経済なんでも研究会

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今週のポイント

2021-10-04 07:24:53 | 株価
◇ 東京市場は米中双方から冷や水 = 世界の株式市場が荒れ始めた。ダウ平均は先週、乱高下の末に472ドルの値下がり。ヨーロッパやアジアの株価も、軒並み2-5%下落した。特に日本株は大きく売られ、日経平均は先週5日間の続落。週間1478円の値下がりで、終り値は2万9000円を割り込んでいる。きょう岸田新内閣が発足するが、ご祝儀めいた雰囲気は全く感じられない。

資源高やエネルギー価格の上昇、それに部品供給網の混乱が加わって、物価が上昇した。さらにアメリカでは政府の債務が法律で決められた上限に接近、国債が売られて金利が上昇。景気や企業収益の先行き警戒感が強まり、株価は下落した。たとえば原油の国際価格は3年ぶり、アメリカの5年もの国債の利回りは1年7か月ぶりの水準に跳ね上がっている。

一方、中国経済の状態も予想以上に悪化している。生産や消費の伸びが鈍化し、将来の景況感も急速に低下した。そうしたなかで経営難に陥った恒大集団の問題も尾を引き、解決のメドは全く立たない。東京市場はアメリカと中国の双方から寒風が吹き込み、株価の下落が拡大した。豊富な資金に支えられているから暴落はないにしても、この環境は今週も続きそうである。

今週は7日に、8月の景気動向指数。8日に、8月の家計調査と毎月勤労統計、9月の景気ウオッチャー調査。アメリカでは5日に、8月の貿易統計、9月のISM非製造業景況指数。8日に、9月の雇用統計が発表される。

        ≪4日の日経平均は? 予想 = 上げ≫


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