めたが、働く人は増えている。つまり遊んでいる人が少なくなったわけだ。たとえば労働力調査で就業者数をみると、13年には平均6311万人だったのが直近の4-6月期には6747万人に増えている。実に430万人以上も増加した。

この10年間、日本のGDPはあまり大きくなっていない。それなのに就業者がかなり増えても、人手不足なのはなぜだろう。その原因は2つ考えられる。1つはバイトやパートなどの非正規社員が増えたこと。非正規社員はこの10年間で、1906万人から2090万人へ184万人も増加した。これらの人たちは週3日とか、1日4時間しか働かない人が少なくない。したがって全体の労働時間が短くなってしまう。

もっと大きな原因は、正社員の労働時間も減少していること。労働力調査によると、正規労働者の男性の年間就業時間は13ー22年の間に6.7%減った。これは大企業については19年4月、中小企業については20年4月から、年間の時間外労働が原則360時間以内に規制されたことが影響している。

ここで注目されるのは、若手の社員ほど労働時間が減っていること。22年の就業時間を13年と比べてみると、45-54歳が5.7%、35-44歳が7.9%なのに対して、25-34歳は8.6%。若い人ほど働く時間が減少した。これは若い社員ほど、有給休暇や育児休暇などを取得した結果だと考えれる。働き方が改善されたことは結構だが、それが人手不足の大きな原因となっていることも事実なのである。

                        (続きは明日)

        ≪18日の日経平均 = 上げ +1.96円≫

        ≪19日の日経平均は? 予想 = 下げ≫


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